【格安SIM】機種変更は4ステップと簡単!データ引き継ぎを忘れずに!
最終更新日:格安SIMでも機種変更はできます。しかし大手キャリアで行うよりもお得が少ないため、MNPで他の格安SIMに転入ついでにキャンペーンを利用して端末を購入するのが最善の方法です。機種変更した際の手順やAndroidとiPhoneでは手順が違うデータ移行方法についても詳しく解説しています。
大手キャリア同様、格安SIMでも機種変更はできます。
格安SIMでは機種変更でも新規購入と同じ料金設定にしているところがほとんどで、長期利用者への還元サービスはほぼありません。さらに、大手キャリアとは違い店舗のない格安SIM事業者が多く、ほとんどの場合追加購入はネットで行います。
端末購入による割引がない分、端末を調達するルートが多いという点ではメリットになります。
端末を購入する方法は3パターン
購入方法①MVNOでセット購入
契約中のMVNOで端末を追加購入してもほとんどのMVNOの場合機種変更割引等を行っていないため、格安SIMで端末を購入すると高い端末代を丸々支払うことになります。
そのため、契約中の格安SIMで追加購入するより、各社のキャンペーンを利用してほかのMVNOにMNPで乗りかえたときにセット購入する方がおトクな場合が多いです。
{article[112,37]}機種変更特典があるおすすめ3社
- 会員限定価格で購入できる楽天モバイル
- 最大3,000円分のAmazonギフト券がもらえるmineo(マイネオ)
- 最大5,000ポイントが付与されるOCNモバイルONE
機種変更で機種代半額などはMVNOにはない
ソフトバンクなど大手キャリアでは端末を48回払いで購入し25か月目に最新端末を購入すると、残った機種代金の支払いが不要になります(機種を返却する必要はありますが)。格安SIMではそういったサービスはありません。
ほとんどの場合、「1契約につき追加購入できる端末の数が限られている」、「分割未払いがあると新たに購入できない」などの制限がかけられています。
購入方法②オンラインショップや直販ショップで購入
大手キャリアやMVNOを通さずに直接メーカーや小売店から購入する方法です。
国内メーカー(ソニーやシャープ)は端末のみで販売はしていませんが、iPhoneやGoogle Pixel、格安SIMで取り扱いの多い中国メーカー(ASUSやHUAWEI)などはオンラインショップや直販ショップで端末のみで販売をしています。
オンラインショップや直売ショップで売られている端末はSIMロックがかかっていない「SIMフリースマホ」ですが、対応している通信方式は端末によって相違があるので購入前に必ず確認してください。
以下は回線ごとのLTEの対応バンド(周波数帯)です。参考にしてください。赤色になっているバンドに対応していると概ね快適に使えます。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
Band1 (2.0GHz) | 〇 | 〇 | 〇 |
Band3 (1.7GHz) | 〇 | - | 〇 |
Band8 (900MHz) | - | - | 〇 |
Band11 (1.5GHz) | - | 〇 | 〇 |
Band18 (800MHz) | - | 〇 | - |
Band19 (800MHz) | 〇 | - | - |
Band21 (1.5GHz) | 〇 | - | - |
Band26 (800MHz) | - | 〇 | - |
Band28 (700MHz) | 〇 | 〇 | 〇 |
Band41 (2.5GHz) | - | 〇 | 〇 |
Band42 (3.5GHz) | 〇 | 〇 | 〇 |
購入方法③中古スマホを購入
端末を自分で用意する方法に中古ショップで購入するという方法があります。中古の端末を購入する際も通信方式については気を付けましょう。
ネットワーク利用制限状況を必ず確認する
端末に個人情報が残っていない状態の端末を白ロムといいますが、キャリアによってネットワーク利用制限がかけられた端末のことを赤ロムと呼びます。
赤ロム端末ではWi-Fi環境下以外では通信ができないため、注意が必要です。
ネットオークションやフリマで買う際は注意
