格安SIMの音声通話SIM かけ放題、15社を徹底比較!完全かけ放題も登場!
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格安SIMの”かけ放題”のおすすめを紹介します。大手キャリアには無制限かけ放題(完全かけ放題)や5分かけ放題などがありますが、格安SIMを提供するMVNOでは”10分以内かけ放題”が主流です。各MVNOでサービスは異なりますが、おすすめは無制限かけ放題がある”楽天モバイル”、”ワイモバイル”、”合理的かけほプラン”です。
ほとんどの格安SIMがかけ放題オプションは提供されています。ただし、大手キャリアのような完全かけ放題はまだまだ少ないです。
格安SIMのかけ放題は10分以内の通話であればかけ放題など、時間制限があるものがほとんどで、専用アプリも必要です。
完全かけ放題が使える格安SIMも含めて、格安SIMのかけ放題について詳しく解説しています。
格安SIM・MVNOのかけ放題ランキング!
【第1位:楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT】
《おすすめポイント》
- 専用アプリで無制限通話かけ放題!
- 海外通話も対応の国であれば通話料金無料
- 楽天エリアはデータ使い放題&au回線1Mbps使い放題
【第2位:日本通信SIM 合理的かけほプラン】
《おすすめポイント》
- MVNO初の完全かけ放題プラン
- 専用アプリ不要!
- データ量も使う分だけ選択できる
【第3位:Y!mobile(ワイモバイル)】
《おすすめポイント》
- 10分かけ放題が無料でついてくる!
- オプション1,000円で完全かけ放題に!
- 通話の際に専用アプリが不要!
MVNOと大手キャリアのかけ放題プランの違いとは
まず初めに、大手キャリアのかけ放題との違いを解説します。大手キャリアのかけ放題とMVNOのかけ放題では2つの大きな違いがあります。
かけ放題プランの違い
大手キャリアのかけ放題は大きく2つ
かけ放題という言葉だけだと、「24時間、いつどれだけ電話しても通話料は一定」というイメージだと思いますが、実際にはそういうわけではありません。
大手キャリアには「24時間かけ放題」と「5分以内かけ放題」の2種類があります。24時間かけ放題はイメージ通り、無制限でかけ放題です。5分以内かけ放題というのは「5分以内の通話であれば何回でもかけ放題」というオプションです。
格安SIMのかけ放題は多種多様
格安SIMのかけ放題はMVNOごとに多種多様になっています。10分以内かけ放題が主流ではありますが、3分以内・5分以内のかけ放題や30分~90分の無料通話パックなどMVNOによって様々な通話オプションがあります。
最近では日本通信の合理的かけほプランなど完全かけ放題も提供されるようになってきました。
通信方式の違い
大手キャリアは自社回線網を使う
当然、大手キャリアは自社で整備した電話回線を保有しているので、それを使って通話をします。
普段の電話で使われている回線なので、音質などは全く問題ありません。
格安SIMのかけ放題は「プレフィックス通話」が主流
格安SIMのかけ放題のほとんどは「プレフィックス通話」という通常の電話回線を使用した通話方式です。ただし、大手キャリアの電話回線ではありません。
わかりやすく言うと「大手キャリアの電話回線は高いから、別の電話回線を利用することでかけ放題を提供している」ということです。
このプレフィックス通話、通常の電話回線なので音質の劣化などはないのですが、やっかいなデメリットがあります。 それは大手キャリアの回線を回避するために、電話をかける前に特定の番号(プレフィックス番号)を入力する必要があるという点です。
例えば、080-1234-5678に電話を掛けるときに、「09876 080 1234 5678」などとダイヤルする必要があるというということです。毎回特定の番号を付けて発信するのは非常に面倒です。
なので、多くの格安SIMは自動でプレフィックス番号を付けてダイヤルしてくれる専用アプリを用意しています。
ややこしいと思うのですが、
- 格安SIMのかけ放題はプレフィックス通話が使われていることが多い
- プレフィックス通話するには専用アプリを使う必要がある
と覚えてもらえればと思います。
格安SIMのかけ放題については動画で解説しています!
