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【完全かけ放題】日本通信SIMの合理的スマホプランを解説!

最終更新日:
【完全かけ放題】日本通信SIMの合理的スマホプランを解説!
記事監修者
和田 健太郎 (わーけん)

株式会社インターファーム すまっぴー事業責任者

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またしても日本通信が、国内初のMVNOとして業務を開始以来24年目にして、国内初の通話かけ放題プランをリリースしました。 その名も「合理的かけほプラン」

このプランの特徴は以下の3つです。

  • NTTドコモからの原価ベースで仕入れた通話回線によるフルタイプの「かけ放題」
  • 3GBをベースに超過分の容量を従量課金制で課金するデータ通信
  • 新たな「日本通信SIM」ブランドとしての最初の商品

今回は、日本通信が新たにリリースした「合理的かけほプラン」の内容や特徴について解説致します。

日本通信として3つめの「日本初」のサービスを提供開始

画像出展:https://www.nihontsushin.com/plan/goriteki.html

日本通信は「b-mobile」というブランドでMVNOとして格安SIMサービスを提供していますが、一般のユーザーにはあまり耳なじみがないかもしれません。 どちらかと言えば地味な存在で、格安SIMサービスとしてもあまり人気があるとは言えません。

しかし、日本通信は3つの「日本初」の称号を持つ、老舗MVNOです。

日本初のMVNO

2001年10月、日本通信はDDIポケット(現ワイモバイル)のPHS網を借り受け、年額制データ通信サービスを開始しましたが、これが日本で最初の「MVNO(仮想移動体通信事業者)」でした。

2008年にはNTTドコモのFOMA網(3G通信)を使った「bモバイル3G」サービスを開始しています。

日本初のSoftbank回線MVNOサービス

2017年3月、日本通信は、それまでMVNOへの回線貸出に消極的だったSoftbankの通信回線を使ったMVNOサービスを開始しました。 それ以降、MVNO各社でもSoftbank回線を使った格安通信サービスを開始するようになりました。

MVNOとして日本初のNTTドコモ通話回線を使用したかけ放題を開始

従来のMVNOのかけ放題(10分かけ放題等)は、プレフィックス方式~相手先番号の前に「特定番号」を付加する事で料金が割安な回線を経由する通話~で提供されていましたが、総務大臣裁定という少々手荒な方法によって、渋るNTTドコモから通話回線を原価ベースで仕入れる事に成功し、MVNOでもフルタイプのかけ放題が可能になりました。

これら3つの日本初のいずれも、当初は大手キャリアの拒否などにあい、「総務大臣裁定」にまで持ち込んでかなり強引にもぎ取ったものであることは、日本通信の社風をよく表していると言えます。

今回、特徴的なのは、従来の通信ブランドである「b-mobile」ではなく、新たに「日本通信SIM」というブランドを起こし、「合理的かけほプラン」を独立させている事です。

合理的かけほプランの内容や料金体系

「合理的かけほプラン」は、通話と通信のサービスに分けると理解しやすくなります。

NTTドコモ通話回線を利用したフルタイプのかけ放題

画像出展:https://www.nihontsushin.com/plan/goriteki.html

これまでのMVNOの通話サービスは特定回線へ接続するために、相手先電話番号の前に「特定番号(特番)」を付与する事により、通常20円/30秒の通話料金が半額の10円/30秒にする事ができ、さらに月間700~850円程度で、通話開始から最初の10分間は通話料金が発生しない「10分かけ放題」を提供していました。

これは、従来、NTTドコモや他の大手キャリアが通話回線を原価ベースでMVNOに仕入れさせなかった(大手通話回線をそのまま使わせる「卸売り方式」)ためで、MVNOは苦肉の策として、料金の安い通話回線を経由する事で、料金半額や10分かけ放題を提供してきました。

しかし、プレフィックス方式は、相手先電話番号の前に「特番」を付加する必要があるため、手動で特番をに入力するか、特番付加を専用アプリで自動化するしかありませんでした。

つまり、手動・アプリの如何にかかわらず、特番を付加しない場合には半額通話も10分かけ放題も提供できなかった訳です。 特にプレフィックスで面倒だったのは、着信履歴への折り返し通話です。

着信履歴は、通常の電話アプリにのみ表示され半額通話アプリには表示されませんので、折り返す際に通常の電話アプリでそのまま発信してしまうと通常料金で課金されてしまうため、逐一相手先電話番号をメモして、半額通話アプリを起動して改めて発信する必要があり、非常に不評だったのです。

