データ通信のみの格安SIMとは?おすすめ会社比較と選ぶポイントを解説
最終更新日:今回は、音声通話機能のないデータ通信専用SIMにスポットを当てて、その機能の解説や活用方法、おすすめなどを紹介します。
モバイル業界に10年以上携わり、キャリア(MNO)だけでなく格安SIM(MVNO)まで幅広く精通。店舗運営・料金プラン最適化支援・オンライン比較メディアの運営など、現場とデジタルの両側面から通信業界を見てきた経験を持ちます。
日々最新のSIM動向をリサーチし、料金プラン・通信品質・キャンペーン・端末セット・オンライン手続きなどを網羅的に分析。これまでに大手キャリアから数百を超える格安SIMサービスまで比較検証し、ライトユーザーからヘビーユーザー、法人利用まで、幅広い利用者の最適なプラン選びをサポートしてきました。
本記事では、長年の業界経験に基づき、格安SIMのメリット・デメリットを分かりやすく整理。読者の皆さまが“本当に自分に合った回線”を選べるよう、実務目線で監修しています。
■経歴
通信業界10年以上・元携帯販売員
↓↓↓動画はこちら↓↓↓
データ通信のみの格安SIM(データSIM)とは?

- データSIMはインターネットアクセスのみが出来るSIM
- 通常の電話は不可能だがIP電話なら可能
- SMS機能は回線によって有無が変わる
- SMS機能無しは本人確認を伴うサービスが不可能になるので注意が必要
データ通信のみの格安SIMとは、音声通話機能を持たず、データ通信だけ利用することができるSIMカードのことです。
以下の表はIIJmioの料金プランを表したものですが、データ通信のみのSIMは音声通話機能が使えるSIMよりも料金は安く設定されていることが一般的です。
| データ容量 | 音声SIM | データeSIM (ドコモ回線) | データSIM (ドコモ回線) |
|---|---|---|---|
| 2GB | 850円 | 440円 | 740円 |
| 5GB | 950円 | 650円 | 860円 |
| 10GB | 1,400円 | 1,050円 | 1,300円 |
| 15GB | 1,600円 | 1,320円 | 1,530円 |
| 25GB | 2,000円 | 1,650円 | 1,950円 |
| 35GB | 2,400円 | 2,240円 | 2,340円 |
| 45GB | 3,300円 | 2,940円 | 3,240円 |
| 55GB | 3,900円 | 3,540円 | 3,840円 |
※料金は税込み。
※2026年4月17日時点。
SMS機能の有無
データ通信専用SIMには、SMS機能を持つものと、持たないものがあります。
SMSは、いわゆる電子メールではなく、送信先の電話番号あてに短いメッセージを送信することができるサービスで、メールアドレスを知らなくても、電話番号さえ分かればメッセージを送ることが可能です。
音声通話機能付きのSIMにはSMS機能は付帯していますが、データSIMの場合には、状況やキャリアによってSMS機能の有無は通信事業者によって異なります。
データSIMを契約する場合、その回線をどんな用途で利用するのかによって、SMS機能の有無を判断するようにしてください。
データSIMでは「通話」は絶対にできない?
実は、データ通信SIMでも通話をすることは可能です。
いわゆる「IP電話」と呼ばれるサービスで、IP=Internet Protocolで、まさにインターネット回線を使った電話サービスという意味です。
身近なところでは、LINEの無料通話がデータ通信回線を使った通話機能です。* 他にも、IPを使った通話サービスはたくさんあり、総じて通常の音声通話より通話料金が割安なのがメリットです。
一概に音声通話は機能は不要でIP電話があればよい…という訳ではありません。
データ通信のみの格安SIMはどんな人がおすすめ?

