格安SIMのメリット・デメリット!格安SIMに変えたほうがいい人、変えないほうがいい人
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格安SIMのメリット・デメリットを紹介します。格安SIMはたしかに月額料金が安いですが、その分デメリットもあります。代表的なものは「通信速度」と「サポート体制」です。この記事を読めば、あなたが格安SIMに向いているか向いていないかがわかります。
「ドコモやau、Softbankよりも料金が安い携帯会社があるらしい」 「格安SIMなら大手キャリアの半額以下でスマホが使えるらしい」 そんな話を聞いた事がある人は多いと思います。
確かに格安SIMは割安料金で利用できる通信サービスですが、利用する方によっては、明確に「向き」「不向き」があり、誰でもがサービス内容に対して「納得」や「満足」を保証されている汎用性の高いサービスではありません。
例えば、下記のような方は格安SIM向きと言えるでしょう。おそらく格安SIMを利用しても大きな不満なく利用する事ができるはずです。
- 何より料金が安い事を重視し他は多少の事は気にしない
- 通信速度が時間帯によって遅くなる事は知っていて納得できる
- 疑問点は人から教わるより自力で調べて理解・解決する方が性に合っている
- 使用する端末は自分で選んで自分で購入できる
- 家族や知人に通信や端末に詳しい人がいて教わることができる
逆に以下のような方は格安SIMには不向きと言えそうです。格安SIMはアナタに少なからずストレスを与える事になる可能性があります。
- 手厚いサービスやサポートは必須、丁重に扱われたい
- 聞きたい事を実店舗でスタッフにゆっくり丁寧に教わりたい
- 通信は常に高速で快適であるべきだ
今回は、格安SIMというサービスがある事は知っているが内容がイマイチ分からない、安いのはサービス品質が悪いから安いのではないのか等、格安SIMに対する不安や誤解を解き、格安SIMが自分に向いているのか、使っても大丈夫なのかをしっかり見極められるようなお話しをしたいと思います。
格安SIMとは
「格安SIM」という言葉自体は徐々に市民権を得てきており、多くの方が「耳にした事がある」「聞いたことがある」というレベルになってきていますが、実際にどのようなサービスなのか、どこが良くてどこが悪いのか等、実際の内容をご存知の方はまだまだ少ないのが実情です。
まず「格安SIM」と言う言葉の意味ですが、これは「大手キャリアよりも割安な料金で利用できるSIM(通信)」と言う意味です。
なぜ料金が安いのかと言えば、格安SIMは自前の通信網を保有せず大手キャリアから借り受けて通信事業を行っているため、莫大な設備費がかからず一般ユーザーに割安な料金で再販(リセール)する事ができるからです。
格安SIMも、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から仕入れた通信回線を顧客に割安に再販しつつも事業として収益をあげられる事業モデルと言う訳です。
こうした自前の通信網を持たず他社から借り入れる事で通信サービスを提供する事業者を「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)と言い、自前の回線を持つ大手キャリアを「MNO」(Mobile Network Operator)と呼びます。
それでは、大手キャリアを利用している方が、格安SIMに乗換えるメリットはどんなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
通信料金の安さ
格安SIMに乗換える最大のメリットは、大手キャリアに比べて圧倒的に割安な利用料金です。 大手キャリアにおける基本料とデータ通信を合わせた月額料金は、1人利用の場合で平均5,000~8,000円程度が相場と言われていますが、同等条件で格安SIMを利用した場合の料金は、半分以下は当たり前、1/3~1/4も実現可能なほど大きいな料金差があります。
ちなみにNTTドコモで5GBを利用した場合の実際の料金は、2年契約の有無によって5,400~5,600円程度ですが、筆者は、格安SIMの中でも特に料金が割安なサービスを使っており、月間5GBのデータ通信を利用した料金は2,000円ほどで済んでしまいます。
半額通話サービス
