iPhoneを格安SIMで使いたい人必見!選び方完全解説!
最終更新日:日本では利用率の高いiPhone、格安SIMできちんと使えるのか気になりますね。快適にiPhoneで格安SIMデビューできるように、状況別でお得に乗り換える方法と注意点を詳しく解説していきます!
株式会社PlusPass すまっぴー事業責任者
複雑な格安スマホの情報をわかりやすくお伝えします。2015年から60台以上の格安スマホに触れてきました。
YouTube【すまっぴーチャンネル】登録者数8万人突破!
株式会社PlusPass すまっぴー事業責任者
複雑な格安スマホの情報をわかりやすくお伝えします。2015年から60台以上の格安スマホに触れてきました。YouTube【すまっぴーチャンネル】登録者数8万人突破!
結論から。iPhoneは格安SIMで使えます!
結論から言うと、iPhoneは格安SIMでも使えます。大手キャリアで使う場合と基本的な使い勝手は変わりません。
格安SIMでiPhoneを使う方法は大きく2パターンです。
- 今のiPhoneをそのまま持ち込みで使うか、別の所から買って持ち込む
- 新たにiPhoneを回線と一緒に購入する
1つ目は格安SIMのSIMカードのみを契約し、iPhoneは自分で持ち込むパターンです。
すでに大手キャリアでiPhoneを利用している場合はそのまま使えます。まだiPhoneを持っていない場合もAppleストア・家電量販店などで好きなモデルを購入できます。
2つ目は格安SIMとiPhoneをセットで購入するパターンです。
「これからiPhoneを買うけど手間はかけたくない」という人はセット購入を検討しましょう。
持ち込みのiPhoneを格安SIMで使いたい方はこちら!選び方解説!
目次
- 1.iPhoneを持ち込みで格安SIMに乗り換える際の注意点
- 2.iPhoneを格安SIMに乗り換える際の手順
- 3.iPhoneはちゃんと格安SIMで使えるの?各社動作確認iPhone一覧!
- 4.【目的別】乗り換え先ならここ!厳選格安SIM会社
iPhoneを持ち込みで格安SIMに乗り換える際の注意点
iPhoneを持ち込みで格安SIMに乗り換える際の注意点は以下の通りです。
- キャリア時代で使ってたキャリアのアプリは使えない
- LINEのID検索が出来ない場合がある
- 大手キャリアのiPhoneによってはSIMロック解除が必要
- 古いiPhone(6s以前)はほとんど使えない
キャリア時代で使ってたキャリアのアプリは使えない
格安SIMに乗り換えた場合、大手キャリアのアプリは使えなくなることがあります。
具体的には各キャリアが提供している公衆無線LANアプリやバックアップアプリなどは使えなくなる可能性が高いです。
頻繁に利用している大手キャリアのアプリがある場合は、乗り換え後も利用できるのか、代替手段はあるのかなどをチェックしてください。
最近では格安SIMでも大手キャリアのアプリ・サービスを利用できるケースが増えています。例えばドコモの場合、dアカウントを作成すればdTVやdヒッツなど多くのアプリを格安SIMでも利用可能です。
LINEのID検索が出来ない場合がある
格安SIMに乗り換えるとLINEのID検索が出来なくなるケースがあります。
ID検索を使うにはLINEの年齢確認が必要です。しかし、格安SIMの多くはLINEの年齢確認に対応していません。年齢確認が出来ない場合、ID検索も使えなくなります。
格安SIMでID検索を使うための方法は主に2つです。
- 年齢確認を済ませた端末で使う
- 年齢確認対応の格安SIMを契約する
年齢確認を済ませたiPhoneに格安SIMを挿して使う場合は年齢確認済みの状態が継続されます。ID検索ももちろん利用可能です。新しく購入したiPhoneを持ち込む場合は、格安SIMへ乗り換える前に年齢確認を済ませてください。
また、以下の格安SIMは年齢確認に対応しています。
- IIJmio
- mineo
- イオンモバイル
- UQモバイル(5Gプランのみ)
- Y!mobile
大手キャリアのiPhoneによってはSIMロック解除が必要
大手キャリアのiPhoneによってはSIMロック解除が必要です。
SIMロックがかかっているiPhoneだと、同じ回線の格安SIMしか使えません。
例えばドコモのSIMロックがかかっている場合はドコモ回線の格安SIMのみ利用可能です。au・ソフトバンク回線の格安SIM、および楽天モバイルは利用できません。
他回線の格安SIMを使う場合は事前にSIMロックを解除してください。