- データSIMはサブでもう一台必要な人向け
上記のような特徴を持つ「データSIM」の利用に向いているのは以下のようなケースです。
(1)他に音声通話SIMを契約していて、サブ回線で通信容量を増やしたいケース
電話番号付きを別途契約しており、 ギガ容量を増やしたい理由だけで2回線目としてデータSIMを契約するケースです。
端末を増やさずとも、 デュアルSIM仕様のスマホを利用している場合、主回線に音声通話SIMを設定し、サブ回線にデータ専用SIMを設定することで、割安に月間データ容量を増やすことが可能です。
この選択肢は、音声通話SIMの上位プラン(データ容量の多いプラン)にするより、サブ回線に格安SIMのデータSIMを設定したほうが割安*に済ませられる点でお勧めです。
iPhoneのデュアルSIM仕様の機種を利用する場合には、主副回線いずれかはeSIMとなるため、主回線物理SIM+副回線eSIM、または、主回線eSIM+副回線物理SIMの組み合わせとなります。
(2)2台目利用など、データ通信機能のみ必要なケースケース 電話番号付きの音声通話SIMを別途契約して、web閲覧用としてサブ機にデータSIMを契約するケース。
2回線目は、2台目のスマホやタブレットでデータ通信のみに利用するなど、2回線目には音声通話機能が不要なケースにピッタリです。
(3)電話をまったく(ほとんど)利用しないケース
めったに電話機能を利用しない、使わないという場合には割安な「データSIMのみを契約」という選択肢もあり得ます。
ただし、IP電話は緊急通報できないということを忘れないようにしてください。
例えば、目の前に要救助者がいる場合、通報可能者が自分だけなのに緊急通報ができないスマホしか持っていない場合を想像してみてください。 また、火災や事故を目撃した場合も同様ですし、自分自身が事故に遭ったり体調が急激に悪化した場合も同様です。
普段、家族や友人に電話をしないから…というだけではなく、その辺りのことも充分に考えてデータSIMを選ぶようにしてください。
データ通信のみの格安SIMに向いていない人は?

- データSIMは通話品質を高く求める人には向かない
- データSIMは一台持ちでは危険なところもある
(1)通話機会が多いケース
データSIMでもLINEなどのアプリを利用すれば通話は可能ですが、専用アプリが必要なので通話多用の場合はおススメできません。
発話・受話のどちらか、あるいはいずれも利用機会の多い場合には、通常の通話アプリで利用できる音声通話SIMがお勧めです。
(2)仕事の電話などである程度の通話音質を求める場合
商談や打ち合わせなどで場所や時間を伝える、聞く場合に、 雑音が多く途切れ途切れでは、まとまる商談もまとまらなくなってしまう可能性もあります。
音声通話SIMによる通話は、比較的クリアで聞き取りやすいのが特徴ですが、IP電話はデータ通信回線を使用するため、周囲や回線全体の使用状況に大きく左右されます。
データ通信の混雑時には雑音が増えたり、通話が途切れ途切れになって聞き取りにくい場合も少なくないため、ビジネスでの通話利用が多い場合にはあまりお勧めできません。
(3)メールやSNSよりとりあえず通話というケース
メールやSNSのメッセージを入力するのが面倒だ、不得意だから、とりあえず電話しちゃう…という方もいます。
そうした、とりあえず電話という方の場合には、IP電話で通話は可能だけど…というデータSIMよりは、通常の通話アプリで電話が可能な音声通話SIMが向いていることは明らかです。
料金の割安さより、利便性を優先して音声通話SIMを選ぶべきです。
(4)単独契約で主回線として利用するケース
他に音声通話SIMの契約がなく単独で契約する場合には、データSIMはお勧めできません。
前項でも解説した通り、データSIMでもIP電話による通話は可能ですが、緊急通報を含め、利用できない通話先が存在することは軽視できません。
データSIMはiPadへ最適!サブ機としての使用がおすすめ

