alcatel IDOL4のVRを体験してみて!使用感レビュー
最終更新日:alcatel IDOL4についてくるVRヘッドセットを中心に使用感レビューをお伝えします。最初はおまけ程度に考えていたVR機能は実際に体験してみると非常に感動的でした。しかし、ミドルスペックのスマホで運用するにはまだまだ難しい面もありそうです。
VR(ヴァーチャルリアリティシステム)が体験できるスマホalcatel(アルカテル)IDOL4(アイドル)の使用感レビューを行っていきます。
実は、開封した当初はVRのことを価格で考えても「おまけ」程度にしか考えていなかったのです。
しかし、実際に体験してみるとそれは想像を超えていて、思わず声を出して飛び跳ねるくらい興奮してしまいました。
そんな新感覚なスマホの魅力と使用感について紹介していきます。
もちろんデメリットもしっかりとお伝えしていきますの、ぜひ最後までご覧ください。
VRをぜひ体感してほしい!
すでにゲーム機などでVRを体験した方はこの興奮が理解していただけると思いますが、体験してみると必ず「おお〜!」と声を出してしまいます。
頭では分かっているつもりなのに、360度視点で自分の目線(頭の動き)に合わせて映像が動くと本当に自分がその映像の中に立っているように感じます。
また、コンテンツによっては今後のエンターテイメントに期待が持てます。
IDOL4を購入してすぐに使えるアプリが「VRランチャー」です。
このアプリを起動すると、名前の通りVR上でランチャー(アイコンが並んだ画面)が表示されます。
注目のコンテンツ「Littlstar(リトルスター)」
Littlstarとは、世界最大級の360度パノラマ映像などのVR配信プラットフォームを提供するアメリカのLittle Star Mediaのコンテンツです。
このコンテンツは様々なVR映像が楽しめて、例えばアーティストのライブに参加したような体験ができます。
視点としては観客側からではなく、ステージ上でアーティストのすぐ後ろからライブが楽しめるものです。これは自分が応援しているアーティストであれば至福の時間となるはずです。
LittlstarはWEBサイトがあり、そちらでもVR内と同じ内容を観ることができます。
サイト内の動画を再生し、マウスでドラッグしながらスライドさせると、360°のビューが体験できます。
※高速でスライドをさせた映像を観ると、車酔いのような感覚になりますので注意してください。
公式サイト:https://littlstar.com/
VRスマホの普及で観光地の誘致が発展しそう
VRをいろいろ試してみて可能性を感じたのが、観光地の誘致動画です。
現在であればネットで行きたい場所の情報を収集しますが、ブログだったりYoutubeで動画を確認したりするのが一般的です。
ただし、それだと臨場感が足りません。
そんなときにVRでは、自分が本当にその場所に居るかのような動画が体験できます。
Googleのストリートビューはそのイメージに近いですが、VRは映像なので木々が風に揺れていたり、もちろん音声もあるので非常に分かりやすいのが特徴です。
もし、VRで行きたい観光地への道のりを映像で観れば、現地で迷うこともなく観光ができるでしょう。もっとも旅行をイメージしやすいツールと成りえます。
VRの長時間視聴はやはり辛い
最新技術ではありますが、まだまだ普及段階なので改善が必要な点はいくつかあります。その一つに、目に対しての負担です。
ゴーグルを完全にフィットさせないとすぐに車酔いのような感覚に襲われます。
また、他社のVRでも注意事項として「二眼の視差を利用したゴーグルを、成長途上の子供に視聴させると斜視になる可能性があります。」
あくまでも他社品ですが12歳以下の使用は制限されています。
alcatel IDOL4のスペックと体感について
VRや外観に注目が集まっていますが、スペックと体感はどうなのかも気になるところです。
画面サイズ | 5.2インチ |
---|---|
ストレージ | 16GB |
メモリ | 3GB |
OS | Android™ 6.0 |
カラー |
メモリ
安定の3GBを搭載しています。この先を見てもOSバージョンアップに対応できるメモリ容量です。反対にメモリが大きすぎてもバランスが崩れ、バッテリーの消費や発熱などにも影響を及ぼすため、IDOL4に関して言えば3GBがベストと言えます。
カメラ性能
画素数は一般的な数値で、この部分に関してはミドルスペックもハイスペックもそれほど差はなくなってきています。
比較的暗めな部屋の中でも、くっきりとぬいぐるみの毛1本1本まで撮影できています。
色合いは好みになってくるのですが、個人的にはより現実に近い色が表現されていると思います。
楽しいカメラ機能が充実
簡単な操作ですぐにスローモーションが撮影可能です。 その他にもSNS向けの機能として「マイクロビデオ」という機能があります。
この機能は、動画を撮影した後に特殊な加工が行え、テーマに沿った編集が簡単に行えます。
テーマも豊富にプリインストールされており、簡単にプロ風な動画が作れます。
もう一つ「FYUSE」という機能があります。これはいわゆる3D写真が撮れる機能で、被写体を囲むようにカメラを動かせば立体的な写真が撮影できます。
サウンド
あまりミドルスペックのスマホには採用されていない「ステレオスピーカー」が、IDOL4では採 用されています。
そのおかげで、アンプを通さずに大音量がだせます。
VRゴーグル装着時にイヤホンなしで楽しむためにはステレオスピーカーは必須です。
ただし、音質は期待値より下でした。 クリアな音とは呼べず、割と粗が目立つトゲトゲとした音になります。
VR装着時は付属のJBL製イヤホンか、ヘッドホンを別途購入して楽しむことをオススメします。
VRに付随したデメリットも
現在のところ、VR使用時に発熱が確認できました。
IDOL4のVRはあくまでもスマホ本体が映像を映し出すため、CPUやメモリにも高負荷をあたえることが影響していると思います。
ただ、やはりまだまだVRは発展途中の分野なため、ミドルスペックにすべての要素を詰め込むことは、結果として中途半端な結果になってしまうことがあります。
発熱自体を軽減させるような設計や仕組みを今後は各社ともに考えていけばもっと良くなると思います。
VR機能がなければコスパが大幅にダウン
スペックやVRが付属している点を踏まえ、販売価格を考えてみます。
ベンチマークのスコアで言うと、日常の操作にはストレスは感じないでしょう。しかし、すこしでも負荷の高い操作を行うと、すぐに反応が鈍ったり、アプリが強制終了したりする可能性があります。 また、16GBの内部ストレージはどう考えても少ないと感じます。
VRという最新の技術を存分に楽しむには動画であったり、ゲームであったりと容量が多くなりがちです。
外部メディアの購入コストや、外部メディアへ移動できないシステムデータの領域も考えると、操作感以外でストレスが溜まることもあるかもしれません。
ただし、現時点でVRゴーグルとセットで購入できるSIMフリースマホはありません。
携帯電話という意識に縛られず、iPod Tachのようなマルチプレーヤーとして使ってみるのもオススメです。
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。