Xperia 8を1週間つかってわかったメリット・デメリット
最終更新日:Xperia 8のレビュー記事です。1週間程度利用してみてわかったメリット・デメリットや個人的に思ったことを紹介・解説していきます。Xperia Aceもちょっと前に利用してみましたが、Xperia AceよりはXperia 8のほうが、特長があって良いと思います。ただ、販売が3社のみなので、わざわざ乗り換えるほど魅力的かと言われるとそれほどではありません。すでに契約している人であれば低価格モデルの選択肢としは優秀だと思います。
Xperia 8をソニーモバイルさんのご厚意でお借りすることができたので、しっかり1週間程度利用してわかったメリット・デメリットを紹介します。
率直な感想としては、『もうひと押し』です。
2019年夏モデルのXperia Aceよりは使い勝手は良いですが、せっかくの21:9のディスプレイを活かせる点がそれほど多くなかったかなという印象です。
Xperia 8のここがGoog!
- スリムボディで片手操作が楽
- 指紋認証の場所が絶妙でロック解除がストレスレス
- 21:9のマルチウィンドウは快適この上ない
- プリインストールの音楽再生アプリがGood
- 価格帯を考えると満足のいくカメラ性能
- 左右の見え幅が広くゲームプレイしやすい
Xperia 8のここがBad!
- レンズが出っ張りすぎ
- レンズが中央にあり横撮影時に手で触れてしまう
- ジーンズの後ろポッケから2割ははみ出る
- バッテリーは"1日もつ"程度
- YouTubeの全画面再生では21:9が無意味
- 動画の手ブレ補正には期待できない
- 顔認証に非対応
Xperia 8のスペックレビュー!
『ディスプレイがノペッとしていてモックアップっぽい』
好みが分かれるのでメリットかデメリットかわかりませんが、ディスプレイの見た目がノペーっとしていて(表現が伝わるかわかりませんが)、携帯ショップにおいてたるモックアップっぽいです。
画像でもおそらく伝わらないと思うので、ぜひ店頭で見てみてください。
原因はわかりませんが、同じXperiaの製品を比べてもやはりXperia 8はモックアップのように見えてしまいます。
私は慣れるまで気になりました。
『スリムボディで片手操作が楽』
Xperia 8は幅が70mmを下回るので、一般的な手の大きさで操作がしやすくなっています。
実際、触っているとかなり持ちやすいと感じると思います。
持ちやすい上に指紋認証が側面なのでストレスなくロック解除できます。
『指紋認証の場所が絶妙でロック解除がストレスレス』
Xperiaシリーズの多くは側面の電源ボタンが指紋認証センサーになっていることが多く、Xperia 8も側面に搭載されています。
個人的には側面の指紋認証はかなり理にかなっていると思っています。というのも、私は結構机に置いたままロック解除するというシチュエーションが多いので、背面に指紋認証があると解除の度にいちいち持ち上げる必要があります。
その点、Xperia 8の場合は側面に配置されているので、持ち上げることなく解除することができます。
また、持ち上げた場合でもいちいち背面に指を当てる必要がなく、普通に持ち上げたとき電源ボタンにあたる指を登録しておけばかなり快適に解除することができます。
ただ、ボタンを押さないと認証を開始しない点はマイナスです。
『21:9のマルチウィンドウは快適この上ない』
片手操作といえば、本体が縦長な分「上部には指が届きにくいんじゃないの?」と思う方もいると思います。
21:9ディスプレイの凄さはここにあります。
実は21:9でマルチウィンドウを開くと、16:9と9:16のディスプレイに分割することができます。
たとえば、上部でYouTubeを再生する、下部でウェブサイトを閲覧するという動作を行っても、どちらも16:9の縦横比で見られるため、ページが見づらくなるということがないのです。
最近は18:9の縦横比のスマホも増えてきていますが、多くは16:9が主流なので、スマホページはかなり見やすいです。
ただし、文字を入力するときはキーボードのポップアップ分だけ上に押し出されるので、メールを打ちながらなどは難しそうです。
他にも、「じゃあクイックアクセスや通知を見るときはどうするの?」という方がいるでしょう。
実はXperia 8はホーム画面を上から下にスライドするだけでクイックアクセスと通知を開くことができます。
このおかげで利用していて縦長が使いにくいと思うことはほぼありませんでした。
『プリインストールの音楽アプリがGood』
Xperia 8にはXperiaシリーズにプリインストールされている「ミュージック」というソニーのアプリがプリインストールされています。
現在利用しているAQUOS R2 Compactは標準音楽再生アプリは「Google Play Music」しかなく、Nexus 7時代に購入した超有能アプリ「Poweramp」を利用しているのですが、Xperiaの「ミュージック」はPowerampが不要になるほど使い勝手の良いアプリです。