MVNO主要15社のかけ放題対応状況
以下は主要MVNO15社のかけ放題の対応表です。記載の金額はオプションの月額です。 専用アプリが必要ない場合には、「アプリ必要なし」と表記します。
※IP電話は除く。
格安SIM・MVNO | 無制限かけ放題 | 10分かけ放題 | その他 |
---|---|---|---|
楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT) | 無料(プラン料金に含む) | - | - |
日本通信(合理的かけほプラン) | 無料(プラン料金に含む) アプリ必要なし | - | - |
ワイモバイル | 1,000円 アプリ必要なし | 無料(プラン料金に含む) アプリ必要なし | - |
UQモバイル | 1,700円 アプリ必要なし | 700円 アプリ必要なし | - |
mineo | - | 850円 | - |
OCNモバイルONE | - | 850円 | - |
IIJmio | - | 830円 | 600円 |
BIGLOBEモバイル | - | 830円 | 600円(3分) |
nuroモバイル | - | 800円 | - |
LINEモバイル | - | 880円 | - |
エキサイトモバイル | - | - | - |
U-mobile | - | - | 500円(月50回まで) |
イオンモバイル | - | 850円 | - |
NifMo | - | 830円 | - |
LIBMO(リブモ) | - | 850円 | - |
QTモバイル | 2,500円 | 850円 | - |
かけ放題のパターン別におすすめの格安SIMを紹介!
MVNOには上記のように様々な通話オプションがあります。
選択肢が多いということは”選べる”メリットですが、”決められない”デメリットにもなります。
そこで、かけ放題を提供しているMVNOから厳選したおすすめの格安SIMを紹介します。
無制限かけ放題が選べる格安SIM
オプション料金 | 専用アプリ | |
---|---|---|
楽天モバイル | 無料(プラン料金に含む) | 必要(楽天Link) |
合理的かけほプラン | 無料(プラン料金に含む) | 不要 |
ワイモバイル | 1,000円 | 不要 |
UQモバイル | 1,700円 | 不要 |
QTモバイル | 2,500円 | 必要(QTモバイルアプリ) |
無制限かけ放題なら楽天モバイルが一番手
無制限かけ放題(24時間かけ放題)はMVNOでは数少ないオプションサービスで、楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT」はプランにかけ放題が組み込まれています。
ただし、楽天モバイルでかけ放題無料を適用させるにはRakuten Linkというアプリを経由する必要があります。
今なら月額料金1年間無料です。
安さで選ぶなら日本通信SIMの合理的かけほプラン
日本通信SIMの合理的かけほプランは専用アプリ不要のドコモの通話網を使った完全かけ放題が魅力のプランです。
データ容量も3GB使えて、完全かけ放題が月額2,480円は破格です。
なにかデメリットがあるんじゃないかと感じるかもしれませんが、ありません。日本通信がドコモと交渉して、通話網の利用料を大幅に削減できたことが激安かけ放題に繋がっています。
サブブランドも完全かけ放題を提供!
ワイモバイルとUQモバイルのサブブランドも完全かけ放題を提供しています。
楽天モバイル、合理的かけほプランと比較するとやや割高ですがそれでも大手キャリアよりは大幅に安いです。
サブブランドは格安SIMの中でも通信速度が速いというメリットもあります。
《10分かけ放題》おすすめはワイモバイル
オプション料金 | 専用アプリ | |
---|---|---|
ワイモバイル | 無料 | 不要 |
UQモバイル | 700円 | 不要 |
nuroモバイル | 800円 | 必要 |
IIJmio | 830円 | 必要 |
BIGLOBEモバイル | ||
Nifmo | ||
mineo | 850円 | 必要 |
OCNモバイルONE | ||
イオンモバイル | ||
LIBMO | ||
QTモバイル | ||
LINEモバイル | 880円 | 必要 |
上記のように10分かけ放題を提供しているMVNOは多く、料金以外はそれほど大きな差はありません。*。
唯一サブブランド(ワイモバイルとUQモバイル)だけが若干違っていて、オプション料金が安く、専用アプリも必要ありません。
ただし、その分サブブランドは基本料金が高めに設定されているのでトータルでは、その他MVNOのほうが安いです。
基本的に10分以内のかけ放題はあるという前提で、料金やキャンペーンなどを加味して格安SIMを選ぶのがおすすめです。
その他格安SIMのかけ放題プランについて解説!
