【実機レビュー】OPPO Reno3 Aを1週間使ってみて感じたメリット・デメリット
最終更新日:2020年6月25日にOPPOから発売された「Reno3 A」は人気従来モデル「Reno A」のカメラをかなり強化した2020年夏の新機種です。Reno3 Aは、Reno Aでは少々弱かったカメラ性能をグレードアップさせ、さらにバッテリーの容量を増量しました。そのほかの性能/機能は削らずに、バランスを重視したハイコスパモデルです。 「革新的な進化を遂げた」といわれるとそんなことはありませんが、確実に性能は良くなっていて、3万円台ながらおサイフケータイや防水防塵性能なども充実している納得の行く一品となっています。
OPPO Reno3 Aは2020年6月25日に格安SIMで販売開始!!
画面サイズ | 6.44インチ |
---|---|
ストレージ | 128GB |
メモリ | 6GB |
OS | ColorOS 7.1(Android 10ベース) |
カラー |
2020年6月25日から「OPPO Reno3 A」がMVNO各社から順次発売されます。
参考価格は43,780円とHUAWEI P40 lite 5GやiPhone SE(第2世代)とほぼ同価格帯です。
今回は、BIGLOBEモバイルさんからOPPO Reno3 Aの実機をお借りできたので、実際に1週間程度利用した感想をレビューしていきたいと思います。
OPPO Reno3 Aは一言でいうと「超人気機種のカメラ強化版」
OPPO Reno3 Aは、2019年10月に発売された超人気機種「OPPO Reno A」の後継モデルです。
実際、カタログスペックを比較しても大きく変化した点はあまりありません。(スペック比較はページ下部に記載)
そんな「OPPO Reno3 A」の大まかなポイントとしては、3万円台で販売していながら、6インチ以上の有機ELディスプレイを採用、6GBの大容量メモリ・4,000mAh以上の大容量バッテリーを搭載、おサイフケータイ・防水防塵に対応しているというハイコスパスマホとなっています。
OPPO Reno 3 Aの良い点(メリット)
- 3万円台と安い
- 有機ELディスプレイがキレイ!
- 進化した4眼カメラ性能
- 6GBの大容量メモリがSoCを補う!
- 4,025mAhは伊達じゃない"無尽蔵バッテリー"
- 使いやすい「ColorOS 7」
- スピーカーの音質良し(モノラル)
- おサイフケータイ&防水防塵
- 素早い顔認証
- 背景の反射がかなりイケてる!
OPPO Reno3 Aの悪い点(デメリット)
- オート撮影だと暗所は厳しめ・・・
- インスクリーン指紋認証は精度がイマイチ・・・
- ゲーム性能などは従来モデルのReno Aとあまり変わらない(気がする)
【外観デザイン】背面の反射がイケてる・・!
外観デザインについては、とにかく背面の反射がかっこいいです。
カラーグラデーションは、これまでにも会った感じなのですが、光の反射の仕方が乱反射みたいになっています。
そもそも「OPPO Reno2」というポップアップカメラが特徴的な機種がグローバル版では発売されているのですが、国内ではReno2を飛ばして「Reno3 A」の発売となりました。
なぜかはわかりません。
カラーが2色展開
「OPPO Reno3 A」は、カラーが「ホワイト」と「ブラック」の2色展開なのですが、今回お借りしたのはホワイト。
ホワイト・・・?
これをホワイトというなら、何でもホワイトになりそうです。
ちなみに、この類のカラーはHUAWEIでは"ブリージングクリスタル"、Galaxyでは"プリズムホワイト"などと呼ばれているカラーに近いでしょう。
以前からOPPOのカラー定義には違和感がありました。AX7の緑色のスマホが"ブルー"というカラーだったりしていたので、ツッコむのは今さらだと思いました。
今回のホワイトはかっこいいので、OKです。
ノッチの小さいディスプレイ
水滴型ノッチでフルスクリーンモードでも気にならないタイプのです。
アプリごとにノッチ部分をブラックアウトさせる方法もあってノッチが嫌いな人でも設定で変えられます。
最近では、パンチホールタイプのディスプレイもありますが、個人的にはこちらの水滴型ノッチのほうが好きです。
iPhoneみたいなノッチは好きではありません。
SIMスロットは排他的デュアルSIMスロット
端末の右サイドには、電源ボタンとSIMスロットとSDカードスロットがあります。
デュアルSIMに対応しているので、SIMカードを2枚入れられますが、SDカードを入れるとSIMスロット2はSIMスロットとして使用できなくなります。
この、SIMスロットとしてもSDカードスロットとしても使えるものをOPPOでは"排他的デュアルSIMスロット"という表現をしていて、かなりわかりやすいなと思いました。
右サイドは音量調整ボタン。
上部にはとくになにもなく、下部にはスピーカー、充電ポート、イヤホンジャックが搭載されています。
スピーカーは1つでモノラルタイプですが、音質はかなり良いですよ!
6インチ以上の迫力ある有機ELディスプレイ!
