格安SIMは地方や田舎で使える?通信速度や電波回線を解説!
最終更新日:地方や田舎でも格安SIMカードは使えますし、むしろおすすめできます。格安SIMカードを利用する際、電波状況を気にする人が多いと思いますが格安SIMカードの電波エリアは大手キャリアと全く一緒です。地方であれ田舎であれ安心して使えます。
株式会社PlusPass すまっぴー事業責任者
複雑な格安スマホの情報をわかりやすくお伝えします。2015年から60台以上の格安スマホに触れてきました。
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毎月の携帯料金がお得になるなら格安SIMカードを利用したいと思っているけれど、地方に住んでいて心配なのは通信速度や通信範囲がどの程度なのかという点だと思います。
ここでは、格安SIMカードは地方や田舎でも問題なく使えるのかという疑問と、実は都会よりも田舎の方が有利な点について解説します。
格安SIMカードはお得!使ってみたいけど田舎なので心配
家庭の固定費の中でも、大きな負担の一つが通信費です。
特にスマートフォンの利用料は平均月額7,509円と大きな家計の負担となっています。
最近では、高いスマホ代を安くしようと格安SIMカードが登場しています。
格安SIMカードは低価格が魅力で、平均月額3,011円と大手キャリアのスマートフォンと比較すると月額約4,000円、1年間で約5万円も通信費を節約できます。
しかし、実際に格安SIMカードを地方で使用することを考えるといろいろと不安点が上がってきます。
そのひとつが田舎や地方でも使えるかということでしょう。
結論から言えば、田舎であろうと地方であろうと大手キャリアのスマートフォンが使えるエリアであれば格安SIMは問題なく利用できます。
格安SIMの利用範囲は大手キャリアと同じ
地方や田舎であっても格安SIMカードを使用することに問題はなく、普通にスマホを利用できます。
なぜなら格安SIMカードを提供する会社は既存の大手キャリアの回線を借りて運営しているため、利用できる範囲はドコモやauなどと変わらないからです。
例えば、ドコモ回線を借りているMVNOの格安SIMを契約すれば、3G通信やLTE通信などドコモエリアの通信と通話が全て利用できます。
つまり、現在ドコモのスマホを使用している場合、ドコモ回線で運営している格安SIMの会社と契約することで今まで通りの通信品質でスマホを利用することができるということです。
auの回線を借りているMVNOの場合は、データ通信はLTEのみとなりますが利用範囲はauのスマートフォンと変わりません。
ドコモ電波を利用している格安スマホ
MVNOの多くはドコモの電波を利用して通信を提供しています。下記は中でも人気の2社です。
au電波を利用している格安スマホ
au回線を使用した格安SIM増えてきました。
現在auのガラケーやスマホを利用中の方はこの3社から選ぶと圏外になってしまうことはないので安心です。
mineoはドコモ回線も利用しているためドコモかau選んで使えます。
端末の周波数も確認必須!
利用する格安SIMがどの大手キャリアから回線を借りているかで、どの程度通信できるかが判断できると述べましたが、使用する端末がどの周波数に対応しているのかも重要です。
対応周波数って何?
全ての端末には、端末ごとに対応している周波数というものがあります。
周波数は大手キャリアごとに違い、それぞれその周波数帯のみでの通信が可能になります。
周波数が合っていない場合、通信速度や通話品質が落ちてしまったり、通信できない場合もあります。
周波数が合っているかどうかを確認することはとても重要なことなのです。
ドコモの周波数
バンド | 周波数 |
---|---|
Band1 | 2.0GHz |
Band3 | 1.7GHz |
Band19 | 800MHz |
Band21 | 1.5GHz |
Band28 | 700MHz |
Band42 | 3.5GHz |
auの周波数
バンド | 周波数 |
---|---|
Band1 | 2.0GHz |
Band11 | 1.5GHz |
Band18 | 800MHz |
Band28 | 700MHz |
Band41 | 2.5GHz |
Band42 | 3.5GHz |
ソフトバンクの周波数
バンド | 周波数 |
---|---|
Band1 | 2.0GHz |
Band3 | 1.8GHz |
Band8 | 900MHz |
Band9 | 1.7GHz |
Band28 | 700MHz |
Band41 | 2.5GHz |
Band42 | 3.5GHz |
確認方法は?どの周波数があればいいの?
SIMフリー端末のスペックを見て確認します。
確実に抑えたいのが「Band1(2.0GHz)」です。
国内製、海外製ともに1番多く使用されている周波数です。
地方で使う場合は「800GHz」を意識しましょう。
この周波数がないと山間部などで繋がりにくくなります。
通信速度の面で都会よりも有利な場合も
意外に思われるかもしれませんが、実は格安SIMカードの使用は都会よりも田舎や地方の方がおすすめです。
格安SIMは大手キャリアと比べて通信速度遅くなるのがデメリットなのですが、田舎や地方ではそのデメリットが小さくなるためです。
その理由については、以下の2つがあります。
ユーザーが集中する環境が都会より少ない
田舎や地方は都会に比べ、スマホユーザーが極度に集中する環境が少ないです。
格安SIMであろうと大手キャリアであろうとユーザーの多いエリアでは通信速度がゆっくりになります。
都内の地下鉄など混雑するようなエリアでは、例えドコモなどの大手キャリアを利用していたとしても同様の現象が起こります。
大手キャリアでさえ遅くなるので、格安SIMカードであればなおさらです。
しかし、都会に比べて地方や田舎は地下鉄などのようにスマホ利用者が集中して混雑するような場所はほとんどありません。
その点でいえば、地方や田舎のユーザーの方が格安SIMカードで快適にスマホを使用することができます。
スマホを使用するタイミングが都会よりも有利
都内でスマホを使用するとなると大部分の人が、通勤や通学でバスや電車で移動する際に集中しているといえます。
都内の移動手段といえばバスや電車が主流であり、座席に座ったり立ちながら何をするかというとスマホで動画を見たりSNSチェックやサイトの閲覧をして暇つぶしを行います。
そうなると月額データ容量が3GBではあっという間に消費してしまいますし、通信速度制限もかかってしまいます。
ところが地方や田舎であれば、交通手段は車になります。車を運転しながらスマホを見ることはできませんので、スマホを使用する機会は都会と比べても少なくなります。
その点でいえば、田舎や地方ユーザーの方が低額のSIMプランでも快適にスマホを使える環境にあります。
自宅に戻ってからは、家のWi-Fiに接続してスマホを利用すれば低額のSIMプランでも十分に使用できるからです。
格安SIMは大手キャリアと同様の回線を借りて運営しているため、田舎や地方でも問題なくスマホを利用することができます。
しかも回線の混雑や通信速度といった面では、都内で利用するよりも田舎や地方の方が有利になるのです。
さらに料金の面でも、都内よりも地方の方が低価格のプランでストレスなく利用しやすい環境があります。
地方や田舎に住んでいるからこそ格安SIMを契約して、スマホライフを快適にお得に利用してみてはいかがでしょうか。
すまっぴー編集部として多くの端末・格安SIMを触ってます。格安スマホ使い始めて3年くらい経ちました。個人では楽天モバイルを契約していて、端末はhonor8→honor9→Zenfone5をメインで使ってきました。