大手キャリアの残債が残っていても格安SIMカードは使える?
最終更新日:残債があっても格安SIMカードを利用することは可能です。また2年縛りがあっても2年を待たずに格安SIMカードへの変更もできます。しかし、端末残債の支払いと格安SIMカードの月額プラン料金を合わせた金額を毎月支払うことになる点、途中で解約すると残債を一括請求される点には注意が必要です。
格安SIMカードを利用したいと思っていても、まだキャリアスマホの契約の途中で分割支払いが残ってしまっているというケースは少なくありません。2年縛りが解けないうちに、格安SIMカードを使うことはできるのでしょうか。
残債があっても格安SIMカードは使える!
キャリアスマホから格安SIMカードにすれば、月々の使用料はかなり安くなります。
キャリアスマホにはいわゆる2年縛りがありスマホ本体を分割払いしていますが、2年を待たずに格安SIMにすることもできます。
なぜなら、所定期間を過ぎればSIMロック解除により格安SIMが使えるようになっているためです。
2年かけてスマホ代金を完済しなくても格安SIMを利用することができます。
この場合、端末残債の支払いと格安SIMカードの月額プラン料金を合わせた金額を毎月支払っていくことになります。
たとえば、残債が月々4,000円であと15ヶ月残っているうちに格安スマホにし、月額1,000円のプランに申し込んだ場合、15ヶ月間は4,000+1,000=5,000円を支払うことになります。
16ヶ月目からは格安スマホ契約料金1,000円だけになります。端末残債がなくなるまで、残債はキャリアに、月額使用料はMVNOにとダブルで支払う必要があります。
つまり、端末残債があっても格安SIMカードは使えますが、残債がなくなるわけではないので月額料金が大きく下がらない可能性があります。
大手キャリアを途中解約する場合には一括請求になる場合も
キャリアの契約を途中解約するとなると、残債を一括請求される場合もあります。
スマホ代金は一般に7〜8万円程度で、これを2年の分割払いで支払っているわけですから、一括請求された場合の支払いは通常数万円と高額になります。
逆に、一括支払いが可能ならば、こちらから残債を一括支払いにしてもらうこともできます。
また各キャリアでは「月々サポート」や「月月割」といった名称で月の支払いに割引が効いていますが、これが解約によって適用されなくなるケースがほとんですです。さらに、解約違約金がかかる場合もあります。
しかし、キャリアは月々の使用料が高額なので、契約満了を待たずに早々に格安SIMに乗り換えた方がお得になるケースもあります。そのため、キャリアから格安SIMカードに乗り換えるときは、料金を試算をすることが必要です。
1年程度先まで計算し、いま乗り換えしたら月々いくらの支払いが発生するのか、契約満了まで待った場合にはキャリアにいくら支払うことになるのか、両者を比較してどちらがお得なのかを計算して見極め、よいタイミングで乗り換えることが重要です。
万一端末残債の支払いが滞ってしまうと、格安SIMカードにしても端末を使用できなくなるケースがあり、それが「赤ロム」といわれるものです。
赤ロムは残債が支払われないと利用不可になるリスクあり
俗に赤ロムといわれる中古端末が出回っています。分割払いで購入されたキャリア端末が、代金完済する前に中古市場で売買されたものをいいます。
スマホ端末は契約者情報の入ったSIMカードを入れることではじめて通信や通話ができるようになります。端末を新しいものに買い替えた場合でも、SIMカードを差し替えることで同じ番号などを維持したまま使えるようになります。
ここで、SIMカードを差し替えても使えなくなる可能性がある端末があり、これを「赤ロム」といいます。
中古端末の中には、端末の分割払いが完了してから市場に出回るものと、分割払いが完了していない(残債がある)うちに市場に出回るものとがあります。残債がある端末は、分割払いが滞れば新しい所有者が自分のSIMカードを入れて使っていたとしても、端末の利用そのものが停止にされてしまう可能性があります。
つまり、購入したときは白ロム(支払いがなされている端末)であったものが、購入後に赤ロム(未払いのある端末)となり、キャリアに端末もろともロックされて使えなくなることがあるということです。
中古端末を購入し、万一このような事態になった場合には、ほとんどの販売店が返品や返金をしてくれます。
しかし、同じことが自分のスマホでも起こります。
残債が残ったままキャリアから格安SIMにした場合に、残債の支払いを滞らせると、スマホが利用停止になってしまうことがありうるのです。
残債有でも格安SIMカードの利用は可能!
キャリアスマホの残債が残っていたとしても、格安SIMを使うことは可能です。ただし、一括請求されるケースもあり、月の支払いが一気に数万円にのぼるケースがあるので注意が必要です。事前に料金の計算をしておくことが必要です。
また、格安SIMカードを契約する際に多くの会社を比較することも重要です。
月額料金が多く下がるという点では変わりませんが、オプションやサービスでは違いもあります。
下記の記事では人気MVNO14社の特徴が一目でわかるのでチェックしてください。
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。