画面サイズは6.44インチで、本体サイズは大きいです。最近使っているメインのスマホが「Rakuten Mini」という以上に小さい機種なので、比べてしまうと大きいですが、大きい分、有機ELディスプレイでゲームや動画がかなり迫力あると感じました!
ナビゲーションバーはデフォルトだと逆
ナビゲーションバーはデフォルトではAndroid 8のパターンの「戻る」と「タスク表示」が逆になっている状態ですが、設定からAndroid 10のようなパターンや標準のAndroid 8のパターンを選択することができます。
好きに選べるのは良いですね。
【SoC・性能】本当にローミドルスペック?とも思わせるくらいの性能
OPPO Reno3 Aに搭載されてるSoCは「Snapdragon 665」。
Reno Aが「Snapdragon 710」でした、一見グレードダウンしているように思えますが、「665」は「710」の2年後の2019年に発表された比較的新しいチップなので、OPPO Reno Aとは性能自体はそれほど変わらないかと思います。
実際、AnTuTuスコアを計測しましたが、Oppo Reno3 Aのスコアは「181423」でした。
Reno Aも18万台だったので、実際本当に性能はあまり変わっていないかと思います。
ゲームプレイはかなり快適
試しに、「Call of Duty Mobile」という3Dゲームをプレイしました。
プレイ時に画質やフレームレートを設定できるのですが、OPPO Reno3 Aでは「画質:最高、フレームレート:最高」もしくは、「画質:高、フレームレート:最大」が最高設定でした。
せっかくなので、画質:高、フレームレート:最大の状態で1戦プレイしてみましたが、驚くほど快適にプレイできました。
カクつくこともありませんでした。やはりメモリが6GBの大容量というのが関係しているのでしょうか。
"驚いた"というのはAnTuTuスコアと比較してプレイしたからで、スコアが40万台で快適にプレイできるのは当然といえば当然ですが、18万台でも快適ということになると、いよいよスマホはオーバースペック化しているのかなと感じました。
OPPO Reno Aも同様ですが、AnTuTuが18万台にも関わらず、ゲームが快適にプレイできるのは、「ゲームブースト2.0」というブースト機能が効いてるからなのか、メモリが6GBと大容量だからなのか。
逆に言うと、プレイし心地はReno Aとそれほど変わらないかなとも思いました。
【カメラ】従来モデルと差をつけた
OPPO Reno3 Aには4800万画素(F1.7)のメインカメラ、800万画素(F2.2)の超広角カメラ、200万画素(F2.4)のモノクロレンズ、200万画素(F2.4 )のポートレートの4眼リアカメラと1600万画素(F2.0)のフロントカメラです。
従来モデルのOPPO Reno Aよりもカメラはかなり強化されました。
F1.7の明るいレンズでボケがしっかり
オートで撮影
開封した直後に通常の写真モードで設定なしで撮影した写真ですが、背景がいい感じにボケていて、さすが絞り値が1.7なので自然にボケています。
ポートレートのいらないのでは?と思ってしまう・・・
HDRが有能
HDRオンで撮影
この画像はかなり逆光で撮影したのですが、逆光という逆行を物ともしないどっしりとした佇まいですね。
ちなみに、私個人のスマホで撮影すると・・・
大違いですね。
こちらはHDRオンで撮った、緑の写真です。
続いてHDRオフで撮った、緑の写真。
明るいときはHDRいらないですね!
暗所は少々苦手でも動画は意外と・・・
オートで撮影
こちらは朝4時の竹下通り(原宿)です。これくらいの光源があればわりかしキレイに撮影できました。
しかし、電灯からも通り場所となると、
だいぶノイズものるし、暗くなってしまいます。
※ウルトラナイトモードが搭載されていたことを忘れていました・・・。
プロモードなら暗所でもいける
豆電球だと、オート撮影では、
これくらいですが、プロモードなら
これくらい明るく撮れますね。(光源は同じ)
オート撮影だと暗所はけっこうキツイかと思います。
そもそもプロモードが無いスマホもあるので、この点は良いですね。
動画の手振れ補正は普通に使えるレベル
意地悪ですが、暗所で手持ち撮影を行いました。
最近手ブレ補正が良いと思った「HUAWEI P40 Pro 5G」のような高価格ハイスペック機種と比較すると、流石に見劣りはしますが、3万円台と考えるとかなり優秀な手ブレ補正だと思いました。
動画については記事内には貼り付けられないので、すまっぴーのYouTubeチャンネルの方の動画を参考にしてください!