大手の中古ショップはIMEI番号を明示するか店舗で確認していることがほとんど(調べていない販売業者は怪しいので買わないことをおすすめします)なので、概ね大丈夫ですが、ネットオークションやフリマアプリなどで個人売買する場合には必ず売り手側に端末のIMEI番号を確認する必要があります。
機種変更する前にすることはただ1つ
機種変更する際は必ずデータ移行をするようにしましょう。本記事でのデータ移行は「連絡帳」や「写真」「インストールされたアプリ」などを指します。ゲームやLINEなどのアプリのデータ引き継ぎは下記の記事をご覧ください。
同じOS(Android⇔AndroidまたはiPhone⇔iPhone)の機種変更は、端末起動時にログインするだけでほとんどのデータが引き継げます。
iPhone⇒iPhoneへ機種変更
iPhoneでは、必ずApple IDとパスコードが必要になります。これがわからないと、データの移行が行えませんので、メモをとるなどして必ず確認しましょう。
- iTunesでバックアップ
- iCloudでバックアップ
- クイックスタート
iTunesを利用してデータ移行する
※機種変更前のiPhoneも新しいiPhoneも自動同期をオフにして行ってください。
iTunesで復元できるのは「連絡先・カレンダー・メモ・SMS/MMS・設定」です。復元後に同期をするとバックアップされている写真や音楽などのデータも移行できます。
まず、引き継ぎたいデータが入ったiPhoneとバックアップ先のPCまたはMacを接続します。
次に、iTunes内の[今すぐバックアップ]ボタンを押すと完了します。
最後に、新しいiPhoneを接続して[このバックアップから復元]を選択して[続ける]ボタンを押すと完了です。
iCloudを利用してデータ移行する
iCloudで復元できるのは「APP・写真・音楽などのコンテンツ」です。
まず、引き継ぎたいデータが入ったiPhoneの[設定]を開き[iCloud]をタップします。
次に、[iCloudバックアップ]をタップし、[今すぐバックアップを作成]をタップでバックアップが始まります。
最後に、新しいiPhoneでiCloudにログインするだけです。
ここで注意してほしいのは、無料で利用できるiCloudの容量は15GBまでということです。もし音楽や画像・動画で15GB以上あるという方はiTunesでバックアップを取りましょう。
クイックスタートでデータ移行する
クイックスタートでは「言語・地域・ネットワーク・キーボード・利用頻度の高い場所・Siriへの話しかけ方・ホーム・ヘルスケアデータなどのデバイス設定」を復元できます。
iOS11以降のみ利用できる機能ですが、iOS11に対応したiPhone5とiPhone5cでは利用できないため、注意。
- 新しいiPhoneを起動し、初期設定を進める
- 自動的にクイックスタートの画面が出てくるので機種変更前のiPhoneと新しいiPhoneを近づける
- 「新しいiPhoneを設定」が出たら、「続ける」をタップ
- 古いiPhoneのカメラが起動し、「新しいiPhoneにカメラを向けてください」とでるので新しいiPhoneの画面中央に出ているアニメーションにカメラを向ける
- 認証されると新しいiPhoneにパスコードの入力画面が出るので入力
- 初期設定を進めていけば、バックアップしているデータもそのまま取り込める
クイックスタートはとても簡単です。画面通りに従って行くだけなので、特殊な操作は全くないのでおすすめだと言えます。
AndroidからAndroidへ機種変更
Googleアカウントを使ってデータを移す
Androidはアプリを入手する際にGoogle Playからダウンロードをするための「Googleアカウント」への登録が必須となります。Googleアカウントを利用すると、簡単にデータ移行を行うことができます。
移動できるデータは、「Googleアカウントと連携している連絡先・インターネット上のブックマーク・アプリデータ」です。
- スマホの「設定→アカウント」を開く
- アカウントの中の「Google」を開く
- 同期したいものを選択し、ONにする
- 画面右上の「今すぐ同期する」をタップ
