テザリングとは?利用する手順と注意点、おすすめプランを解説!
最終更新日:テザリングとは、スマホの回線を使ってパソコンなど別のデバイスをインターネットに接続することです。テザリングには3つのやり方がありますが、Wi-Fiテザリングが安定感の観点からおすすめ。大手キャリアの場合には料金がかかる場合もあるので注意しましょう。
株式会社PlusPass すまっぴー事業責任者
複雑な格安スマホの情報をわかりやすくお伝えします。2015年から60台以上の格安スマホに触れてきました。
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このページでは
- そもそもテザリングとはなにか
- テザリングを利用するメリット・デメリット
- 実際にテザリングを利用する手順
について解説していきます。
このページの内容は下記動画でも解説しています。
実際の手順を詳しく解説しているのでよかったら参考にしてください。
テザリングとはスマホの回線を使って別の端末をネット接続すること
そもそもテザリングとは普段利用しているスマートフォンのネット回線を利用しほかの機器でもインターネットに接続できる状態にすることです。
スマホをPocket Wi-Fiのように利用するとおもっていただければイメージしやすいです。
例えばカフェでパソコンを開いて作業しているときに「ちょっとネットが遅いな」「フリーWiFiは不安だな」と感じる方多いと思います。
そんなときのためにWiMAXやモバイルルータを持ち歩いている方もいますが、テザリングを知っていればその必要はありません。
WiMAXなどを解約すれば月額料金を節約できますし、余分な機器を持ち歩かなくて済みます。
具体的にテザリングを活用する方法を解説するのでぜひ参考にしてください。
実際にテザリングを利用する手順
テザリングを利用する方法ですが、大きく3つあります。
- Wi-Fiを利用する(Wi-Fiテザリング)
- Bluetoothを利用する(Bluetoothテザリング)
- USB接続を利用する(USBテザリング)
です。
この中でもおすすめはWi-Fiテザリングなので、詳しく解説していきます。
Wi-Fiテザリングを利用する手順
Wi-Fiテザリングはネットに繋がっているスマホからWi-Fiの電波を発してそれをパソコンが拾ってネットに接続するという方法です。
Wi-Fiテザリングは
- スマートフォンでWi-Fiテザリングの設定を行う
- パソコンなどからWi-Fiに接続する
という手順で利用することが出来ます。
スマートフォンでWi-Fiテザリングの設定を行う
iPhoneの場合
iPhoneの場合には
設定>インターネット共有
を選択します。
上部に表示されている「ほかの人の接続を許可」をオンにします。
これでWi-Fiテザリングを行う準備は完了です。
Androidの場合
設定>ネットワークとインターネット
>アクセスポイントとテザリング>Wi-Fiアクセスポイント
を選択します。
画面上部にあるスイッチをオンにすればWi-Fiテザリングが可能な状態になっています。
ちなみにこの画面でWi-Fiの接続設定を変更することもできます。
- アクセスポイント名(Wi-Fi接続するときの表示名)
- パスワード(Wi-Fi接続するためのパスワード)
パソコンなどからWi-Fiに接続する
この準備が完了したら普段、パソコンで接続するのと同じようにスマートフォンにWi-Fi接続していきます。
正常に接続できればパソコンでもインターネットができる状態となります。
Wi-Fiテザリングをおすすめする理由
Wi-Fiテザリングをおすすめする理由は
- スマホだけあれば可能
- 接続の安定性が高い
- 通信速度が速い
ためです。
一方でWi-Fiテザリングは
- スマホの電池消費が速くなる
というデメリットもあるので注意してください。
その他のテザリング方法
Wi-Fiテザリング以外の方法についてもかんたんに紹介しておきます。
Bluetoothテザリング
Wi-FiではなくBluetoothを使ってスマホとパソコンを接続する方法です。
Wi-Fiテザリングと比べると最高速度が遅く、機器によってはうまく接続出来ないことがあります。
ただ、スマホの電池消費はWi-Fiテザリング利用時よりは少なく済みます。
USBテザリング
USBテザリングはUSBケーブルを利用してテザリングする方法です。
スマホとパソコンを直接接続するので
- 通信速度が速い
- スマホの電池が減らない
というメリットがあります。
しかし、
- USBケーブルを持ち運ばなければならない
という大きなデメリットがあります。
また、ケーブルや機器同士の相性によってはうまく接続できないこともあります。
テザリング関係なく普段から充電用などとしてUSBケーブルを持ち歩いている人にはおすすめです。
テザリングを利用する注意点
テザリングは非常に便利な機能で覚えておくと
・快適な通信速度でネットが使える
・フリーWi-Fiよりもセキュリティ面で安心
といったメリットがあります。
一方で
・データ量消費による通信制限
・通信速度が遅くなることがある
という点には注意してください。
プランによっては利用料が必要
最近ではほとんどのキャリアで無料でテザリングが利用できるようになっています。
ただし、テザリングを利用するには申し込みが必要であったり、契約しているプランによっては利用料が必要です。
NTTドコモを契約している人
ドコモを利用している方は
テザリング申し込み | 不要 |
---|---|
利用料金 | 無料 |
でテザリングが使えます。
特に手続きの必要なくこのページで紹介した手順で利用してください。
auを契約している方
テザリング申し込み | 必要 |
---|---|
利用料金 | 現行プラン: 無料 過去プラン: 一部有料 |
となっています。
auでテザリングを利用するには必ず申し込みが必要です。My auから手続きしましょう。
2021年6月現在の最新プラン
- 使い放題MAX 5G
- ピタットプラン 5G