しかし、今回の「合理的かけほプラン」では、特番を入力したり、アプリを起動する必要はありません。 通常の「通話アプリ」から電話をかける、あるいは着信履歴に折り返すだけで、自動的に全ての通話がかけ放題となり、プラン料金以外の通話料は発生しません(※)

※ かけ放題対象外の通話を除きます。 ・ 0570、0180などの他社接続サービス ・ 188特番、104番号案内(200円/1案内) ・ 衛星電話/衛星船舶電話 ・ その他、日本通信が指定する電話番号

これまでの「10分かけ放題」では、110/119/118等の3桁番号への発信は、半額通話・かけ放題の対象外でしたが、「合理的かけほプラン」では3桁番号への発信・通話もかけ放題の対象となります。

MVNOの通話料金の決め方について

これまでのMVNOの通話料金は、MVNO自身が決めたものではありませんでした。

格安通信に詳しい方ならご存知かもしれませんが、大手キャリアでもMVNOでも、割引のない状態での基本的な通話料金は20円/30秒で、これは、大手キャリアの通話料をそのままMVNOに対して卸していたためです。

つまり20円/30秒で使える大手キャリアの通話サービスをそのままMVNOが使わせて貰っていたという訳です。

今回の日本通信がしたことは、NTTドコモに対して、通話回線も、通信回線と同じように原価で卸して貰うことで、通信サービスと同じように、日本通信側が通話料金を自由に設定できるようになったという訳です。

通話はかけ放題でもSMS送信料は別途必要

「合理的かけほプラン」では、相手先電話番号にメッセージを送信する「SMS(ショートメッセージ)」も利用可能ですが、1文字単位で料金がかかり、かけ放題の対象ではありません。

SMS料金の詳細については以下をご参照ください。 ➡https://www.nihontsushin.com/plan/sms_voice.html

日本通通信の看板プラン~従量課金制の通信サービス

画像出展:https://www.nihontsushin.com/plan/goriteki.html

日本通信の料金プランと言えば、データ通信を使った分だけの料金を支払う「従量課金制」が特徴です。 以下は、従来の日本通信のメインプランである「990ジャストフィットSIM」と、新しい「合理的かけほプラン」の通信料金を比較したものです。

データ容量990ジャストフィットSIM
+5分かけ放題
合理的かけほプラン
1GB1,490円2,480円
2GB1,690円2,480円
3GB1,890円2,480円
4GB2,090円2,730円
5GB2,290円2,980円
.........
10GB3,290円4,230円

ちなみに、「990ジャストフィットSIM」プランでは、かけ放題はオプションとなっておりプラン料金には含まれませんので、「5分かけ放題(500円/月)」を付加してあります。

日本通信は、この従量課金制について、まだ妥当な課金ラインを見つけられていないようで、1GBごとの課金額がプランによって異なっています。
「990ジャストフィットSIM」は、最小1GBから、データ量1GB増加ごとに200円の課金となっているのに対して、「合理的かけほプラン」では、1GBあたり250円なので、割高に感じるかもしれません。

しかし、「合理的かけほプラン」は、5分や10分といった時間制限のないフルタイプのかけ放題です。

格安通信でフルタイプのかけ放題を提供している事業者はほとんどありませんが、Y!mobileやUQmobileといったサブブランド系で、「10分かけ放題(700円)」に+1000円でフルタイプのかけ放題を利用する事ができます。

これを「合理的かけほプラン」に当てはめてみると、3GB時2,480円の料金に1,700円分のフルタイプかけ放題が含まれているとすると、データ通信料金は、3GB=780円と破格の安さである事がわかります。

合理的かけほプランの特徴まとめ

時間無制限の通話かけ放題と、3GBのデータ通信がセットになったプランで、データ通信を3GB以内で利用している場合には、どんなに通話が増えても月額2480円(税別)の料金支払い

国内初、MVNOでフルタイプのかけ放題を標準セットした料金プラン

従来、サブブランドを除くMVNOのかけ放題は、5分~10分程度の時間制限タイプがほとんどであり、そのすべてがオプションサービスとして別料金での提供だった。

一部の特殊番号を除き、時間制限なく全ての通話がプラン料金のみでかけ放題となります。

通話回線はNTTドコモの3G/4G通話回線となりますので、通話音質の劣化がありません。

警察・救急など3桁通話を含めかけ放題対象番号が幅広い

固定電話はもちろん、090/080/070の携帯電話(スマホ含む)、050のIP電話、緊急通報を含む3桁番号や171の災害伝言ダイヤル、117/177時報・天気、#8011日本道路交通情報センターや#8139 JAF・ロードサービスなどのクイックナンバー等もかけ放題の対象となります。

