大手の“値上げ”後にどう選ぶ?「格安SIM」で十分な理由【料金実例つき】
最終更新日:直近の携帯キャリア各社の値上げについて簡単にまとめました。
株式会社PlusPass すまっぴー事業責任者
複雑な格安スマホの情報をわかりやすくお伝えします。2015年から60台以上の格安スマホに触れてきました。
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大手の“値上げ”後にどう選ぶ?——無制限が要らない人は「格安SIM」で十分な理由【料金実例つき】
はじめに:値上げで迷ったら“必要量”から逆算しよう

2025年は、ドコモとKDDI(au)が料金プランを値上げ、ソフトバンクは事務手数料を大幅改定と、携帯料金を取り巻く前提が変わりました。取材の肌感でも「このまま大手の無制限でいいの?」という声が急増。結論から言うと、月に30GBも使わない人の多くは、格安SIM(サブブランド含む)で十分です。この記事では、最新の値上げ内容と事務手数料の変更をおさえつつ、「無制限じゃない選び方」を具体的な料金実例で解説します。
値上げの全体像(まずはここだけ)
- ドコモ:新料金「ドコモ MAX」導入。3GB超で月8,448円(税込)。1GBまで5,698円、~3GBは6,798円。無制限帯はDAZN見放題等の“価値盛り”。
- KDDI(au):既存プランを8月1日から最大330円値上げ。無制限の「使い放題MAX+ 5G/4G」は7,788円に。
- ソフトバンク:プランは据え置き(無制限は「メリハリ無制限+」7,425円)。ただし8月20日から事務手数料を改定(後述)。
- 背景:設備電力費や代理店コスト増が理由。決算文脈でもドコモ・KDDIが“値上げへ舵”、SBは様子見という構図。
事務手数料の改定(スマホも光回線も、見落とし注意)
- ドコモ:9月5日から店頭・電話の多くの手続きが3,850円→4,950円。Web手続きは引き続き無料。ドコモ光/ahamo光の新規・転用・事業者変更も3,300円→4,950円に。
- ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMO:8月20日から店頭4,950円、Webも3,850円に(SIM再発行のWebは当面無料)。SoftBank 光/Airも3,300円→4,950円。PayPayカード条件でポイント還元の特典あり。
- au(KDDI):記事公開時点、事務手数料は原則3,850円の案内(改定アナウンスなし)。
ポイント:オンライン手続きの“無料”が縮小。乗り換え・名義変更・SIM再発行などの“初期コスト”が、今後はじわっと効きます。
料金比較:無制限vs.必要量(“無制限いらない人”向けに並べ替え)
大容量(無制限)派:どうしても無制限が必要なら
| キャリア | プラン | 月額(税込) | データ/速度条件 | キャンペーン等の要点 |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ | ドコモ MAX | 8,448円(3GB超~無制限) / 1GB 5,698円 / 3GBまで 6,798円 | ベストエフォート。特典(DAZN等)付き | 詳細な割引は複雑(長期・dカード・セット割など) |
| au | 使い放題MAX+ 5G/4G | 7,788円 | テザリング上限の目安60GB | 8/1に330円値上げ。特典(海外/高速レーン等)拡充。 |
| ソフトバンク | メリハリ無制限+ | 7,425円 | 月200GB超で最大4.5Mbps。テザリング50GB | 家族/光/カード割の代表例で4,928円の提示あり。 |
無制限はいらない派:ここが格安SIMの狙い目