各キャリアのマイページ、電話、店舗で手続きできます。電話・店舗の場合は手数料がかかるので、出来る限りマイページで解除するのがおすすめです。
ドコモ | My docomo |
---|---|
au | My au |
ソフトバンク | My SoftBank |
なお、最新モデルである「iPhone 13シリーズ」はSIMロックがかかっていません。SIMロックを気にせず格安SIMを使えます。
古いiPhone(6s以前)はほとんど使えない
iPhoneのうち、6s/6s Plus以前の古いiPhoneの多くは格安SIMで使えません。
格安SIMはiPhoneが使えるかどうかの動作確認を独自に実施していますが、その結果を見ても6s/6s Plus以前の機種は「利用不可」になっているケースがほとんどです。
また、5sや4sといった6/6 Plus以前の機種はSIMロック解除ができないため、使える回線も限られます。
そもそもiPhone 6s/6s Plus以前のスマホは発売からかなり時間が経過しています。最新のOSを利用できませんし、バッテリーも劣化しているでしょう。
無理に使わず、新しいiPhoneへ変更するのがおすすめです。
iPhoneを格安SIMに乗り換える際の手順
iPhoneを持ち込んで格安SIMに乗り換える際の手順は以下の通りです。
- MNP予約番号を取得する
- 格安SIMを申し込む
- 回線切り替え・開通手続きをする
- APN設定をする
1. MNP予約番号を取得する
まずはMNP予約番号の取得です。格安SIMに乗り換えてからも現在の電話番号を使う場合は「MNP」を利用して乗り換えます。
MNPを利用する際はMNP予約番号が必要です。現在利用しているキャリアからMNP予約番号を取得しましょう。
MNP予約番号の取得方法は電話、オンライン、店舗の3パターンです。どの方法でも良いですが、自宅で手続きできる電話かオンラインをおすすめします。
電話の場合は各社のカスタマーセンターへ電話してください。
キャリア | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
ドコモ | ドコモ携帯から:151 その他:0120-800-000 | 午前9時~午後8時 |
au | 0077-75470 | 午前9時~午後8時 |
ソフトバンク | ソフトバンク携帯から:*5533 フリーコール:0800-100-5533 | 午前9時~午後8時 |
オンラインの場合は各社のマイページから取得します。
ドコモ | My docomo |
---|---|
au | My au |
ソフトバンク | My SoftBank |
格安SIMを申し込む
MNP予約番号を取得したら格安SIMを申し込みます。申し込みの際はMNP予約番号以外に本人確認書類とクレジットカードが必要です。
格安SIMの多くは支払い方法がクレジットカードのみに限られています。契約者本人名義のクレジットカードを用意しておきましょう。
詳しい申し込み手順は格安SIMによって異なりますが、おおむね次の通りです。
- 「SIMカードのみ」で申し込みを始める
- プランやオプションを選択する
- MNP予約番号、引き継ぐ電話番号などを入力する
- 契約者情報(氏名や住所など)を入力する
- 支払い情報(クレジットカード情報)を入力する
- 本人確認書類のアップロード
今回はiPhoneを持ち込んで契約するので、契約方法はSIMカードのみを選びましょう。 また、電話番号を引き継ぐ場合は必ずMNP予約番号を入力してください。
SIMカードには3種類のサイズがありますが、iPhoneが対応しているのはもっとも小さい「nanoSIM」サイズです。サイズを選ぶ場合は、必ずnanoSIMを選んでくださいね。
申し込みが終わったらSIMカードが届くのを待ちましょう。
回線切り替え・開通手続きをする
格安SIMが届いたら回線切り替え・開通手続きをします。手続き方法は格安SIMによって異なりますが、基本的には以下のいずれかです。
- 各社の会員専用ページ(マイページ)から手続き
- 専用の電話番号へ電話
SIMカードと一緒に届く冊子に詳細が記載されているので、そちらも参考にしてください。回線切り替え・開通手続きが終わったらiPhoneへSIMカードを挿入しましょう。
APN設定をする
最後にAPN設定です。iPhoneの場合は「プロファイル」という特殊なファイルをインストールすることでAPN設定が完了し、格安SIMのデータ通信が使えるようになります。
プロファイルをインストールする手順は以下の通りです。