最小3GBのデータ通信容量が付属する

最小3GBまでは2480円の固定料金となり、3GB超は1GB=250円ずつ加算される「従量課金制」で、最大30GBまで自由に利用する事ができます。 容量変更の手続きは必要なく、毎月、使った分だけ(1GB未満繰り上げ)の料金が請求される仕組みです。

3GB以上は1GBごとに通信上限を任意で設定可能

使い過ぎが怖い場合には、3GBから1GBごとに「通信上限」をユーザーの任意で設定する事ができ、上限に至った場合には、低速200kbpsでの通信となります。

通信上限はいつでも変更する事ができ、上限に至って低速利用となっても再設定する事で高速通信に戻す事も可能です(その分の料金は上乗せとなります)。

合理的かけほプランのメリットとデメリット

「合理的かけほプラン」のメリットとデメリット、利用者の向き・不向きなども検証しておきましょう。

合理的かけほプランのメリットと、利用に向いている人

「合理的かけほプラン」の特徴は、何といってもMVNO初の「フルタイプのかけ放題」です。

このフルタイプのかけ放題によって生じるこのプランのメリットは以下の通りです。

  • 手動やアプリによる特番付加が必要ない事
  • 追加料金なしに時間無制限で通話可能な事
  • 通話音質の劣化がない事
  • 既存のサブブランド等のフルタイプのかけ放題に比べて料金が圧倒的に割安な設定である事
  • 通信品質の良好なドコモ回線の通信サービスを割安料金で利用できる事
  • 1GBあたり250円の明快な料金体系で利用者が使った分だけ支払う従量課金制を採用している事
  • 3GB以上は1GBごとに「利用上限」を利用者が任意で設定可能な事

これらのメリットに加え、従来のMVNOでは、5分や10分の時間制限に感じていた「イライラ」や「やきもき」する焦り解消にも役立つはずです。

時間制限のないかけ放題であれば、相手がいくら待たせようともう時間や料金を気にして焦る必要がないという、精神面でのゆとりをもたらす事でしょう。

通話の回数が多い方、通話時間が長い方はもちろん、例えば企業への問合せなどをよくする方は、「混みあっている」というアナウンスにも通話料金を支払うことがなくなり、余裕をもって待てるようになります(ただし0570番号はかけ放題対象外です)。

合理的かけほプランのデメリットと、利用に向いていない人

「合理的かけほプラン」のデメリットは、「ここだけは絶対にダメ」と言うような致命的なものは今のところ見当たりませんが、他社MVNOサービスとの違いとして以下のような点が挙げられます。

  • 低速モードがない
  • データ容量の繰り越しができない(従量課金制ではデータが余ると言う概念がない)
  • 30GB以上の容量は高速通信で利用できない
  • 端末のセット販売がない

「合理的かけほプラン」は、かけ放題が特徴の料金プランですので、そもそも電話をあまりかけない人にとっては、あまり魅力がない、向いていないと言えますが、もし、従量課金制や料金設定の割安感から日本通信プランを利用したいのであれば、「990ジャストフィットSIM」プランがお勧めです。

合理的かけほプランの通信速度(実測値)

動画で解説!

すまっぴーでは合理的かけほプランを実際に契約して通信速度を計測しています

2020年7月31日時点では、お昼の時間帯もかなり快適に利用できています。

ただし、サービス開始直後の通信速度であるため今後は通信速度が低下してくる可能性が高いです。あくまで参考程度としてください。

合理的かけほプラン まとめ

一般的なMVNOの3GBの通話SIMの月額料金は1600円前後です。 これに、「10分かけ放題」オプションを加えると+800円で、2400円となります。

サブブランドでは、かけ放題を「フルタイプ」にするためには+1000円が必要ですので、このプランの本来の料金は3400円であると言う事ができます。

逆に言えば、3GBデータ容量が1600円なのであれば、2480円の料金のうち、通話機能は800円でセットされている事となりますが、他社で言えば「10分」の制限付きのかけ放題しか付加できないところ、「合理的かけほプラン」であれば、時間制限のないかけ放題を利用できるとも考えられます。

日本通信は、端末販売を行わないため、利用端末の選定・購入、端末の初期設定等を自ら行う必要があるなど、初心者をはじめ誰にでもお勧めできるプランではないかもしれません。

しかし、フルかけ放題+3GB高速通信で2480円という料金設定と、追加データ量1GBごとに250円加算という従量課金制も相まって、電話をよく使う方でデータ通信を効率よく使いこなしたい方にとって、かなり使い勝手のよいプランではないでしょうか。

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