「半額通話」は、大手キャリアにはなくMVNOだけが提供しているサービスで、通常20円/30秒かかるところ半額の10円/30秒で通話可能です。 ここで敢えてMVNOだけのサービスと書いたのは、同じ格安SIMサービスでも、Y!mobileやUQmobileのサブブランド系では提供していないためです。
半額通話を利用するための月額基本料は不要で、相手先電話番号の前に特定の番号(特番)を付与するか、特番付加を自動的に行ってくれる専用アプリから発信する事で半額通話が可能になる仕組みです。
また、月額500~850円程度の「かけ放題」サービスを利用した場合、通話冒頭から5~10分の無料時間があり、さらに5~10分経過後も10円/30秒の半額通話で通話する事ができます。
マルチ・キャリア
マルチ・キャリアとは、2社以上の大手キャリアの回線を1つのMVNO内で提供している通信会社を指します。
大手キャリアでは自社の回線しか提供しませんが、MVNOは異なる複数のキャリアの回線サービスを提供しています。
例えば、mineoはNTTドコモ・au・Softbankの3社全ての回線サービスを提供していますし、IIJmioやBIGLOBEモバイルはドコモとau、日本通信はドコモとSoftbankなど、1社で複数の回線サービスを提供しているMVNOは少なくありません。
こうしたマルチ・キャリアのメリットは、端末の継続利用の容易さにあります。
大手キャリアで販売したスマホやタブレットには他社回線で利用できないようロックがかけられていてこれを「SIMロック」と言いますが、SIMロックされた端末を他社回線で使用するには「SIMロック解除」を行う必要があり、余計な手間や手数料が利用者の負担となっています。
MVNOに乗換えた際に同じキャリアの回線サービスを利用すれば、大手キャリアの端末をSIMロック解除不要で利用する事ができる事から、MVNOがマルチ・キャリア対応であれば、それまで使用していた端末をそのまま利用できる可能性が高くなる訳です。
ただし、1つのMVNO内で回線を選択できるのは最初に乗り換える時だけで、途中で別回線に切り替える事はできません。利用中の回線切換えが可能なMVNOは、現時点ではmineoのみとなっています。
格安SIMに変更するデメリットとは
多くのユーザーが料金の安さ目当てに大手キャリアから格安SIMに乗換える事が増えていますが、実は乗換えによって生じるデメリットは決して少なくありません。
通信速度が遅い
データ通信速度の遅さはMVNOを利用する上で「宿命」のようなものです。
大手キャリアから回線を借りて事業を行っているMVNOは、利用者が増えトラフィック(通信量)が増えるごとに「収益」が増大しますが、それにつれて大手キャリアに支払う利用料金(接続料と言う)も増えることから、できるだけ少ない回線で、できるだけ多くの利用者の利用を賄おうとします。
よく、MVNOは回線を借りる立場だから通信速度が遅いのだ…という理屈を見かけますが、それは違います。
大手キャリアからから回線を借りていても、最もトラフィックが大きい時間帯に合わせて最大量の回線を借りておけば、通信速度の低下を起こさずに済むのです。 しかしそれでは、他の利用者が少ない時間には利用されない回線を膨大に抱えている事になり赤字を生んでしまうため、収支を勘案すれば最大ピーク時のトラフィックに合わせた回線借入れができないためにMVNOは通信速度が遅いのです。
これがMVNOが利用が集中するピーク時に通信速度が低下する最大の原因です。
MVNO各社の考え方次第ですが、利益優先が過ぎればピーク時ばかりでなく他社が速度を回復できる時間帯でも遅いままになってしまいますし、再三度外視で回線を増強すれば、通信速度は常時高速になりますが、企業として成り立たなくなってしまう可能性があり、利用者にある程度満足して貰い企業収益もあげられる微妙な匙加減が必用と言われています。
それ故、MVNOを利用する際には大手キャリアよりも確実に通信品質は劣るものと考えて乗換えるべきですし、料金を安くしつつ通信品質は大手キャリア同等を求めたい場合には、選択肢はサブブランド系の2社しかないと言えます。
実店舗が少ない、あるいは出店していない
通信以外も含め、商売をする上で最も大きなコストが3つあります。
1. 地代家賃 … 店舗や土地を借りるための費用 2. 人件費 … 店舗のスタッフ等の人件費 3. 光熱費 … 店舗の冷暖房・照明などのエネルギー関連経費
店舗を出すという事は、上記の最も高コストの費用3つが全てかかる事を意味します。
料金の割安さを最大の特徴とするMVNOは、店舗を持たない、あるいはできるだけ小規模にする事で経費を圧縮し、そこで生まれた予算を使って、通信料金を割安にしている側面を持っています。
