LINEMOとLINEモバイルはどこが違う?進化したポイントをまとめました
最終更新日:LINEMOとLINEモバイル、名前は似ていますが実は全然別のサービスです。LINEMOが生まれた経緯と、LINEモバイルから進化したポイントを解説します。

株式会社インターファーム すまっぴー事業責任者
複雑な格安スマホの情報をわかりやすくお伝えします。2015年から60台以上の格安スマホに触れてきました。
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LINEMOとLINEモバイルは違う!
LINEMOとLINEモバイルは名前こそ似ていますが、中身は全く異なるサービスです。
- LINEMO:ソフトバンクの格安ブランド(MNO)
- LINEモバイル:ソフトバンク傘下の格安SIM(MVNO)
LINEMOはソフトバンクの格安ブランドで、ソフトバンク回線そのものを利用します。一方、LINEモバイルは大手キャリアであるドコモ・au・ソフトバンクから回線の一部を借りている格安SIMです。
2020年に総務省が携帯電話料金の値下げを大手キャリアに要求し、それに対応する形でドコモが格安プラン「ahamo」を発表しました。そのahamoに対抗すべく、ソフトバンクが発表したのがLINEMOです。
LINEMOはソフトバンクの傘下にあったLINEモバイルをベースにしており、LINEMOのスタートに合わせてLINEモバイルは新規受付を停止しました。
既存のLINEモバイルユーザーは現在も利用できていますが、これから新たに契約することはできません。
LINEMOとLINEモバイルはどこが違う
LINEMOとLINEモバイルの違いは大きく3つです。
- 料金プラン
- 通信速度
- 使い放題の対象サービス
料金プラン
もっとも異なるのが料金プランです。LINEMOとLINEモバイルの料金プランの違いをまとめました。
LINEMO | LINEモバイル | |
---|---|---|
月額料金 | 3GB:990円(税込) 20GB:2,728円(税込) | 2GB:1,210円(税込) 5GB:1,628円(税込) 10GB:2,420円(税込) 30GB:3,520円(税込) |
データ通信のみのプラン | なし | あり |
対応回線 | ソフトバンク | ドコモ、au、ソフトバンク |
5G通信 | 対応 | 非対応 |
かけ放題 | 5分かけ放題:550円(税込) かけ放題:1,650円(税込) | 10分かけ放題:968円(税込) |
ソフトバンクまとめて支払い | 利用可 | 利用不可 |
LINEモバイルはドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応したトリプルキャリアです。端末やエリアに合わせて自由に回線を選べます。
LINEMOはソフトバンクのオンライン専用ブランドという位置づけなので、利用できるのはソフトバンク回線のみです。
データ容量で比較すると、LINEモバイルは4種類あるのに対してLINEMOは2種類しかありません。ただし月額料金はLINEMOが割安です。
かけ放題のラインナップも異なります。LINEMOでは無制限のかけ放題を利用できるので、頻繁に長電話する人でも安心です。
LINEMOではその他にも5G通信やソフトバンクまとめて支払いなど、LINEモバイルでは利用できないサービスを利用できます。
通信速度
通信速度で比較するとLINEMOが優勢です。
LINEモバイルは大手キャリアの回線の一部を借りていますが、借りられる回線には限度があります。そのため、平日のお昼や夕方などの混雑時は速度が低下します。
遅すぎて使い物にならないわけではありませんが、大手キャリアに比べると大きく劣ります。
対して、LINEMOは大手キャリアであるソフトバンクの回線そのものを利用するサービスです。通信速度が速く、混雑時も低下せず安定しています。
通信速度を重視するならLINEMOがおすすめです。
高速通信だけでなく、低速通信でもLINEMOとLINEモバイルでは差があります。
- LINEMO(ミニプラン):300kbps
- LINEMO(スマホプラン):1Mbps
- LINEモバイル:200kbps
LINEモバイルの低速通信は最大200kbpsです。ちょっとした調べものならできますが、動画視聴やSNSは満足に利用できません。
LINEMOのミニプランは最大300kbps、スマホプランは最大1Mbpsの通信が利用できます。1Mbpsは標準画質の動画もスムーズに再生できる速度です。
使い放題の対象サービス
LINEMOとLINEモバイルはどちらも特定のサービスはデータ通信量を消費せず使い放題になります。
使い放題の対象サービスは以下の通りです。
対象サービス | 月額料金 | ||
---|---|---|---|
LINEMO | LINE | 0円(税込) | |
LINEモバイル | LINEデータフリー | LINE | 0円(税込) |
SNSデータフリー | LINE、Twitter、Facebook | 308円(税込) | |
SNS音楽データフリー | LINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSIC、Spotify、AWA | 528円(税込) |
LINEMOはLINEが使い放題です。データ通信量を気にせずトークや音声通話を楽しめます。
LINEモバイルはLINEだけでなくSNSや音楽ストリーミングサービスも使い放題です。対象のサービスを頻繁に利用するなら、LINEモバイルがお得になるケースもあります。
LINEMOとLINEモバイルの共通点
LINEMOとLINEモバイルには次のような共通点もあります。
- LINEのトークや音声通話が使い放題
- LINEの年齢確認が可能
- 端末販売はない
LINEMOでもLINEモバイルでもLINEは使い放題で、年齢確認にも対応しています。LINEのヘビーユーザーにはうれしいですね。
端末販売はどちらもありません。LINEモバイルはもともと端末セットを取り扱っていましたが、2021年9月30日で終了しています。
どちらを利用する場合も、端末は自分で用意してください。
LINEモバイルの現状
LINEモバイルは新規契約こそ終了したものの、既存ユーザーは現在も利用できます。
LINEMO発表以降、月額料金はそのままにデータ通信量が大きくアップしました。トリプルキャリア対応やデータフリーなどの特徴もそのままです。
通信速度もそこまで落ちていません。ソフトバンク回線プランはドコモ・au回線より1.5倍も増強されているため快適です。
そこまで通信速度を重視しないライトユーザーなら、LINEモバイルでも問題なく使えます。
LINEモバイルユーザーはLINEMOに乗り換えるべき?
LINEモバイルユーザーの中にはLINEMOへ乗り換えるべきかどうか、悩んでいる人もいるでしょう。
結論から言うと、次のような人は無理にLINEモバイルからLINEMOへ乗り換える必要はありません。
- LINEモバイルの速度でも十分だと感じている人
- TwitterやInstagramなどLINE以外のサービスもたくさん使う人
- ドコモ回線またはau回線を利用したい人
- 20GB以上のデータ通信を利用する人
LINEだけでなくTwitterやInstagramなども使い放題になるのは、LINEMOにはないメリットです。月額料金だけで比較するとLINEMOが割安ですが、データフリー対象サービスをたくさん使うならLINEモバイルが安くなる可能性もあります。
ドコモとauの回線に対応しているのも、トリプルキャリアの格安SIMであるLINEモバイルならではです。
一方で通信速度やコスパについてはLINEMOが優れています。電話の無制限かけ放題や5Gなど、LINEモバイルでは利用できないサービスがあるのも魅力です。
LINEMOでは、LINEモバイルユーザー限定の乗り換えキャンペーンを実施しています。LINEモバイルのソフトバンク回線を利用している人や、LINEだけ使い放題になれば良いという人はLINEMOへの乗り換えも検討してみてください。
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。