| 目的 | サービス | 月額(税込) | データ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 3GBで最安級 | LINEMO ミニプラン | 990円 | 3GB | キャンペーンも随時。SB回線。 |
| 20GBコスパ | mineo マイピタ | 2,178円 | 20GB | 初期費用は原則3,300円(エントリーで圧縮可)。 |
| 20~30GB帯 | UQ mobile トクトクプラン2 | 4,048円(割引で2,728円等) | ~30GB | 6/3開始の新設。割引条件に注意。 |
| 余裕のある従量制 | 楽天モバイル 最強プラン | ~3GB 1,078円/~20GB 2,178円/無制限 3,278円 | 従量課金 | 公式料金表で確認可。 |
| 20GBの定番 | IIJmio ギガプラン(例) | 目安2,000円台 | 20GB(時期で増量/値下げ変動) | 公式の増量・割引告知を要確認。 |
補足:速度は“ベストエフォート”。混雑時の制御や、上限到達後の速度はプランごとに異なります(例:ソフトバンクは200GB超で最大4.5Mbps/テザリング50GB)。
料金“実例”で比較(割引ナシ/代表的な割引アリの2本立て)
1) 素の基本料金だけで比べる(家族割・光割ナシ)
- 無制限層 ドコモ MAX 8,448円/au 使い放題MAX+ 7,788円/SB メリハリ無制限+ 7,425円。
- “無制限いらない”層 LINEMO 3GB 990円、mineo 20GB 2,178円、UQ 30GB 4,048円、楽天モバイル 従量〜無制限 1,078〜3,278円。
→ **30GB以下なら月1,000〜3,000円台で収まりやすい。**無制限の約半額〜1/3に。
2) 代表的な割引込みの“目安”(公式が明示する例に限定)
- ソフトバンク 無制限:家族3回線以上+光セット+PayPayカードで4,928円/人の提示。
- au/ドコモ:割引条件が多岐にわたるため、ベース料金の比較を起点に検討を。値上げ後は“必要量”とのギャップが広がりやすい点に注意。
ポイント:無制限が“本当に必要”かを先に決めると、比較は一気にシンプルになります。
サービス別の要点(メリット/デメリット/違い)
ドコモ「ドコモ MAX」
- 特徴:3GB超で実質無制限。DAZN見放題や海外ローミングなど“価値バンドル”。
- 弱点:旧eximo比でベース料金は上昇、軽ユーザーは5,698〜6,798円帯に収まりがち。
- 違い:家族・光・カード等、割引構成が複雑。
au「使い放題MAX+ 5G/4G」
- 特徴:8/1から330円値上げで7,788円。特典として「海外放題」や「5G Fast Lane」等が増加。
- 弱点:値上げで**“ライト層は割高化”**。
- 違い:テザリング上限の目安60GB。
ソフトバンク「メリハリ無制限+」
- 特徴:7,425円。200GB超は最大4.5Mbps/テザリング50GB。代表的割引で4,928円の例示。
- 弱点:8/20以降のWeb手数料3,850円など“初期・変更コスト”上振れ。
楽天モバイル「最強プラン」
- 特徴:1,078/2,178/3,278円の従量制。無制限でも3,278円。
- 弱点:混雑時の速度制御あり。
- 違い:割引が少なくシンプルで費用予見性が高い。
UQ mobile「トクトクプラン2」(〜30GB)
- 特徴:ベース4,048円、条件で2,728〜3,278円帯。auの新ラインナップ。
- 弱点:割引条件の有無で支払いがぶれやすい。
- 違い:30GBまでの**“実用上限”ユーザーに丁度よい**。
LINEMO「ミニプラン」(3GB)
- 特徴:990円で3GB。SB網の格安スマホ最有力。
- 弱点:店舗サポートは限定的。
- 違い:短期の乗換えで“通信費の底”を作りやすい。
IIJmio/mineo(20GB例)
- 特徴:2,000円台で20GB。初期費用は多くが3,300円、エントリーで圧縮可能。
- 弱点:混雑時間帯は速度低下の口コミが出やすい。
- 違い:端末セットや長期特典を活かすと総コスト最安になりやすい。
タイプ別おすすめ(ペルソナで即決)
- 月3GB前後/動画はWi-Fi中心:LINEMO 3GB(990円) → 通話は必要に応じてオプション追加。
- 月10〜20GB/外でも動画少々:IIJmio 20GB/mineo 20GB(2,000円台) → コスパ最強帯。
- 月20〜30GB/テザリングも使う:UQ 30GB → 価格と上限のバランスが良い。
- 本当に無制限が必要(テザ重め):ソフトバンク無制限+(テザ50GB/条件そろえば4,928円)。割引条件合わなければ楽天 3,278円も検討。
よくある質問(検索需要の高いQを厳選)
Q1. 「無制限」にしているけど、実は毎月10〜20GBしか使っていません。変えるべき? A. はい。30GB以下なら、格安SIMで月1,000〜3,000円台に下げられる余地大。無制限は「上限・テザリング枠・速度制御」の仕様も要チェック。
Q2. 事務手数料はどこで上がった? A. ドコモは9/5から店頭等が4,950円(Web無料のまま)、ソフトバンクは8/20から店頭4,950円/Web 3,850円(一部特典あり、光/Airも4,950円)。auは3,850円案内。
Q3. 光回線とセットの“割引”はどう扱う? A. 各社で**-1,100〜-1,210円**程度のセット割が一般的。ただし、**光側の事務手数料(ドコモ光・SoftBank 光 いずれも4,950円へ)**や工事費も総額に影響。短期でやめる可能性があるなら慎重に。
Q4. eSIMにすると安くなる? A. 料金は同じが基本。再発行手数料の扱い(無料期間の有無等)はキャリア差があるので、紛失・機種変更が多い人は要確認。
まとめ:無制限の“値上げ時代”は、まずギガから見直す
- 無制限=正解ではありません。自分の月間データ量を先に把握し、30GB以下なら格安SIMが強い。
- 大手に残る場合も、割引が揃わないとベース料金の上振れが大きい点に注意。
- 事務手数料の改定で“初期・変更コスト”が上がっています。Web手続きの無料条件や特典は必ずチェック。
次の一手:直近3か月の実測データ量(iPhone/Androidの「モバイル通信」利用状況)を確認 → 上の「タイプ別おすすめ」へ当て込み → 事務手数料と光セットの有無を含めて最終判断、が最短ルートです。
※掲載金額は税込・記事執筆時点(2025年8月9日)。各社の割引・特典は条件で変動します。最新の公式情報のご確認をおすすめします。






すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。