逆に言えば、主要駅に大型店舗を構える大手キャリアは、それだけの経費をかけている訳ですから、その分、通信料金が割高でも、ある意味致し方ないとも言えます。
MVNOの料金の安さに魅力を感じるのであれば、店舗が少ない事は受け入れざるを得ないと言えます。
サポート体制が貧弱
MVNOは、ユーザーへのサポートが不十分であるという指摘があります。 「プランを変更したい」「端末の操作が分からない」「機種変更をしたい」等々について、スタッフに懇切丁寧に教わる事はできませんが、MVNOが多店舗展開しない理由を考えれば、サポートもまた必要最小限に留めているからこその低料金だと理解できるはずです。
まず何よりサポートの基本とも言える実店舗がない、あるいは少ないのですからサポートへの高い満足度が得られるはずがありません。 プラン変更や手続きはWEB上から自ら行い、端末操作はWEBを調べたり家族や知人に教わるなど、店舗やサポートの不足を自ら補ってこその低料金というわけです。
時間無制限のかけ放題がない
メリットの項で「半額通話」はMVNOの大きなメリットだとご紹介しましたが、かけ放題に関しては、「5分」「10分」等の時間制限のない、いわゆるフルタイプのかけ放題サービスの提供がありません。
営業の仕事をしている方やシニア世代など、通話の比率が高く、5分や10分では通話が終わらない方にとっては、月額定額で無制限に通話できるフルタイプのかけ放題が欲しいところですが、割安料金を求めるMVNOにおいては、フルタイプのかけ放題の需要があまりない事もあり、提供している事業者がありません。
MNP転出手数料・新規契約手数料
そうしたメリットやデメリットを理解した上で、それでもMVNOを利用しようとする場合、最後に立ちはだかるのが手数料です。 通常、従来利用していた通信会社から転出する際に「3,000円+税」、新たな通信会社と契約する際に「3,000円+税」、合計6,000円+税の手数料が必要となります。
また、それまで利用していたスマホ端末が大手キャリアで購入したものであれば「SIMロック」がかけられており、「SIMロック解除」が必要であれば、キャリアショップでの手続きにはやはり3,000円+税の手数料がかかります(MVNOでも同じキャリア回線サービスを利用する場合にはSIMロック解除は不要です)。
また、契約時に1回当たり300~400円程度の「SIM発行手数料」を課すMVNOもあります。 それらすべての手数料を合算すると、1万円近い手数料の出費が伴うことから、最後の最後に乗換えを中止するユーザーも少なくないようです。
ただし、大手キャリアからMVNOに乗換えた場合、月額料金の差は数千円ありますので、数か月で手数料分の元は取れますし、それ以降はずっと差額分がプラスとなってゆきますので、決して損をするという事ありません。
iPhoneが購入できない
現在、国内正規版のiPhoneを購入できるのは、最新機種は大手キャリアのみ、旧型機をサブブランド系や大手キャリアグループのMVNOがラインナップしていますが、独立系MVNOの多くではiPhoneを、購入する事ができません。
iPhoneの卸元であるAppleは、一定の数の販売が見込めない規模の小さなMVNOにはiPhoneの販売を認めないため、MVNOは売りたくても売れないのです。 サブブランドやキャリグループMVNOは、大手キャリアの販売数と合算で見られるため販売が可能となっています。
ただ最近では、MVNOも工夫を凝らして、CPO(メーカー整備品)や中古iPhoneを販売する等、人気のiPhoneを何とか取り扱えるよう、様々な努力や工夫をしています。
iPhoneがセットで変えないだけで使えないわけでない
格安SIMとiPhoneはセット購入できる会社は少ないですが、iPhoneで格安SIMが使えないわけではありません。
むしろ、ほとんどの格安SIMがiPhoneに対応しています。
現在使用中のiPhoneがあればそのまま使うこともできますし、AppleストアでSIMフリーiPhoneを購入しても良いです。中古で安く購入するという選択肢もあるかもしれません。
格安SIMのメリット・デメリットまとめ
例えばここに、AとBの高級車があるとしましょう。 Aは高級車メーカーと呼ばれる自動車メーカーのもので、価格もかなり高額で、もう1台のBは、性能もスタイルも、内装も、ディーラーのサービスも全く同じですが、価格だけがAの1/2~1/3である…。
そんな事が現実にあり得ると思いますか?