- 音声会話の機会が無いiPad等のタブレット端末に向いている
- タブレット端末の通信料金を抑えることが可能
単独で利用する端末がタブレットの場合はデータSIMは非常に優秀な手段になります。
タブレットで利用したとしても、緊急通報ができない点は変わりませんが、タブレットそのものに通話機能がないため、データSIMが非常に向いていると言えます。
iPadをはじめとするタブレットは、データ通信するための端末ですので、逆に音声通話機能はまったく役に立ちません。
(1)タブレット画面を操作しながら通話する場面
最近のスマホは高性能ですので、マルチタスクをしながら通話することも可能ですが、それでもやはり画面を切替ながら通話するのは面倒ですし無駄な時間もかかります。
そんな時、データ通信可能なタブレットを持っていれば、タブレットを操作しつつメインのスマホで通話も可能ですし、タブレットから必要なデータを送受信することも可能です。
(2)ビデオ通話・ビデオチャットなどの場面
表情がしっかりわかる大きな画面で利用したいと思うなら、それこそタブレット本来の使途と言えます。
ZOOMをはじめとして、相手の顔を見ながら会話やチャットが利用できるアプリが増えており、もちろん、スマホでも利用することが可能です。
(3)無駄な料金が発生しない
音声通話無しのデータSIMをタブレットで使う事によって、ぐっと通信費を抑えることができます。
通常タブレットで音声通話を必要とすることはあまりないと思います。
タブレットでもLINEアプリなどでは無料通話もビデオ通話も可能ですが、それを目的にタブレットをチョイスすることはないと言えます。
データ通信のみの格安SIMを選ぶ際のポイント
データ通信のみの格安SIMを選ぶ際のポイントには以下のようなものがあります。
- 回線の種類と通信速度
- SMS機能の有無
- データくりこし機能の有無
- eSIM対応
回線の種類と通信速度
データ通信のみの格安SIMを選ぶ際はどの回線を利用しているかの確認が、まず必要になります。
データ通信のみを提供している格安SIMの多くは、大手通信キャリアであるドコモ、au、ソフトバンクから回線を借りてサービス提供している「MVNO」がほとんど。
もし、お住まいの地域でドコモの電波が繋がりにくいようであれば、au回線かソフトバンク回線が利用できる格安SIMを選ばないと、ストレスなくデータ通信を利用することが難しくなるでしょう。
回線の種類を選んだら、通信速度に目を向けることも忘れないでください。
MVNOは大手通信キャリアから回線を借りてサービス提供しているため、大手通信キャリアと比べるとトラフィック(一定時間にやりとりされるデータ通信量)に余裕がありません。そのためお昼時など通信が混雑する時間帯には、通信速度が低下する傾向にあります。
各MVNOの通信速度の目安は「みんなのネット回線速度で事前に確認することが可能なので、参考にしてみてください。

大手通信キャリアの回線がそのまま使われていて、データ通信のみのSIMを選べる格安SIMには、auのオンライン専用プランpovo2.0と楽天モバイルなどがあります。
SMS機能の有無
データ通信のみの格安SIMには、SMS機能がついているもの・ついていないものがあることは解説した通りですが、SMS機能が不要であれば、SMS非対応のデータ通信SIMの契約でも良いでしょう。
しかし、LINE、SNS、金融機関など、数多くのアプリでは電話番号でのSMS認証が必要になっているのが現実です。後からSMS機能付きのデータ通信SIMに変更することも可能ですが、事務手数料がかかるところがほとんど。変更手続きをしてから実際にSMSが使えるまで、ある程度の日数がかかる場合もあります。
後々のことを考えるのであれば、iPadのようにSMS非対応デバイスで使う場合を除き、SMS機能付きのデータ通信SIMを選んでおいた方が無難でしょう。
データくりこし機能の有無
毎月の利用データ量にバラツキがある方は、余ったデータ容量を翌月に繰り越せる繰り越し機能に対応した格安SIMから選びましょう。 データ繰り越しが可能なサービスであれば、使い切れなかった分を無駄なく活用でき、結果的に通信費の節約につながります。
データ繰り越し機能は、大手キャリアの格安SIMであれば、povo2.0楽天モバイル、MVNOであれば日本通信やHISモバイルを除けば多くの格安SIMで対応されているので、幅広い選択肢から選べると思います。
eSIM対応
一台の端末で複数の回線を利用するのであれば、eSIMに対応している格安SIMから選びましょう。
日本国内で販売されている端末の多くは物理的SIMを入れるスロットの数は1つしか搭載していません。故に複数回線を一台の端末で使う場合は、「物理SIM+eSIM」という方法を取らざる得ないことがほとんどです。