このアプリはXperiaシリーズでしか利用できないので、大きなメリットです。
『価格帯を考えると満足のいくカメラ性能』
前提として、Xperia 8は3万円台で購入できる低価格スマホです。iPhone 11やPixel 4、Galaxy S10+など10万円ほどもするスマホと比べると当然カメラ性能は劣ります。
あくまでも価格帯を加味したら「良いカメラ性能」という点はお間違えないようお願いします。
食べ物の写真
ちょっと手前のピントがあっていませんが、かなりキレイに発色しているように見えます。背景もほどよくボケていて美味しそうです。
風景の写真
かなり晴れている日だったので空は白飛びしてしまっていますが、緑色もキレイで細部もしっかりと再現されています。
鮮やかさに欠けますが、目に見えた通りの色合いを再現しています。
この写真を見て思いましたが、色合いが懐かしいフィルムカメラみたいです。
ポートレート撮影
ポートレート的に撮影しようとおもったら手の光に合わせて背景が見えないほど暗くなってしまいます。
iPhone XRではしっかりと明るく、さらにボケているので性能差がわかりやすいと思います。
ポートレート撮影は同じ位置から撮影すると若干カメラとの距離が近くなるので、少々煩わしさを感じます。
対物撮影
赤色の発色はiPhoneほどではありませんが、21:9の横長画像からは迫力を感じます。
コーヒー豆がかなりおしゃれで『映える』写真は撮れますね。このくらい近づくと21:9の縦横比が活きてきますね。
花はかなりキレイに写っています。床が白いのに青っぽく写っているのはホワイトバランスで調整しているということでしょう。
夜景撮影
夜景や暗所を撮影しました。街灯やお店の光は白飛びします。
ただ浅はかに明るくしているわけではなくて、しっかりと明暗を使い分けています。AQUOS sense3 liteなど同じ価格帯のカメラで撮影したところAQUOSは全体的に光を取り込むことは上手ですが、影も明るくなっていて写真に深みがないと感じました。
何がすごいって21:9で撮影した画像は4枚並べて感覚空けてやっと1920×1080になるということです(笑)
『動画の手ブレ補正には期待できない』
静止画撮影は価格を考えるとかなり良いですが、動画撮影は低価格スマホレベルかなと思います。
4K、1080p(FHD)、720p(HD)、480p(VGA)で撮影でき、4K、FHDは21:9と16:9で撮影できます。
またFHDは60fpsと30fpsを選択できます。動画撮影に強いXperiaシリーズですが、Xperia 8にはそれほど期待しないでください。
動画の手ブレ補正はあってないようなもので、ぶれないように撮影してもブレブレの動画になります。
『左右の見え幅が広くゲームプレイしやすい』
Xperia 8は仕様上はミドルスペックのスマホで、ミドルスペックの中でも下位のSoC(Snapdragon 630)を搭載しています。
そのため、高グラフィックのゲームなどは、画質を落とす、フレームレートを下げるという作業をすることで快適にプレイはできますが、最高設定には設定できません。
ちなみに、AnTuTuのスコアは『110739』(Ver.8)でした。
プレイしていて感動したのは左右の幅が広いことです。
今回は「Call of Duty MOBILE」をXperia 8でプレイしてみました。
プレイ中に左右の幅が広いので、単純に視野が広くなっていると感じます。ただ、ロード画面などが21:9の縦横比に対応していないのか、黒帯だったり、バグったように表示されたりとプレイしていて壊れるのじゃないかと不安でした。
また、すべてのアプリで21:9に対応しているとは限らないという点はおさえましょう。
『レンズが出っ張りすぎ』
Xperia 8のレンズが出っ張りすぎていて気になりました。
通常の縦持ち状態ではほとんど気にはなりませんが、横持ちしたときは指に引っかかったりするので気になります。
私の入れ方が悪いだけかもしれませんが、後ろポケットにスマホを入れる際にもポケットに引っかかることがありました。
Xperia Aceはカメラの出っ張りがないので、少し残念です。
『レンズが中央にあり横撮影時に手で触れてしまう』
同じくカメラの物理的デメリットですが、レンズが中央にあるせいで動画や写真を横持ちで撮影するときに、ついレンズに触れてしまいます。普段使いのスマホは左上に配置されているので、指が当たることはありませんが、同じ位置に指を置くとほぼ間違いなく触れます。
これに関しては、慣れればさほど問題ではありませんし、横持ちで上下を気にしなくても良いというメリットもあるので、好き好きでしょう。
『ジーンズの後ろポケットから2割はみ出る』
Xperia 8を後ろポケットに入れて持ち運ぶと、はみ出るので盗まれないか不安になったり、座ったときに折れないか(割れないか)心配になったりします。
