《bps・PING・上り・下り》とは?通信速度の重要用語を徹底解説
最終更新日:bpsは1秒間に運べるデータ量を意味し、通信速度を表す大切な数値です。また、PINGは応答速度を表しているため、オンラインゲームやSkype・LINE通話に関わってくる重要な数値です。今回は具体的な目安の数値を交えながらbps・PINGの解説をしていきます。通信速度の速い・遅いを見極めてSIMを契約できるようになりましょう!
通信速度の単位について解説!
通信速度を調べたら「上り下り」とか「bps・PING」って出てきたけどどういう意味なんだろう?
格安SIMを利用する上で気になるのが通信速度ですよね。 上り下り最大◯◯Mbpsと紹介している格安SIMが多いですが、「そもそもbps・PINGってなに?」「上り下りってなに?」「最大〇〇Mbpsって何ができるの?」と疑問に思いませんか?
そんな方にもわかりやすく通信速度について解説していきます!
通信速度に関する用語の一覧表
用語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
bps | ビーピーエス | 1秒間に運べるデータ量を表す |
上り | のぼり | データの送信(アップロード) |
下り | くだり | データの受信(ダウンロード) |
PING | ピン | サーバーからの応答速度 |
bit | ビット | 情報量の基本単位 |
Byte | バイト | 情報量の基本単位でbit8個分の情報量 |
通信速度の単位《bps》とは?
通信速度を調べてみると登場する「bps」ですが、「そもそもbpsってなに?」と感じる方も多いでしょう。
bpsは「bits per second」の略で、1秒間に運べるデータ量の値になります。
bpsの大きさは下記の一覧の通りです。
- 1000bps=1Kbps(キロビーピーエス)
- 1000Kbps=1Mbps(メガビーピーエス)
- 1000Mbps=1Gbps(ギガビーピーエス)
bpsの単位は上記のように数え、キロ→メガ→ギガの順に速度が速いということになります!
1秒間に運べるデータ量を詳しく解説!
bpsは1秒間に運べるデータ量ってわかったけどどれくらい運べるの?
その質問を待っていました!実はbpsの数値を8で割ると1秒間に送受信できる数値を求められるのです!
データ通信量はKB(キロバイト)やMB(メガバイト)、GB(ギガバイト)と表していますよね。 このBite(バイト)は情報量の基本単位bit(ビット)の8個分なので1Byte=8bitとなります。
- 運べるデータ量÷bit
つまり、bps÷8を求めれば1秒間にどれくらいのByte(データ量)を送受信できるのかを求めることができます!
たとえば、受信最大200Mbpsの場合
- 200÷8=25
となるので、1秒間に25MBのデータ量を受信できます。
受信最大500Kbpsの場合は
- 500÷8=62.5
なので、1秒間に62.5KBの通信量を運ぶことができます!
通信速度でよくみる《上り下り》とは?
格安SIMの通信速度の表記に「上り〇〇Mbps」「下り〇〇Mbps」って書いてあったけど「上り下り」ってどういう意味?
「上り下り」とは送受信のことを意味しています。送受信とは、データ通信を受け取る速度(ダウンロード)とデータ通信で送る速度(アップロード)のことです。
たとえば、下記のようにわけられます。
上り/Upload(送信) | メールやLINEの送信 データのアップロード(写真や動画の投稿等) |
---|---|
下り/Download(受信) | インターネットの閲覧 アプリのダウンロード 動画視聴 |
通信速度の計測結果で最初に見るべきは《下り》の速度
インターネットの閲覧や動画視聴などでは下りのデータ通信を行なっています。 つまり、サイトページの読み込みが遅い!全然動画が進まない!と感じるときは受信速度が対象のコンテンツ(WEBサイトや動画など)のデータ量を受信できる速度で通信できていないという事になります。
いつも「速度が遅い!」って感じてたのは「下り」の速度が下がっていたからなのかぁ
そういうこと!でも、頻繁にSNSへ写真や動画をアップしたり、投稿する方は上り(送信)の速度も忘れずに確認しましょう!
下り(Download)の目安
下りの速度はデータ通信の受信速度だということを解説しました。そこで、インターネットの閲覧や動画視聴などではどれくらいのbpsを目安にすれば快適に利用できるのかを解説します!
- 高画質動画・ゲーム=30~60Mbps
- 動画・ショッピングサイト=1~30Mbps
- ホームページ(画像の少ないサイト)・メール・LINE=200Kbps~1Mbps
上記が通信量の目安になります。
基本的には5~30Mbpsの受信速度であれば安定したデータ通信ができ、動画視聴やアプリのダウンロードをストレスなく行えます!
応答速度を表す単位《PING》とは?
「bps」は1秒間に運べるデータ量ってことがわかったけど「PING」ってなんだろう?
PINGは「応答速度」を表した単位です。実は「Skype通話」や「LINE通話」の時に重要な数値を表しています!
PING(ピン)はスマホやPCからデータを送信して、サーバーから応答が返ってくる速度のことを意味します。 たとえると、壁にボールをぶつけてから返ってくるまでの速度ということです。
Skypeでの通話やLINE通話の際には常にデータ通信を送受信しているためPINGの数値が安定していないと音質が悪くなったり、通話が途切れてしまします。
オンラインゲームなどでも該当するのでゲーム好きの方も下記の表を目安にしっかり確認しましょう!
速度 | PING価(ms) |
---|---|
高速 | 1~15ms |
速い | 16~35ms |
普通 | 36~50ms |
遅い | 50~100ms |
かなり遅い | 100ms~ |
PINGの単位はms(ミリセカンド)と表し、数値が低ければ低いほど安定した速度で通信できることを表します。
実際に測ってみた! MVNO通信速度ランキング!
通信速度のことはわかったけど、通信速度が速い会社はどこなの?
その質問を待っていたよスマホくん!すまっぴー編集部が計測した格安SIM各社の最新の通信速度を比較するグラフをご覧ください!
テストは東京都渋谷区で「Speedtest.net」というアプリで計測したものです。
※通信速度は場所や日時、インターネット環境によって変動するので注意が必要です。
通信速度のランキングは毎月更新しています。下記の記事で詳細を確認してください!
通信速度は常に一定ではないため注意しよう!
スマホくん「bps・PING」や「上り下り」について理解できましたか?
bpsは1秒間に運べるデータ量でPINGは応答速度!上りは送信、下りは受信の速度だってわかったよ!
通信速度は下り3Mbps以上あれば安定しているので動画やアプリのダウンロードもサクサクできます。 また、通話やオンラインゲームを利用する時にはPINGの数値も重要になるのでしっかりと確認しましょう!
通信速度は場所や時間、インターネット環境によって異なります。 特にお昼時は回線が混雑してしまうので通信速度が遅くなってしまうため注意が必要です。
どうしても遅い時は、端末を再起動してみたり、場所を移動してみるなどの応急処置をすることで改善されるケースもあるようなので試してみてください!
(編集:すまっぴー編集部)