高額な価格が付けられたAには、それだけのコストがかけられ、上質で高性能なクルマに仕上がっているはずですが、Bもクルマとしての質や性能は全く同等で、価格だけが半分以下で買える…なんて事はあり得ませんし、常識的に考えてそんな値付けは不可能です。 この事は、大手キャリアとMVNOにも当てはまります。
大手キャリアの出店数やスタッフの数、サポートの手厚さ等は全てどれ程のお金をかけたかで測る事ができますが、大手キャリアと同等のサービスやサポートを、月額料金だけを半分以下にして提供する事など不可能なのです。
つまり、切り捨てたサービスやサポートがあるからこその割安料金だと言う事です。 「格安SIMは結局安いだけでダメなサービスだ」といった認識は間違っていると思います。
MVNO各社は割安な料金を実現するために、多くのの企業努力を行っています。大手キャリアより劣ると言う事だけに目を向けていては、結果損してしまうこともあると思います。
MVNOに乗換えて良い人、乗換えてはいけない人
ここまでMVNOのメリットやデメリットを見てきましたが、MVNOに乗換えて、満足して利用し続けられる方と、すぐに大手キャリアに戻ってしまう方は明らかに区別できます。
MVNOに乗り換えて良い人、MVNOがお勧めの人
以下のような方は、MVNO向きのユーザーだと言えますし、MVNOに乗り換えてもきっと満足して継続利用できるのではないかと思います。
通信会社を選ぶ際に、料金が安い事が重要だと思っている方
大手キャリアのスマホ代が高くて、料金の安くしたいと思っている人は格安SIMがあっている可能性が高いです。
ほとんどの人が安いに越したことはないと考えていると思いますが、月額料金はまったく気にしないという人はあえて格安SIMを使う必要はないかと思います。
困った時、トラブルの際に自力で解決する姿勢で臨める方
前述のように、プラン変更や利用者情報の変更、端末の操作やアプリの使い方、機種変更や新端末の購入などについて、通信会社のスタッフを頼らずに自力で何とかしようとする方は、MVNOの貧弱なサポート体制など気にしないでしょう。
速度低下の理由が理解でき、速度低下とうまく付き合える方
料金が安いからある程度の速度低下は致し方ない…と割り切って利用できる方でないと、MVNOは使えないかもしれません。あえてピーク時間に利用して「使い物にならない」と怒ってしまうような方には向いていません。
ピーク時の速度低下は、「MVNOの個性だ」程度に考えて、混雑時間を避けたり、多少動作がトロくなっても気にしない事がMVNOと上手に付き合うコツだと言えそうです。
自力でスマホの機種選び・購入手続きができる方
MVNO各社で販売されているスマホ端末の仕様や性能などを理解して、自ら機種選びができ、購入手続きを行う事ができる方は、MVNO向きと言う事ができます。
また、大手キャリアで購入したスマートフォンやタブレットなどの端末には、原則としてSIMロックがかけられていますが、MVNO各社で販売されているAndroidスマホは「SIMフリー」である事はMVNO端末のメリットですし、SIMフリー端末であれば他社通信サービスに乗り換えても、SIMロック解除不要でそのまま利用可能です。
またiPhoneの場合には、Apple StoreでSIMフリーiPhoneを購入できますが、iPhoneは毎年発売される新機種は1種類のみ(ストレージやカラーの違い)ですので、初心者でも選びやすい特徴があります。
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スマホや通信に詳しい人が身近にいる方
スマホの操作や仕組みに詳しく、アプリも使い慣れていて、SNSをよく利用している方が身近にいて、その方に色々と教わる事ができるのであればMVNOを問題なく利用できる可能性が高いと思われます。
MVNOに乗り換えてはいけない人、MVNOをお勧めできない人
MVNOは料金の安さに「偏った」サービスのため、同じサービスでも利用する人によって満足できる方とできない方がいますし、料金とサービスの質をバランスが良いと感じる方と、悪いと感じる方がいます。
手厚いサービスやサポートを割安料金で利用したい方
