「白ロム」「赤ロム」ってどういう意味?ネットワーク利用制限と合わせて解説!
最終更新日:「白ロム」と「赤ロム」について詳しく解説!白ロムとはネットワーク利用制限のかかっていないスマホのことで、中古スマホを買う際も白ロムを選べば安心です。一方であ「赤ロム」とはネットワーク利用制限がかかっているスマホの事で、白ロムも特定の条件を満たすと赤ロムに変わってしまいます。
「白ロム」や「赤ロム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
中古スマホを購入したことがある人には聞き馴染みのある言葉かもしれませんが、今回は「白ロム・赤ロム」、そして「ネットワーク利用制限」について解説していきます。
「白ロム」や「赤ロム」とはどういう意味
白ロムとは、一般的にネットワーク利用制限がかかっていないスマホの事です。
中古スマホを買うときにも白ロムであれば、余計な制限はかかっていないので安心して利用することが出来ます。
一方で赤ロムネットワーク利用制限がかかっているスマホの事を言います。
ですので、「白ロム」、「赤ロム」を理解するためにはネットワーク利用制限を知る必要があります。
ネットワーク利用制限とは?
ネットワーク利用制限とは、前の利用者(スマホの購入者)が分割支払いで購入したが、支払いが滞った、または盗品・紛失した端末である、などの理由で、キャリアによってスマホの利用が制限されることです。
ネットワーク利用制限がかけられたスマートフォンは、制限したキャリアの通信を利用した通信を利用した「通話」や「通信」が行えなくなります。
ネットワーク利用制限は各キャリアの検索ページから確認することができ、下記3つの状態で表されます。
- 「◯」・・・ネットワーク利用制限がかけられておらず、端末代金の支払いも終了している状態。いわゆる「白ロム」
- 「△」・・・ネットワーク利用制限がかけられていないが、端末の分割払いが終わっていない状態。いわゆる「白ロム」
- 「✕」・・・ネットワーク利用制限がかかってしまっている。いわゆる「赤ロム」
どんな時にネットワーク利用制限がかかる?
分割払いの未納・滞納である
これがネットワーク利用制限がかかってしまう最も多いケースです。
大手キャリアの72.6%が「分割払い」でスマホを購入しています(MMD研究所2019年3月の調査より)
問題なく支払いが続いていれば、問題ありませんが、途中で支払いをしなくなったり(未納)、支払いが遅れたり(滞納)すると赤ロムに変わることがあります。
また、しっかりと支払いが行われていて、完済が終わっていないスマホはネットワーク利用制限が「△」となります。
ネットワーク利用制限「△」の端末は何の制限もかかっていません(白ロム)が、分割払いが滞納または未納になると赤ロムに変わります。
スマホが盗難品である場合
持ち主が、キャリアに盗難の届けを出された場合、対象のスマホは赤ロムになります。
拾ったスマホや盗んだスマホをヤフオクなどで売られているという可能性もゼロではありません。
購入時のネットワーク利用制限は「◯」でも、盗難届がキャリアで確認できた時点で「✕」に変わるので、これまで利用できていたスマホが急に利用できなくなる。ということも起こりえます。
不正取得された端末である
キャリアの端末補償などを悪用して、スマホを不正に入手した場合は、紛失の申告があったスマホが赤ロムになります。
盗難品と同様に急に利用できなくなることがあるので、注意が必要。
一度かかったネットワーク利用制限を解除する方法はあるのか
基本的に、一度ネットワーク利用制限がかかった端末の制限解除はできません。
たとえ端末の未納が解消されても、一度制限がかかった端末は利用できないので注意してください。
SIMフリーと白ロムの違いは?
「白ロム」と勘違いしやすい用語に「SIMフリー」があります。
SIMフリーと白ロムは意味が違っていて、SIMロックがかかっているスマホでも白ロムと呼ばれます。
ネットワーク利用制限のかかっていない白ロムでも、SIMロックがかかっていると特定キャリアでしか使えないので注意しましょう。
中古スマホを買う際に赤ロムに当たらないために
赤ロムは、端末の支払いが完了していないや盗難品などです。中古販売店などで売られているケースもありますが、基本的には避けたほうが無難です。
中古スマホを買う上ではどれだけ気をつけていても、赤ロムを手にしてしまうことは可能性をゼロにすることは難しいです。
赤ロムに当たる可能性が低くなる方法と当たってしまったときのリスクを回避する方法を紹介します。
IMEIを開示している場合は、一度自分でも調べてみる
「赤ロム保証」がある中古スマホショップで購入する
「ゲオモバイル」や「イオシス」などの大手中古スマホショップは、検品などがしっかりしているので、基本的に赤ロムが販売されていることはありません。
ネットワーク利用制限△の端末や購入後に盗難届が出されてしまった場合には、赤ロムに変わってしまいますが、赤ロムになったら即座に返品交換してくれるので、安心して購入できます。
それ以外でも「赤ロム永久保証」など赤ロムに対して期間を設けずに保証してくれるショップは安心して購入することができます。
すまっぴー中古スマホ販売も赤ロム永久保証
すまっぴーでも中古スマホの販売を行っています。
すまっぴーで販売している端末は全品白ロムで、万一購入後に赤ロムとなってしまった場合でも永久保証で交換返品対応させていただきます。
ヤフオクやメルカリを使う際は自分で調べる
ヤフオクやメルカリで中古端末を買う場合には自分で調べる必要があります。 ネットワーク利用制限は各キャリアごとに下記のページで調べることが出来ます。
⇒ドコモのネットワーク利用制限確認サイト ⇒auのネットワーク利用制限確認サイト ⇒ソフトバンクのネットワーク利用制限確認サイト
ネットワーク利用制限の状態を調べるには15桁の「IMEI(製造固有番号)」が必要です。
販売ページの詳細などで公開されている場合が多いと思いますが、公開されていない場合には質問するなどして必ず確認するようにしましょう。
赤ロムは全く使えない?
【ちなみにですが】赤ロムも全く利用出来ないスマホを言うわけではありません
「赤ロム=通話、モバイルインターネットが行えない」という方程式は頭に入れておくべきですが、「赤ロム」でも利用できる方法があります。
赤ロムとしてネットワーク利用制限をかけているキャリアとは別の回線(または別の回線の格安SIM)で利用するという方法です。
たとえば、ドコモのSIMロック解除済み赤ロムiPhoneでは、auやSoftBank、またはau回線の格安SIM(UQモバイルなど)やSoftBank回線の格安SIM(LINEモバイルなど)は利用できます。
この方法を行う場合は、前提としてSIMロックが解除されている必要があります。ただし、赤ロム(ネットワーク利用制限がかけられている端末)になってしまったスマホはSIMロック解除を行うことができません。
ネットワーク利用制限がかかる前にSIMロック解除されていた端末だけはこの使い方が出来ます。
とはいえ、赤ロムは一度ケチが付いた商品です。使えるとしても使わないほうが良いでしょう。
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。