3分でわかる音声通話SIMとデータSIMの違い!どんなSIMを買えばいい?
最終更新日:あまり電話をしない方にはデータSIMがおすすめ。格安スマホの2台持ちや、タブレットに挿して利用する場合もデータSIMがとても便利です。逆に、1台のスマホで通話もデータ通信も行いたいという方や、格安SIMでも大手キャリアと同じような使い方をしたい方には通話SIMがおすすめです。また、データ専用でもSMS認証を利用する予定がある方はSMS機能付きデータ専用SIMを選びましょう。
大手キャリアと違い、格安SIMを申し込む場合自分で音声通話SIMやデータSIMなどSIMタイプを選ぶ必要があります。しかし、音声通話SIMやデータ専用SIM、SMS機能付きデータ専用SIMといわれても、具体的にどう違うのかわかりませんよね。
ということで、今回はSIMカードの種類について解説していきます。
SIMカードは大きく分けて3種類!
SIMカードはまず電話回線による音声通話ができるかどうかで
- 音声通話SIM
- データSIM
に分けられ、さらにデータSIMはSMS(ショートメッセージサービス)が有るか無いかで
- データ専用SIM
- SMS機能付きデータ専用SIM
に分けることができます。
つまり大きく分けて
- 音声通話SIM
- データ専用SIM
- SMS機能付きデータ専用SIM
の3種類に分けられます。SMS機能付きデータ専用SIMは、音声通話のできない電話番号を取得することができ、取得した番号はSMS認証などに利用することができます。
音声通話SIMとは?
音声通話SIMとは、通話機能とデータ通信ができるSIMです。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用すると「090」「080」などから始まる大手キャリアで利用している電話番号をそのまま使うことができます。
大手キャリアと格安SIMの音声通話の品質には大きな違いはなく、詳しくは下記の記事で解説しています。
{article[63]}データSIMとは?
データSIMとは、データ通信のみを利用できるSIMのことです。
- データ専用SIM
- SMS機能付きデータ専用SIM
上記の2種類に分けられます。まずはデータ専用SIMの解説から見てみましょう。
データ専用SIM
データ専用SIMは、電話番号を利用した音声通話は利用できませんが、音声通話SIMに比べ月額料金が安くなるという大きなメリットがあります。
ただし、電話番号を持たないため、MNPを利用して大手キャリアから格安SIMのデータSIMにのりかえることはできません。
電話番号が不要な方やタブレット・ルーターに挿して利用するという方にデータ専用SIMをおすすめします。
電話番号を持っていなくてもLINEやSkypeなどの無料通話アプリを利用するなどして、データ専用SIMを賢く利用することで大きな節約につながります。
データ専用SIMを利用するときの注意点
データ専用SIMには電話番号がないため、
SMSの利用ができません。
データSIMでは、Twitter、LINE、FacebookなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、SMS認証がないと登録できないため注意が必要です。
またデータ専用SIMには、SMS機能がないことが原因で起こる問題が2つあります。
- アンテナピクト問題
- セルスタンバイ問題
アンテナピクト問題、セルスタンバイ問題って何?
アンテナピクト問題とは、データ専用SIMは電話番号を持たないことが原因で、端末が「音声通話がない」と認識し、常に「圏外」表示になってしまう現象のことです。
そして、アンテナピクト問題によって接続先を常に検出しようとしてしまい、バッテリーが通常より早く減ってしまう現象がセルスタンバイ問題です。
すべての端末で起こる問題ではありませんが、データ専用SIMの購入を検討している方は格安SIMと合わせて利用する予定の端末に上記2つの問題があるかどうかを事前に調べておいた方がいいでしょう。
不安な方は、データSIMの中でもSMS機能付きデータ専用SIMというデータSIMを購入することをおすすめします。
SMS機能付きデータ専用SIM
SMS機能付きデータ専用SIMとは、その名の通りSMS機能を利用することができるデータSIMです。SMSが利用できるとはいえ、データ専用SIM同様音声通話の利用はできません。
SMS機能は、Twitter・LINE・FacebookといったSNSに登録する際のSMS認証に必要なため、SMS認証が必要なアプリを利用する予定がある場合は、SMS機能付きデータ専用SIMを購入しましょう。
SMS機能付きデータ専用SIMは通常のデータ専用SIMよりも月額料金が平均して165円程高くなりますが、音声通話SIMよりは安くなっています。
ちなみに、au系の格安SIMはデータ専用SIMに無料でSMS機能を付けられるものが多いです。下記の記事でSMS機能付きデータ専用SIMのおすすめを紹介しています!