各項目で同期が行われ、全て終わったらGoogleアカウントへの同期は完了です。
メールアドレスは、別途連絡先のアプリで設定が必要です。Androidの連絡先のデータは、登録先が本体とGoogleアカウントのどちらかに登録されます。連絡先をGoogleアカウントに登録しておけば、わざわざデータを移す必要が無くなります。
機種変更前のスマホで同期を完了させたら、新しいスマホで同じアカウントを入力して読み込みをすれば、自動的にGoogleアカウントで同期されている連絡先が登録されます。
画像はGoogle純正アプリを活用しよう
画像や動画はGoogle純正アプリ「フォト」に初期設定でバックアップを取るようになっています(画質を落としたものなら無制限、そのままの品質なら15GBまで)。
設定を変えてしまったかもという方は、利用中の端末の[設定]⇒[アカウント]⇒[Google]でバックアップを取りたいアカウントを選択しすべて同期されているかを確認してください。
Android 6.0以降の端末はもっと簡単
Android 6.0以降の端末なら[設定]⇒[バックアップとリセット]⇒[データのバックアップ]をONにしておくことでアプリや通話履歴をバックアップしてくれます。
SDカードやサードパーティアプリを利用する方法も
SDカード対応の端末であれば音楽や画像などのデータをSDカードにバックアップすることもできます。
それ以外にもGoogle Playでインストールできる無料のバックアップアプリがあるためそれらを活用するのも一つの方法です。
アプリ内のデータは個別にバックアップを取りましょう
基本的なデータは自動で引き継がれますが、アプリ内のデータや設定は自動的に引き継がれないものもあるため、アプリごとにバックアップをとった方が賢明な方法です。
HUAWEIなどは、スマホをパソコンにつなぐとバックアップ用のツールを自動的にダウンロードしてくれるため、簡単にバックアップできて良いですよ。
新たに購入した端末で変更前の端末と同じアカウントでログインすれば、ほとんどの情報が同期されます。AndroidにはiTunesのようなデータ一括ソフトはないため、動画・音楽等のデータは手動で移行する必要があります。「フォト」で画像のバックアップを取っていない方は、画像も手動で移行してください。
AndroidからiPhone/iPhoneからAndroidへ機種変更
AndroidからiPhoneに機種変更する場合は、大手キャリアではあればデータ移行に便利なApple純正アプリ「Move to iOS」がありますが、「格安SIMでは利用できない」という声が多いため、試す価値はありますがおすすめはしません。
iOSからAndroidに機種変更する場合は共通のアプリがあればログインすることで復元することは可能です。しかしiPhoneとAndroid共用のApple純正アプリは「Apple Music」以外ありません。そのため、純正アプリを多く利用している方は少々面倒です。
iOSを利用している方でAndroidに乗りかえを検討している場合は、Appleの純正アプリで行っていることを徐々にGoogleが提供しているアプリやiOSとAndroidそちらにも提供があるアプリ等に切り替えることをおすすめします。
Googleが提供しているアプリならAndroidで利用した時に同期できるため、非常にスムーズに機種変更できます。
JSバックアップを利用する
Google PlayにもApp Storeにもあるバックアップのアプリで有能なのが「JSバックアップ」というアプリです。
⇒iOS版
無料版と有料版があり、無料版は「連絡先とアプリ」、有料版は「無料版+画像や音楽などのデータ」をバックアップしてくれます。
移行したい側の端末に表示されているQRコードを読み取るだけでバックアップできるため、シンプルで使いやすいです。
Yahoo!かんたんバックアップを利用する
利用にはYahoo!IDが必要ですが、「Yahoo!かんたんバックアップ」は無料で登録して利用できます。
⇒iOS版
利用は無料ですが、バックアップできるのは連絡先と画像のみです。アプリの情報は復元できないため注意が必要です。
「電話帳移行サービス」を提供しているMVNOのサービスを活用する