- iPhoneをWi-Fiに接続する
- Safariを起動する
- 格安SIMのプロファイルダウンロードページへアクセスする
- プロファイルをダウンロードする
- 「許可」をタップする
- 「設定」を起動する
- 「プロファイルがダウンロードされました」をタップする
- 「インストール」をタップする
- パスコードを入力する(設定している場合)
- 「インストール」をタップする
- もう一度「インストール」をタップする
プロファイルダウンロードページはSafariで「格安SIM名 プロファイル」などで検索すればアクセスできます。
格安SIMによってはSIMカードと一緒に届く冊子にダウンロードページのURLやQRコードが掲載されているので、併せてチェックしてください。
プロファイルをインストールしても繋がらない場合は機内モードのオン/オフ切り替え、またはiPhoneを再起動しましょう。
iPhoneはちゃんと格安SIMで使えるの?各社動作確認iPhone一覧!
格安SIM各社は独自にiPhoneの動作確認を実施しています。iPhoneを持ち込んで利用する際は、動作確認済みかどうかを必ずチェックしてください。
主要な格安SIMにおけるiPhone(8/8 Plus以降)の動作確認状況を一覧表にまとめました。いずれも2021年11月1日時点のものです。
8/8 Plus | X | XR | XS/XS Max | 11シリーズ | SE(第2世代) | 12シリーズ | 13シリーズ | 14シリーズ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
mineo(マイネオ) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ワイモバイル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
IIJmio | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
UQモバイル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
イオンモバイル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ahamo | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINEMO | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
povo | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 8~14までのほぼすべての格安SIMで動作確認済みです。
6s以前等の古い端末はどうなの?
iPhone 6s以前の古いiPhoneも格安SIMで使えます。 6s/6s PlusはSIMロック解除対応なので、SIMロックを解除すれば多くの格安SIMで利用可能です。
5sや4sなど、6/6 Plus以前の機種はSIMロック解除に対応していません。使えるのは同じ回線の格安SIMに限定されます。
また、 6/6 Plus以前のiPhoneは格安SIMで使えない、あるいは動作確認されていないケースがほとんどです。
【目的別】乗り換え先ならここ!厳選格安SIM会社
格安SIMは非常にたくさんの種類がありますが、 大手キャリアからの乗り換え先としておすすめなのは以下の5つです。
UQモバイル
楽天モバイル
IIJmio
LINEMO
povo2.0
格安SIMにおいては「iPhoneだからここが良い」という特別なことはありません。
Androidを使う場合と同様、通信の速さや月額料金の安さを加味したランキングです。
上記の格安SIMはいずれも月額料金が安く、通信速度も安定しています。UQモバイル、LINEMO、povo2.0にいたっては大手キャリアにも劣らない通信品質です。
楽天モバイルは回線エリアこそまだまだ狭いですが、格安料金で大容量のデータ通信を使えます。
IIJmioは混雑する時間帯はやや遅くなることがありますが、格安SIMの中では高品質で月額料金も安価です。
格安SIM選びに迷ったときは、上記5つから選べば間違いありませんよ。
以下の記事でも「キャンペーン込みのスマホ料金」「実際に計測した通信速度」「サービス」「人気度」の項目を総合したランキングを紹介しています。
iPhoneも一緒に買いたい人はこちら!選び方解説!