【バッテリー】かなり持つ大容量バッテリー
検証している期間(約1週間)で2回しか充電しませんでした。
検証期間中は写真や動画を撮りに行ったり、動画を無限ループで再生したりしていましたが、電池の減りが激しいとは思いませんでした。
有機ELディスプレイとはいえ、さすがに明るさをMAXにして使用するとバッテリーは目に見えて減っていきます。
【生体認証】顔認証を推奨
生体認証については、圧倒的に顔認証をおすすめします。
顔認証は速度も早く、認証できないということも少なかったので、おすすめです。
マスク越しでも解除できてしまう
顔認証はマスク越しでもロック解除できてしまうのは便利な半面、少々セキュリティ面の不安が残ります。
ただ、マスク越しは解除できるときとできないときがあるので、2D認証の限界なのかなと思います。
指紋認証は認証ミスが多い
指紋認証のセンサーは、インスクリーン指紋認証で、センサーを探すのに一瞬間があくし、センサーに指をきちんと置いても認証してくれないということが多々ありました。
正直スマホのロック解除はスピード感が大事だったりするので、少しストレスに感じた部分です。
【その他の便利な機能】おサイフケータイは他機種との差をつけられる
OPPO Reno3 Aには、「FeliCa」を搭載しているので、Google Payやおサイフケータイに対応しています。
現在は、キャッシュレス決済でマイナポイントが貯まるなどの制度が導入されていくので、おサイフケータイやGoogle Payは必須になってきます。
QRコード決済も便利なのですが、アプリを立ち上げる必要がない点で、おサイフケータイやGoogle Payなどはより便利かと思っています。
防水・防塵性能も搭載
防水防塵もほかの低価格モデルと比べると優位な点ですが、個人的にはあまり必要性を感じないので、一応紹介だけしておきます。
ColorOSがさらに使いやすく進化
今回OPPO Reno3 Aに搭載されたOSは「ColorOS 7.1」というOSでAndroid 10ベースのOSを搭載しています。
従来モデルのReno AはAndroid 9ベースのColorOS 6だったのですが、また大きく使い勝手が進化したなと思いました。
アイコンのデザインがかわったりクイックアクセスのUIが使いやすくなったりしています。
あいかわらずですが 、サイドバーはかなり便利なので、全てのスマホで採用してほしいですね。
ただ、通知を右スワイプで消去できないのが、非常にストレスでした。
プリインストールアプリの「SoLoop」が良さげ
ColorOS 7に標準搭載されている「SoLoop」というアプリが、若者にかなり受けそうです。
簡単に説明すると、自分で選んだ動画や写真を自動で"良い感じに"編集して、1本の短い動画を作成してくれます。
最近流行っている「TikTok」などに使えそうだなと思いました。
まとめ:OPPO Reno3 Aは人気モデルのカメラを強化した上位版
OPPO Reno3 Aは、「人気機種Reno A」のカメラをかなり強化した機種と言っていいでしょう。
個人的には「Reno A マーク3」みたいな位置付けで、大きく一新したというよりは、すでに現行のハイコスパスマホを一部グレードアップしたという印象です。
不満があるとすれば、オート撮影でももうちょっと明るく(ノイズも少なく)撮影できるカメラを搭載してほしいのと、指紋認証の精度の強化です。
前者は技術的にはもっと改良できる部分なので、OPPOさんにはもっと頑張っていただきたいです。後者は、技術的に不可能かもしれないので、あまり言わないでおきますが、Xperiaのようにサイドにセンサーを搭載するという形をとればもっと価格を抑えつつ弱点も改善できるのではないかと思いました。
良いところも悪いところも述べましたが、結論を言うと"買い"のスマホです。おサイフケータイを搭載していることを考えると1台は持っていても損はしません。ただ、従来モデルの「Reno A」を所有している人は正直わざわざ購入する必要はないのかなと思いました。わかりやすい性能差としては、バッテリーとカメラだけなので、その点に魅力を感じない人はReno Aのままで良いでしょう。
OPPO Reno3 AとReno Aのスペック比較
Reno3 A | Reno A | |
---|---|---|
発売日 | 2020/06下旬 | 2019年10月下旬 |
参考価格 | 43,780円 | 32,899円 |
ディスプレイ | 6.44インチ 有機ELディスプレイ | 6.4インチ 有機ELディスプレイ |
本体サイズ | 160.9×74.1×8.2mm | 158.4×75.4×7.8mm |
重さ | 175g | 169.5g |
カラー | ・ホワイト ・ブラック | ・ブルー ・ブラック |
リアカメラ | 4800万画素(メイン・F1.7 ) 800万画素(超広角・F2.2 ) 200万画素(モノクロ・F2.4) 200万画素(深度・F2.4 ) | 1600万画素(メイン・F1.7 ) 200万画素(F2.4 ) |
フロントカメラ | 1600万画素(F2.0) | 2000万画素(F2.0 ) |
OS | ColorOS 7.1(Android 10ベース) | ColorOS 6(Android 9ベース) |
SoC | Snapdragon 665 | Snapdragon 710 |
バッテリー容量 | 4,025mAh | 3,600mAh |
メモリ(RAM) | 6GB | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB | 64GB 128GB(楽天モバイル限定) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
端子 | USB Type-C | USB Type-C |
防水/防塵性能 | IP68 | IP67 |
おサイフケータイ | ○ | ○ |
イヤホンジャック | ○ | ○ |
外部メモリ | microSD 最大256GB | microSD 最大256GB |
SIMカード | デュアルnanoSIM | デュアルnanoSIM |
SIMフリースマホ歴6年でPCやスマホなどのデバイス好き。国内向けに販売されていない端末にも割と詳しく、2011年から脱キャリアしたので絶賛キャリアフリー生活推奨中。「新しいものはとりあえず触ってみる」がモットーです。