新しいスマホに変更した場合、写真や動画などを自分で移行するのが心配だったり面倒だったりする方もいると思います。キャリアにはないサービスとして格安SIMの中には、電話帳や写真を移行してくれるサービスがあります。そのような場合は、楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを活用してみましょう。
楽天モバイル
楽天モバイルでは、「アドレス帳・写真データ移行サービス 出張設定プラン」というオプションが利用できます。
出張設定プランは、セット端末を購入した方向けのオプションで365日24時間対応しています。ただし、契約時に申し込む必要があります。
金額は11,000円で、時間帯によって別途追加料金が発生します(深夜帯や早朝はプラス1万円以上)。
専用スタッフが自宅まで訪問し、代わりに設定してくれます。端末の操作方法やアプリのダウンロード方法、簡単的なレクチャーを15分ほど受けることもできます。
割高ですが、対面しながら操作方法を細かく教えてくれるので、これからスマホを使っていくのが心配な場合はおすすめです。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルでは、「BIGLOBE訪問サポート」というオプションが利用できます。
BIGLOBE訪問サポートはBIGLOBEのサービス利用者向けのオプションで、いつでも申し込むことができます。
金額は12,000円で、連絡先と写真のデータ移行を行ってくれます。
別途料金を支払うとスマホの初期設定やアプリのインストールも行ってくれます。データ移行以外もやってほしいという方におすすめです。
端末を購入してから行う3つのこと
①端末のSIMカードを差し替える
機種変更する端末を用意したら前の端末から用意した端末にSIMカードを差し替えます。
端末によってSIMカードのサイズが違うため、格安SIMの公式ホームページにある【動作確認端末一覧】から対応しているSIMカードを確認したうえで端末を購入するようにしましょう。
↓↓SIMカードについての詳しい説明は下記の記事で解説しています。↓↓
②APNを設定する
APNの設定手順はAndroidとiPhoneで違います。
iPhoneのAPN設定方法
- 電源を切った状態でSIMカードを挿入
- 電源を入れたらWi-Fiに接続した状態でsafariを起動
- 契約している格安SIMの「プロファイル」をダウンロード ※プロファイルは格安SIMの公式ホームページでダウンロードできます。
- インストールが完了したらモバイル通信をオン
- Wi-Fiがオフの状態で通信できたら完了!
AndroidのAPN設定方法
- 電源を切った状態でSIMカードを挿入
- 電源を入れたら[設定]⇒[その他の設定]
- [モバイルネットワーク]⇒[アクセスポイント名]
- 契約中の通信事業者名があれば選択(e.g. 楽天モバイル) ※なければ新たにAPNを設定する必要があります。
- 通信事業者ごとに定められている情報(APN)を入力し保存
- Wi-Fiがオフの状態で通信できたら完了!
Androidは少し手順が多く面倒ですが、格安SIMで購入した端末ではすでにほとんどのAPNが保存されているため、正しいAPNを選択するだけで利用できるようになります。
↓詳しい手順は下記の記事で解説しています。合わせてチェック!↓
同じ格安SIMでの機種変更は極力避けましょう!
現在格安SIMを利用していて機種変更を検討している方におすすめの方法は、MNPで格安SIMごと乗りかえたときに端末も一緒に購入するという方法です。
キャンペーン等を利用すると端末代金が安くなったり、月額料金が割引されたりするためおすすめです。
どうしても格安SIMで販売していない機種を購入したい場合は、オンラインショップや直販ショップまたは中古ショップ等で購入するほかありません。
↓端末割引のキャンペーンがあるかも!開催中のキャンペーンは下記から!↓
{article[112]}
SIMフリースマホ歴6年でPCやスマホなどのデバイス好き。国内向けに販売されていない端末にも割と詳しく、2011年から脱キャリアしたので絶賛キャリアフリー生活推奨中。「新しいものはとりあえず触ってみる」がモットーです。