IIJmioのeSIMプランを徹底解説!iPhoneをデュアルSIMにしよう!
最終更新日:
IIJmioがeSIMプランを2019年7月から提供しました。国内初のeSIMプランということで、あまり聞き馴染みのない方の方が多いでしょう。本記事では申し込み方法をはじめ、eSIMプランの注意点や活用例なども取り上げています。
IIJmioのeSIMプラン(ベータ版)が2019年7月に発表されました!
日本国内でeSIMを利用したプランはIIJmioが初めての試みなので、非常に注目が集まっています。
そんなIIJmioのeSIMプランはどのようなプランなのか、申込方法はどうなのか、注意点などもあわせてまとめました。ぜひ申し込み前後の参考にしてください。
IIJmioのeSIMプラン詳細・仕様
月額料金 | 1,672円 |
---|---|
データ容量 | 6GB |
SIMタイプ | データ専用SIM |
回線 | ドコモ回線 |
IIJmioのeSIMプラン(ベータ版)ですが、現状データ専用SIMのみプラン展開で、データ容量も6GBのみとなっています。(2019年8月時点)
料金は月1,672円で通常のIIJmio(ドコモ回線)の「ライトスタートプラン(6GB)」のデータ専用SIMの料金と同様となっています。
ドコモ回線なので通信エリアはドコモの3G/LTEです。
通常のプラン同様にテザリング、高速通信↔低速通信の切替、翌月のデータ繰越などにも対応しているので、使い勝手は通常プランと遜色がないといえます。
初期費用は3,000円です。
eSIMってそもそもなに?
「eSIMがそもそもわからない」という人もいると思うので、カンタンに説明します。
eSIMとはEmbedded-SIMの略で、Embeddedとは"組み込まれる"とか"埋められている"といった意味で、つまり、端末に組み込まれたSIMカードのことを指します。
従来の標準SIMやmicroSIM、nanoSIMなどの物理SIMのようにカードを入れ替える必要がなく、カード内の情報のみを書き換えることで、契約している携帯事業者を乗り換えることができる非常に便利なSIMカードです。
さらに詳しくeSIMに関して知りたい方は下記の記事をどうぞ!
IIJmioのeSIMプラン申し込み方法解説
IIJmioのeSIMプランに申し込むのはかなりカンタンです。
ただし、一部読み込みが大変な点があるので、注意が必要です。
ちなみに、申し込み方法を動画にしましたので、ぜひこちらもご覧ください!
eSIMプランの申し込み手順
通常の申し込みページからではeSIMは申し込めないので、下記の"公式をチェク"からeSIM特設ページを訪れ、おsそのページ上にある"eSIMお申し込み"または"eSIMプランを申し込む"をクリックするとeSIMプラン申し込みページへアクセスできます。
mioIDをお持ちの場合は[ログイン]、初めての方は[mio会員登録・お申し込み]をクリック。
動画ではmioIDを持っている場合の申し込み手順を解説しているので、こちらでがmioIDがない場合の申し込み手順を解説します。
- [お申し込みの前に]と個人情報の取扱に関する事項にチェックを入れ[次へ]
- 紹介コードがあれば入力(動画内に紹介コードあり)
- 任意のオプションを選択
- 基本情報(契約者情報)登録
- 内容確認
- 完了
申し込みが完了しただけでは利用は出来ないのでここからは初期設定(アクティベーション)の方法を参照してください。
【ちょっと厄介】IIJmioのeSIMのアクティベーション手順
申し込みが完了すると"完了しました"という旨のページに遷移します。申し込みが完了したら登録時のメールにアクティベーションコードのリンクが記載したメールが届くので、そちらを用意します。
ここで注意したいのが、QRコードをeSIM利用予定のiPhone/iPadで表示してしまうとその端末では読み込めないという点です。
IIJmio公式のブログ(てくろぐ)でも1台では申し込めないとあるので、申し込みの際は別途PCやタブレットなどを用意する必要があります。
アクティベーション手順
カンタンな流れとしては
- 申し込み完了
- 接続設定
- 利用開始
という感じですが、接続設定が少々厄介です。
iPhone/iPadの接続設定
申し込みが完了したらiPhone/iPad側で操作していきます。
- [設定]→[モバイル通信]をタップ
- [モバイル通信プランを追加]をタップ
- アクティベーションコードのQRコードを読み込む
- [モバイル通信プランを追加]をタップ
- [続ける]をタップ
- [モバイルデータ通信のみに使用]を選択し[完了]をタップ
- 完了
アクティベーションコードのQRコードを読み込む時は何度か失敗すると思いますが、根気強くやりましょう。
ドコモやauなどのキャリアとDSDVする場合はプロファイルを利用しないでください。
大手キャリアとデュアルSIMで利用する場合は下記のAPN設定を手動で行ってください。
[設定]→[モバイル通信]→モバイル通信プランからIIJmioのeSIMを選択→[モバイルデータ通信ネットワーク]→モバイルデータ通信
APN | iijmio.jp |
---|---|
ユーザ名 | [email protected] |
パスワード | iij |
※テザリング(インターネット共有)を行う場合も上記と同様のAPN情報を「インターネット共有」の項目に入力してください。
IIJmioのeSIMプランの注意点
- 利用端末はSIMロック解除が必須
- eSIMから物理SIMへの変更はできない
- プロファイルを削除してしまうと再発行は有料になる
- 再発行すると電話番号が変更される
- 1台しか利用できない
注意点1:利用端末はSIMロック解除が必須
eSIMを利用する端末はSIMフリー版でない限りは必ずSIMロック解除を行いましょう。
ドコモ回線でもSIMロック解除しましょう。
注意点2:eSIMから物理SIMへの変更はできない
eSIMからプラン変更で物理SIMへと変更することはできません。