- 使い放題MAX 4G
- ピタットプラン 4G
などを契約している場合にはテザリング料金は不要ですが、過去プランを契約している場合には550円/月が必要な場合があります。
現行プランに変更したほうが月額料金が安くなる人も多いと思うのでこの機会にプランも合わせて見直すのがおすすめです。
ソフトバンクを契約している方
テザリング申し込み | 必要 |
---|---|
利用料金 | 現行プラン: 無料 過去プラン: 一部有料 |
ソフトバンクも、テザリングを利用するには申し込みが必要です。My softbankから手続きできます。
また、2021年6月時点で最新の
- データプランメリハリ無制限
- データプランミニフィット+
などを契約している場合にはテザリング料金は不要ですが、過去プランを契約している場合には550円/月が必要な場合があります。
こちらもプラン変更すれば月額基本料金も安くなることが多いので一度チェックしてみてください。
格安SIMを契約している方
テザリング申し込み | 不要 |
---|---|
利用料金 | 無料 |
意外かもしれませんが、格安SIMは申し込み不要、無料でテザリングを利用できます。
データ量の使い過ぎに注意
テザリングで通信をするときはスマホのデータ容量(ギガ)を消費して通信することになります。
当然決められた毎月のデータ容量以上に使用してしまうと通信制限かかかります。
パソコン向けのサイトはスマホの向けよりもデータ容量を消耗しやすいです。
使いすぎて通信制限にならないように注意しましょう。
テザリングの使用頻度が高い人はキャリアの無制限プランに切り替えるのもおすすめです。
通信量の目安
ちなみにスマホやパソコンのデータ消費量の目安は以下の通りです。
サイト閲覧 | 1ページで約1.6MB | 1GBで約625ページ | |
---|---|---|---|
SNS閲覧(Instagram) | 5分利用で約50~100MB | 1GBで約50~100分 | |
マップ経路検索 | 1回の検索で約1MB | 1GBで約1,000回 | |
メール(PDFファイル添付) | 1送受信で約500KB | 1GBで約2,000通 | |
ビデオ通話(LINEやZoom) | 1時間で約307MB | 1GBで約3時間18分(198分) | |
動画視聴(YouTube) | 標準画質(360p) | 10分で約40MB | 1GBで約4時間10分(250分) |
音楽視聴 | 標準音質(96Kbps) | 1曲(5分)で約4MB | 1GBで約250曲(20時間) |
通信速度が遅くなることがある
テザリングは仕様上、普通にスマホで通信するよりも速度が遅くなることがあります。
普段はスマホで直接インターネットに接続していますが、テザリングではパソコン⇒スマホ⇒インターネットとステップが多くなります。
ステップが多くなるとどうしても通信速度は遅くなってしまいます。
テザリングを利用するのにおすすめのプランと格安SIM
テザリングの利用を目的としてプラン選択する場合には
- テザリング使用料
- 使えるデータ容量
- 通信速度
を考慮してプランを選ぶのがおすすめです。
NTTドコモの場合
NTTドコモでテザリングを利用するなら5Gギガホプレミアがおすすめです。
5Gギガホプレミアは
プラン名 | 5Gギガホプレミア |
---|---|
月額基本料金 | 7,315円 |
テザリング利用料 | 無料 |
使えるデータ容量 | 無制限 |
通信速度 | 速い |
プランです。
テザリングは全く制限なしで自由に利用できます。
ただし、メインプランになるので月額料金はやや高めです。
使用するデータ容量がそんなに多くないという場合にはahamoが良いです。
プラン名 | ahamo |
---|---|
月額基本料金 | 2,970円 |
テザリング利用料 | 無料 |
使えるデータ容量 | 20GB |
通信速度 | 速い |
auの場合
auでテザリングを利用するならpovoがおすすめです。
プラン名 | povo |
---|---|
月額基本料金 | 2,728円 |
テザリング利用料 | 無料 |
使えるデータ容量 | 20GB |
通信速度 | 速い |
auのメインプランはデータ使い放題MAX 4G/5Gですが、このプランはテザリングは30GB/月しか使えないという制限があります。
頻繁にテザリングを利用する人はpovoにすれば使えるデータ容量20GBで月額料金は半額以下となります。
ソフトバンクの場合
ソフトバンク関連サービスでデザリングを利用するのであればLINEMOがおすすめです。
プラン名 | LINEMO |
---|---|
月額基本料金 | 2,728円 |
テザリング利用料 | 無料 |
使えるデータ容量 | 20GB |
通信速度 | 速い |
ソフトバンクのメインプランはデータメリハリ無制限はテザリングは30GB/月しか使えないという制限があります。
au同様に格安プランLINEMOを利用したほうがコスパが高いです。
格安SIMを利用するなら
格安SIMを利用するなら楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIがおすすめです。
プラン名 | Rakuten UN-LIMIT VI |
---|---|
月額基本料金 | 0円~3,278円 |
テザリング利用料 | 無料 |
使えるデータ容量 | 無制限(パートナーエリアは5GBまで) |
通信速度 | 速い |
Rakuten UN-LIMIT VIはデータ無制限3,278円でテザリング利用ができます。
データ使用量による従量制になっているので、データをあまり使わない月は月額料金が安くなります。
楽天回線が入らないエリアでは5GB迄となってしまいますが、2021年夏には人口カバー率が96%に到達する予定で使える場所が急速に広がっています。
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。