MVNOが提供する格安SIMサービスは「料金だけが安い」魔法のサービスではありませんし、残念ながらそんなサービスは存在しません。
サービスやサポートが手厚ければそれなりの料金が対価として要求されますし、格安SIMでは安い料金を実現するために手厚いサービスやサポートは切り捨てられているケースが多いです。
サービスや手厚いサポートを望まれるなら、格安SIMではその希望は叶いませんので、大手キャリアを継続利用すべきです。
疑問点、不明点、などを実店舗でスタッフ相対で丁寧に教わりたい方
これも前項と同じような事ですが、分からない事、新しい事、忘れてしまった事などを教わりたいユーザーが多ければ多いほど、通信会社の経費コストは増大し、ひいては通信料金が割高になってしまいます。
WEBを調べれば大抵の疑問や不明点は答えが見つかりますし、新しい端末やアプリ、サービス等についても解説しているページを見つける事はそう難しい事ではありません。
そうした疑問点や不明点をショップでスタッフに教わりたいという方は、主要駅に店舗があり大勢のスタッフが丁重に応対し、懇切丁寧にサポートしてくれる大手キャリアを利用すべきです。
常に高速通信を利用したい方
格安SIMは事業の構造上、どうしてもピーク時には通信速度の低下が起きやすくなってしまいますが、自前で通信網を保有する大手キャリアであれば、年末年始など特殊な通信状況を除き、常に高速安定の通信品質を提供する事が可能です。
ピーク時であっても通信速度の低下などあり得ないと言う方は、格安SIMでは満足する通信環境は得られないと考えるべきです。
【結論】格安SIMサービスはお勧めなのか、お勧めではないのか
ここまで見てきたように、格安SIMがお勧めかどうかは個々の利用者が何を求めているかによって違ってきます。
「多少の事は気にしないのでとにかく料金を安くしたい方」
「疑問や不明点は自分で調べて解決できる方」
こうした方にとっては、格安SIMは納得のゆく通信サービスだと感じられるはずで、独立系MVNOを含めて全ての格安SIMサービスを対象に検討しても問題ないはずです。
しかし一方
「料金は安くしたいけれど、ある程度のサービスとサポートは必要と考える方」
「ピーク時でも通信速度が低下して欲しくない方」
であれば、同じ格安SIMサービスでも、サブブランド系や、大手キャリアグループのサービスをチョイスすべきです。
特に、サブブランド系の「Y!mobile」「UQmobile」は、キャリアショップでの併売店も含め比較的ショップが多く、対面での手続きやサポートにある程度の期待はできます。
「いやいや、サービスもサポートも大手キャリア並みでないと困る」 「安くなってもサービスやサポートレベルが起こるなら、それは良いサービスとは言えない」
等とお考えの方には、格安SIMは向いていません。
本稿で繰り返してきたように、料金が安いには安いなりの理由があり、サービスやサポートの質は落とさず料金だけが安い等という都合の良いサービスは存在しませんので、大手キャリアの利用を継続する事をお勧めします。
格安SIMにもサービスの違いがある
ここまで、MVNOは通信速度が遅い、店舗が少ない、サポートが貧弱といった特徴を述べてきましたが、これらは全体の傾向としての特徴であり、実際には、通信速度でもピーク時でも実用的な速度を維持できる事業者もあれば、正直使い物にならないといった事業者もあります。
さらには、店舗展開に積極的で少ないながら着実に店舗数を増やしている事業者もあれば、ハナから店舗展開せずサポートは電話とメールのみと割り切っている事業者もあります。
自身がモバイル通信に求める最も重要な部分は、料金の安さなのか、通信速度なのか、サポート体制なのか…、等々、自分に合った格安SIMサービスを見つけられるかどうか…によっても、格安SIMへの満足度には差があると言えます。
この記事を読んで、自分は格安SIMに向いている!と感じた方は下記の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。
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