格安スマホで起こりがちなトラブルとその対処法
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格安スマホを利用する上で起こりやすいトラブルとその対処法を紹介します。「インターネットにつながらない」、「LINEが使えない」、「スマホ本体の故障」というすぐに解決したいトラブルの対処法を解説します。
格安スマホだと大手キャリアのスマホとは違うトラブルが発生する可能性があります。その理由は大手キャリアのスマホと違い、格安スマホの場合、スマホ単体だけではなくSIMも自分で選択する必要があるからです。
大手キャリアのスマホであれば基本的にSIMはそのスマホ専用のものになるため、SIMによるトラブルはほとんどありません。しかし格安スマホの場合、SIMの選択によってはスマホが全く使えないケースもあります。つまり大手キャリアのスマホに比べ、手間が一つ増えることでトラブルが起こるリスクが増えるということです。
SIMカードをどこから挿せばいいのかわからない!
大手キャリアを利用していた時は、SIMカードの挿入はお店の店員さんが行ってくれていました。しかし格安SIMを自分で購入して使う場合は、自分自身で行う必要があります。
スマホの端末にSIMカードを挿入する場合は、本体の周りに挿し込み口があるタイプと、電池パックを取り外した部分にあるタイプの2つがあります。
本体の周りに挿入口があるタイプ
SIMカードは非常に小さいため、落とさないよう注意が必要です。
またSIMカードに触れる前は静電気や水に注意してください。SIMカードが水に濡れると、ショートや壊れる原因にもなります。静電気が起こる場合もあるたえ、作業前に金属のドアノブなどに手を触れて放電しておくことをおすすめします。
端末の横にあるSIMトレイを引き出し、SIMトレイにSIMカードを向きに気を付けてセットします。iPhoneの場合は、SIMトレイを取り出すための専用のツールがあるため用意しておきましょう。
SIMカードを載せたトレイを元の場所に戻し、蓋を閉めれば完了です。
電池パックを取り外した部分にあるタイプ
電池パックの部分にSIMカードがある場合は2つのパターンがあります。
- 端末のカバーをはずした表面
- 端末を開けた部分にSIMスロットが見えます。
2.電池パックを外した部分 - 電池パックを外し(SIMカードを挿入するタイプも多いため確認が必要)SIMカード挿入の向きに注意してカードをセットしたら完了です。
SIMを差し替えたけどインターネットにつながらない
格安スマホを利用する上で起こるトラブルとして多いのが、SIMを差し替えたがインターネットにつながらないことです。この場合、端末が故障している場合もありますが、原因として考えられるのはSIMのトラブルです。
SIMトラブルの対処法としては、まず電源をOFFにしてSIMを抜き出します。そしてSIMの表面を柔らかい布などで拭き、改めてSIMを差し込みます。これでもインターネットにつながらない場合はSIMを端末が認識しているかどうか確認が必要です。
SIMを端末が認識しているかどうかは調べるためには、APN設定を確認する必要があります。APN設定とは契約したSIMのパッケージや説明書などに記載されているAPN、ユーザー名、パスワード、認証タイプなどの接続情報のことです。この設定が間違っているとネットに接続できないため、訂正し再起動します.。
データ通信SIMでLINEが使えない
格安スマホを購入しデータ通信SIMを挿したけどLINEが使えないといったトラブルも、格安スマホではよくあります。この場合、まず考えられるのはデータ通信SIMの選択ミスです。
通常、データ通信SIMにはSMS対応タイプと未対応タイプの2種類があります。LINEを使うにはSMS対応のデータ通信SIMでなければならないのです。
LINEは本人確認のためにSMS認証という方式を使っています。このSMS認証とは、電話番号を使って個人を認証するものです。そのためSMSに未対応のデータ通信SIMでは認証がとれないため、LINEを使うことができなくなります。
もしSMS未対応のデータ通信SIMを購入してしまった場合の対処法は、Facebookのアカウントで認証を取ることができます。ただし、この方法で認証をとった場合、通話料が安くなる電話アプリ、LINE outは電話番号認証が必須のため使えなるので、注意が必要です。
また年齢認証が必須となるLINEのID検索は格安スマホでは利用できません。対処法として、自分専用のLINEのURLを発行する、もしくはQRコードで追加するという方法があります。
お昼時の通信速度が遅い!
格安SIMを利用していると昼の通信速度が遅く感じることがありますが、端末やSIMに不具合があるわけではありません。格安SIMの通信速度の傾向として、平日の12時台や18時以降の通信速度が遅い格安SIMがほとんどです。
なぜなら、MVNOは大手キャリアから回線を借りて利用しているため、大手キャリアより通信速度が落ちることと、お昼時は回線を利用する人が多いために回線が混雑して速度が落ちてしまうからです。
格安SIMの昼間の速度は1Mbps前後で、この速度で快適に使用できるのはメールやLINEのやりとり、ウェブサイトの閲覧程度行為です。サイズの大きい画像のダウンロードや動画ストリーミングには1~3Mbps必要ですが、昼の時間帯でこのスピードが出る格安SIMは少数です。
お昼時でも快適にインターネットを楽しみたい場合はWi-Fiが使えるスポットに行く必要があります。また、BIGLOBEなど一部の会社ではWi-fiスポットを格安SIMとセットで無料提供している場合もあります。
お昼でも比較的通信速度が速いMVNO
スマホが故障したけどどこに問い合わせてよいかわからない
格安スマホが故障した場合、基本的にまず購入したショップに問い合わせをします。実店舗であれ、ネットショップであれ、購入した際にもらった保証書の範囲内で修理をしてもらえます。注意点としては、格安SIMを購入したMVNOで別のショップで購入したスマホの修理はできません。必ず購入したショップで修理を依頼するようにしてください。
格安スマホの場合、SIMによるトラブルが多く発生します。特にこれまでずっと大手キャリアのスマホを使っていて、格安スマホに乗り換えたユーザーはSIMの種類や取り扱いに十分注意が必要となります。
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