IIJmioで販売されている「OPPO A5 5G」のように、SIMカードが入るスロットを複数備えている機種もあります。
データ通信のみの格安SIMを提供している格安SIM会社【一覧】
ここでは、とにかく安く使いたい方へ、データ通信のみで契約できるコスパ抜群の格安SIMを厳選してご紹介します。
~10GB
| HISモバイル | IIJmio※1 | NURO モバイル | mineo | |
|---|---|---|---|---|
| 1GB | 400円 | ー | ー | ー |
| 2GB | ー | 440円 | ー | ー |
| 3GB | 580円 | ー | 627円 | 880円 |
| 5GB | ー | 650円 | 825円 | ー |
| 7GB | 880円 | ー | ー | 1,265円 |
| 10GB | 1,100円 | 1,050円 | 1,320円 | ー |
※料金は税込み。
※1 データeSIM
※2026年4月17日時点。
~30GB
| HISモバイル | IIJmio※1 | NURO モバイル | mineo | 日本通信 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 15GB | ー | 1,320円 | 1,625円 | 1,705円 | ー |
| 20GB | 1,850円 | ー | ー | ー | 1,200円 |
| 25GB | ー | 1,650円 | ー | ー | ー |
| 30GB | 2,720円 | ー | ー | 2,695円 | ー |
※料金は税込み。
※1 データeSIM
※2026年4月17日時点。
各社とも、小~中容量プランにリーズナブルな料金を設定し、大容量プランは切り捨て(廃止)ているサービスも少なくありません。
各社のデータSIMの特徴とおすすめ!

- データ通信専用ならIIJmioのデータeSIMがおススメ!
- 中・大容量を利用する場合は、IIJmio、mineoが割安でおススメ!
- 利用データ量が10~20GBなら日本通信がおススメ!
データ通信専用ならIIJmioのデータeSIMがおススメ!
IIJmioのデータeSIMは、コスパの良さで定評があります。
ドコモ回線のみ、eSIMのみでの提供という制限はありますが、他の格安SIMよりも料金が抑えられているので、コスパを重視する方はIIJmioを検討してみてください。
中・大容量を利用する場合は、IIJmio、mineoが割安でおススメ!
IIJmio、mineoでは小容量だけでなく、20~50GB程度の中容量プランのラインナップが豊富です。
| IIJmio※1 | mineo | |
|---|---|---|
| 25GB | 1,650円 | ー |
| 30GB | ー | 1,925円 |
| 35GB | 2,240円 | ー |
| 45GB | 2,940円 | ー |
| 50GB | ー | 2,695円 |
| 55GB | 3,540円 | ー |
※料金は税込み。
※1 データeSIM
※2026年4月17日時点。
IIJmioでは最大55GB、mineoでは最大50GBのプランが選べるので、大容量のデータ通信でも十分賄えると思います。
利用データ量が10~20GBなら日本通信がおススメ!
日本通信の「ネットだけプラン」はデータ容量20GBが、なんと1,200円(税込)で使え、月の利用データ量が1GB以下の月だと月額119円(税込)で利用できるという特徴を持つプランです。
月額119円(税込)であれば、緊急用のデータSIMとして持っておくといった使い方もできるでしょう。
格安データSIMのおすすめまとめ
今回は、データSIMに絞って解説しました。
普段、音声通話付きSIMにばかり目が行ってしまいますが、使い方次第ではデータSIMは非常に使い勝手の良い、そして割安料金がお得な通信プランとなり得ます。
副回線でのデータ容量増加、2台目以降のデータ通信用など様々な使途でデータSIMを活用してみてください。
(編集:すまっぴー編集部)
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。