《3分かけ放題》おすすめはIIJmio
MVNO | オプション料金 |
---|---|
IIJmio | 600円 |
BIGLOBEモバイル | |
U-mobile | 500円 |
3分かけ放題は月額500円から600円とリーズナブルで、加入しやすい点が特徴です。3分かけ放題はIIJmioがおすすめです。
IIJmioには同一mioID間の通話が安くなる家族通話というシステムがあります。
通話料金は通常20円/30秒ですが、専用アプリ「みおふぉんダイアル」を経由して家族に電話した際のから60%割引の8円/30秒になります。
さらに、3分かけ放題のオプションを付けると同一mioIDの家族に電話をかけたとき、10分まで無料になります。
《特定の人にかけ放題》おすすめはOCNモバイルONE
OCNモバイルONEには3つのかけ放題オプションがあります。
中でも「OCNでんわ トップ3かけ放題(月額850円)」はかなり特殊なオプションで、毎月通話時間が長かった上位3名までの通話料金が無料になります。
トップ3かけ放題と10分かけ放題を組み合わせた”かけ放題ダブル”(月額1,300円)というオプションもあります。
《IP電話かけ放題》おすすめはイオンモバイル
イオンモバイルには”050かけ放題”というIP電話が24時間無制限でかけ放題になるオプションがあります。オプション料金は月額1,500円です。
IP電話は通話品質が通常の電話回線を使用した通話よりも悪いですが、データ専用SIMでも加入できる点がメリットです。
データSIMは音声通話機能がない分かなり安く運用できるのでおすすめです。イオンモバイルなら480円から運用できます。
《LINE通話かけ放題》LINEモバイルだけ!
LINEモバイルは全てのプランにLINE利用時のデータ量をカウントしない「データフリー」が付いています。
音声通話機能を付けなければ月額500円から運用できるので、メインの連絡手段がLINEの方にはおすすめです!
かけ放題はどれにするのが良いの?《選び方》
前提として、「1か月の通話料金」が「かけ放題の月額料金」を上回らない場合、かけ放題は不要です。
1ヶ月の通話料金がかけ放題の月額料金を上回っていた方は以下のポイントをチェックしてかけ放題プランを選びましょう!
- 1回の通話時間
- 1か月の通話時間
ポイント① 1回の通話時間
”1回の通話時間が短いかどうか”は人によって感覚が違うため、なんともいえません。
なので、具体的な数字を知るために”通話履歴”を確認しましょう。
最も簡単な方法はスマホの標準電話アプリで通話履歴を確認することです。
「自分から発信した通話は1回何分かかっているか」を確認すると、自ずと答えが見えてきます。
1回の通話時間の大半が10分を超える場合は”無制限かけ放題(完全かけ放題)”がおすすめです。
それ以外の場合は”10分かけ放題”を付けるとよいでしょう。3分や5分かけ放題はさらに通話時間の短い人向けですが、少しでも不安を感じる場合は10分にしておくことをおすすめします。
ポイント② 1か月の通話時間
1か月の通話時間を把握するとさらにオトクに運用できます。
1か月の通話時間が合計で60分以内の場合は”10分かけ放題”よりも”通話パック”のほうが安くなります。
たとえばBIGLOBEモバイルでは、10分かけ放題が月額830円で、通話パック60(1か月60分の定額通話)は月額600円なので差額が230円もあります。
このような通話パックは大手キャリアにはなく、限られた一部のMVNOが提供しています。
まとめ:MVNOのほうが低価格ではあるものの相応の手間もある
格安SIMでは10分以内のかけ放題オプションが用意されているのが当たり前となりました。 10分以内かけ放題は月額料金が安く済む分、専用アプリを経由する必要があるなど手間がかかります。
最近では完全かけ放題を提供する格安SIMも増えています。
かけ放題はもちろん、月額基本料金やキャンペーンも加味して格安SIMを選ぶのがおすすめです。
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