変更を希望する場合は一度解約してから再度契約する必要があります。eSIMプランでは契約解除料はかかりませんが、契約には初期費用が発生するため、注意。
注意点3:プロファイルを削除してしまうと再発行は有料になる
誤ってIIJmioのeSIMの構成プロファイルを削除してしまうと、再発行する必要がありますが、再発行には2,420円がかかるので、注意。
- SIMカード再発行手数料:SIMプロファイル1につき2,000円
- SIMカード発行料220円
注意点4:プロファイルを再発行すると電話番号が変わってしまう。
プロファイルはお金を払えば再発行は出来ますが、その度に電話番号が変更される点には注意。
現状データ専用SIMしかないので、まだ全く問題ではありませんが、いつしか音声通話SIMが実装されたときに、このままでは大問題となってしまいます。
いずれ来るその時までに、このデメリットは解消してほしいものです。
注意点5:1台しか利用できない
「ん?当たり前じゃん?」と思う方もいるとは思いますが、物理SIMの場合は機種変更してSIMカードを入れ替えるだけで使えるようになります。しかし、eSIMだとプロファイルの再発行が有料なので、このままでは機種変更の度に電話番号がかわり、2,000円の手数料がかかるという状態です。
今国内でeSIMを利用できる端末は少ないので問題にはなりませんが、このデメリットも将来的に解消してほしいです。
IIJmioのeSIMプランの動作確認済端末一覧
いずれの端末もSIMロックがかかっている場合はSIMロックを解除しましょう。
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPad mini LTEモデル(第5世代)
- iPad Air LTEモデル(第3世代)
- 11インチiPad Pro LTEモデル
- 12.9インチiPad Pro(第3世代)
- Surface Pro LTE Advanced
基本的に上記の機種以外は保証出来ないとしています。
また、下記の機種は故障につながるため、使用しないようにしましょう。
- ASUS TransBook Mini T103HAF-LTE
- ASUS TransBook Mini T103HAF-GRO79LTE
eSIMプランの活用方法紹介
sSIMプランの注意点が多くてネガティブに捉えられるのは嫌なので、ここからはeSIMの活用例を紹介していきます。
eSIMは申し込み後すぐに利用開始できるというメリットから多くの場面で役立ちます。
ちょっとIIJmioのeSIMのメリットとは離れますが活用する際の参考になればと思います。
活用例① 大手の最安プランと組合せる。
たとえばドコモのギガライトを1GBまで利用すると割引がなくても2年契約なら3,278円で利用できます。
しかし、ギガライトにはデータ上限を設定する方法がないため、普通に利用していると3GB~5GBは消費してしまうのが現実です。
そんなときはデータ接続はIIJmioのeSIMプランにするだけで、3,278円+1,672円で合計でも月4,950円です。
同じく7GB(IIJの6GBとドコモの1GB)利用できても、1,650円ほど安く運用できます。
ただし、ドコモの通信速度と比べ、IIJmioの通信速度は少々遅くなってしまう点はおさえましょう。
活用例② 海外旅行の際に活用!
海外旅行のときにスマホで通信するには、
- フリーWi-Fiを探す
- 海外で使えるWi-Fiを借りてから行く
- 現地のSIMカードを購入する
というのが今までは一般的でした。しかし、思い荷物を持ったままフリーWi-Fiを探すのはしんどいですし、海外で利用できるWi-Fiは高額なものが多いです。
また、現地のSIMカードは安いですが、購入の時点で喋れないと心が折れてしまう可能性があります。
そんなときはeSIMを提供している事業者を事前に調べておけば現地でSIMカードを購入することなく通信することができます。
「楽」「安」「早」の三拍子が揃っているのがeSIMの魅力ではないでしょうか。
【口コミ】実際のeSIMを利用している人の声
見せてもらおうか。IIJのeSIMとやらを!
— ぬこヨシっ (@nukotori) July 28, 2019
…無事死亡 pic.twitter.com/XckQ5SyMgY
iijのeSIMを追加してみた
— チュパカブら・ら・ら (@hastalalalala) August 19, 2019
オンラインで申し込めてすぐに利用できるのはありがたいネ
お昼だしスピードはまあこんなものかな
思ってたeSIMのメリット
— ふらが (@Fragat) August 17, 2019
・物理的なカード不要だから端末移動が楽
契約時に知ったデメリット(IIJ)
・利用する端末変更の度に事務手数料2000円
この手数料、取るにしても桁1つ下げてくれないと物理SIMでいいやって思っちゃうね。アクティベーションコードが1回で使用不可になるとは想定外だった。
やはりネックは通信速度、IIJmioは回線数が非常に多いMVNOなので通信速度もほかのMVNOと比べ遅くなってしまいます。
なので、普通に格安SIMに乗り換えるつもりで契約するようにしましょう。
【まとめ】IIJmioのeSIMプランは便利だが現状は使いみちが少ない
IIJmioのeSIMプランはデータ容量が1種類でデータ専用SIMのみが現状なので、活用できるというシチュエーションは限られます。
しかし、eSIMそのものは将来性があり、ゆくゆくは物理SIMの存在がなくなってしまうのではと感じるほど利便性があります。
対応している機種も日本国内ではまだまだ少ない中、eSIMプランを提供開始したIIJmioの姿勢は評価せざるを得ません。
今後MVNO業界でeSIMを見事引っ張ってくれることを期待するほかありませんね。
SIMフリースマホ歴6年でPCやスマホなどのデバイス好き。国内向けに販売されていない端末にも割と詳しく、2011年から脱キャリアしたので絶賛キャリアフリー生活推奨中。「新しいものはとりあえず触ってみる」がモットーです。