{article[74]}SIMカードはどうやって選んだらいい?
SIMカードの選び方は自身の使い方や環境によって変わります。
ここからは、SIMカードの種類別にどんな人におすすめかを紹介していきます。
音声通話SIMはこんな方におすすめ!
音声通話を利用する方
電話番号を利用して通話をしたい方は、必ず音声通話SIMを選択しましょう。
また、大手キャリアからMNPを利用して格安SIMに乗り換える場合(電話番号をそのまま引き継ぎたい)も音声通話SIMを選択することになります。
メイン端末として利用したい方
データ通信専用の端末と通話できる端末をわけて使うことによって、よりお得に運用できる場合もありますが、格安スマホ1台をメイン端末としてこれまで通りに利用したい方も多いでしょう。
2台も持ち運ぶのは煩わしいと感じる方や通話を頻繁に利用する方は、音声通話SIMをおすすめします。
格安SIMでは、大手キャリアよりも安くかけ放題を利用することもできるので安心です。
データ専用SIMはこんな方におすすめ!
通話をほとんどしない方
普段通話をすることがなく電話番号が必要ない方にはデータ専用SIMがおすすめです。
月額料金も安く通話料金がかからないため、安く運用することが出来ます。
ただし、データ専用SIMの場合はLINE等のSNSへ登録ができないため注意が必要です。
2台持ちをしている方
- 大手キャリアと格安スマホ
- 格安スマホの2台持ち
- スマホとモバイルWi-Fiルーター
以上のように通信機器を2台持ちしている方にはデータ専用SIMがとても便利です。
例えば、通話用に大手キャリアのガラケーを持ち、データ通信を格安SIMのデータ専用SIMを使うといった方法をとると、月額料金を抑えることができます。
タブレットを利用している方
タブレットの中にはスマホと同様に、格安SIMを挿し込んで利用することができるものがあります。そういったSIMカードに対応したタブレットは電話としての機能がないものがほとんどです。音声通話を使う必要がないためデータ専用SIMがおすすめです。
SMS機能付きデータ専用SIMはこんな方におすすめ!
SMS認証アプリを利用したい方
SNSやネットサービスなどを利用するにはSMS認証が必要な場合があります。SMS認証にはSMS機能は必須なため、利用する予定がある場合は必ずSMS機能付きデータ専用SIMを購入しましょう。
SMS認証が必要なアプリ一覧は以下の通りです。
- LINE
- カカオトーク
- 楽天でんわ
- アメーバピグ
- メルカリ
※あくまでも一例です。ほかにもSMS認証が必要なアプリ多数あるため、データSIMでの運用を考えている方は、利用前にSMS認証が必要であるかをあらかじめ調べておきましょう。
データSIMと音声通話SIMを利用して格安でスマホを利用しよう
データSIMはデータ通信しかできませんが、音声通話を利用しない方にはぴったりのSIMです。格安SIMの中で最も月額料金を抑えることができます。2台持ちをしていたり、タブレットを利用している方にもデータSIMがおすすめです。
LINE等のSNSを利用したい場合には、オプションでSMS機能をつけるか、SMS機能付きデータ専用SIMを選択することによって利用することができるようになります。SMS機能付にすることでデータSIMよりも若干月額料金は上がってしまいますが、音声通話SIMと比べれば安く利用することができるため、音声通話の利用がほとんどない方にはとてもおすすめです。
音声通話SIMは、大手キャリアと変わらない回線で通話できるため通話品質を落とさずに、低料金で利用することができます。格安SIM会社によって特徴が異なってくるため、かけ放題、価格など何を重視しているかを明確にして選びましょう!
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。