目次
iPhoneを格安SIMでセットで買う方法を紹介!
iPhoneは格安SIMとのセット購入もできます。 格安SIMでiPhoneをセット購入するおおまかな流れは次の通りです。
- MNP予約番号を取得する
- 格安SIMでiPhoneの端末セットを申し込む
- 回線切り替え・開通手続きをする
- APN設定をする
セット購入の流れはiPhoneを持ち込む時とほぼ同じです。持ち込む際はSIMカードのみで契約しますが、セット購入の場合は格安SIMと一緒にiPhone本体も申し込みます。
申し込み後の手続きもほとんど同じです。iPhoneの場合は端末セットでも初期設定(APN設定)が必要なので、忘れずに設定してくださいね。
各社iPhoneセット販売状況一覧!
セット購入できるiPhoneは格安SIMによって異なります。 ここでは主要な格安SIMでセット購入できるiPhoneをまとめました。
楽天モバイル
*おすすめ3位は楽天モバイルです。大手3キャリア以外で唯一iPhone 14シリーズを取り扱っています。
いずれもAppleストアより少しだけ高い価格に設定されています。
キャンペーンや、端末代が実質半額になるアップグレードプログラムを活用すれば、Apple Storeよりも安く購入することが可能です。
3,278円(税込)でデータ通信を無制限に利用できます。高性能なiPhoneで動画視聴やゲームを思う存分楽しみたい人におすすめです。
月間のデータ通信量が1GB未満なら月額料金が0円になるので、ライトユーザーや電話がメインの人にも向いていますよ。
mineo
mineoでもiPhone 11を取り扱っています。
ただし、mineoは在庫が安定しません。記事執筆時点でも全モデルが入荷待ち状態です。 購入したい場合は在庫があるうちに購入してください。
mineoは1.5Mbpsの通信が使い放題になる「パケット放題 Plus」やユーザー全員で余ったデータ通信量をシェアできる「フリータンク」など、独自のサービスで人気を集めています。
少し変わった格安SIMを使ってみたい人におすすめです。
UQモバイル
UQモバイルは幅広い機種を取り扱っています。
iPhone 12/12 miniやiPhone 11など比較的新しい機種の新品に加え、au認定中古品のiPhone XS/XS Maxなどを取り扱っています。
オンラインショップで購入する場合は割引を受けられます。MNP乗り換えで安くiPhoneを購入したい人におすすめです。
サブブランドなので通信速度も速く安定しています。通信品質を重視する人にもピッタリです。
ワイモバイル
ワイモバイルではiPhone 12/12 mini、iPhone 11、iPhone SE(第2世代)を取り扱っています。最新のiPhone 13こそありませんが、比較的新しい機種の新品を購入可能です。
オンラインから申し込むと割引を受けられ、さらに契約事務手数料3,300円(税込)も無料です。 ワイモバイルでiPhoneを買うならオンラインストアを活用しましょう。
IIJmio
IIJmioでは中古のiPhone を取り扱っています。
IIJmioは端末代が割引されるキャンペーンを定期的に実施しており、iPhoneについても安く購入できることがあります。
月額料金も格安SIMの中で最安クラスです。
月額料金も含めて、とにかく安くiPhoneを使いたい人に向いています。
iPhoneに関しては新品の取り扱いがなく、在庫も安定しないのが難点です。目当ての端末が販売中の場合は、なるべく早く購入しましょう。
まとめ
iPhoneは格安SIMでも問題なく使えます。
すでに大手キャリアやAppleストアで購入したiPhoneを使っているなら、端末そのままで格安SIMに乗り換えることが可能です。新しくiPhoneを買う必要がないため、初期費用を抑えられます。
iPhoneを持っていない場合は格安SIMでセット購入も可能です。最近では比較的新しいiPhoneを購入できる格安SIMも増えています。
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。