かなり個人的な話になるので、人によっては全くデメリットになりませんが、私はスマホはポケットに入れたい派です。
ちなみに、iPhone XRは1割はみ出て、iPhone 8ははみ出ません。そう考えると他のスマホよりも縦長になっています。
『バッテリーは"1日もつ"程度』
Xperia 8のバッテリー容量は、2,760mAhと6インチ以上のスマホとしては少ないです。
実際に、利用してると電池の持ちはそれほど良くないです。良くないとはいえ、1日は持つので毎日充電できる環境であれば問題ありません。
ただ長期利用を考えている場合、バッテリーのヘタリで1日持たなくなることがある可能性を考えると、長期利用はおすすめできません。
『YouTubeの全画面再生では21:9は無意味』
Xperia 8は21:9のシネマワイドディスプレイが特徴の一つですが、YouTubeではその実力を発揮できません。
YouTubeにアップされている動画は16:9(もしくはそれに近似)の縦横比が基本で、わざわざ21:9で投稿している人はかなり少ないです。
そのため、左右に黒帯が入ってしまい、全画面の良さが減少します。むりやり画面を拡大することはできますが、上下が見えなくなるので、テロップなどは見えなくなります。
YouTubeをより楽しみたいという理由で21:9ディスプレイのスマホを購入することはおすすめしません。
というか、21:9に対応している動画ストリーミングサービスがそもそもかなり少ないため、動画視聴目的の場合はあまりおすすめしません。
ただし、ソニーがこれからも21:9の縦横比でスマホを作り続けるのであればあるいは対応してくるかもしれませんね。
『顔認証に非対応』
Xperia 8は顔認証によるロック解除は非対応となっています。
普段顔認証を利用することはありませんが、Google Pixel 4やOppo Reno Aなどの速い顔認証を見てしまうと、やはり利用してみたいと思ってしまいます。
Xperia 8は「もうひと押し」だけど3万円台で安いので買ってみてもイイかも!
Xperia 8を1週間利用して、良いところもイヤなところも見えました。性能もカメラもバッテリーも3万円台ということを考えると無難だと思います。
OPPO Reno AやHUAWEI P30 liteなどの超小コスパスマホと比べてしまうと劣る点はありますが、国内メーカーのスマホが良いという人の場合は選択肢としてかなり良いのではないかと思います。
バッテリーがAQUOS sense3 lite並みであれば評価はもうちょっと高かっでしょう。
販売事業者も3社(au・UQモバイル・ワイモバイル)だけなので、わざわざ契約して購入するほどではないというのが正直なところですが、すでに前述の3社と契約している人であれば購入しても良いと思います。
画面サイズ | 6.0インチ |
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ストレージ | 64GB |
メモリ | 4GB |
OS | Android 9 |
カラー |
動画版もぜひご覧ください!
Xperia 8の基本スペック
発売日 | 2019/10/25 |
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参考価格 | 35,000円~59,000円 |
ディスプレイ | 6.0インチIPS液晶 2,520x1,080ピクセル(FHD+) |
本体サイズ | 158×69×8.1mm |
重さ | 170g |
カラー | ・ホワイト ・オレンジ ・ブラック ・ブルー |
メインカメラ | 1,200万画素(f/1.8) 800万画素(f/2.4) |
フロントカメラ | 800万画素(f/2.0) |
初期OS | Android 9 |
独自UI | - |
SoC | Snapdragon630 オクタコアCPU(4×2.2GHz+4×1.8GHz) |
AnTuTuスコア | 110739(Ver.8) |
メモリ(RAM/ROM) | 4GB/64GB |
バッテリー容量 | 2,760mAh |
Bluetooth | 5.0 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac |
ポート | USB Type-C |
防水/防塵 | IPX5およびIPX8/IP6X |
指紋認証/顔認証 | ◯/- |
NFC/おサイフケータイ | ◯/◯ |
ワンセグ/フルセグ | -/- |
イヤホンジャック | 〇 |
外部メモリ | microSD 最大512GB |
SIMカード | nanoSIM |
Xperia 8を購入できる通信事業者一覧
会社名 | 販売価格 | 分割時 | 格安SIM価格 | 申し込み |
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36,000円 | 750円 | 2178円/月〜 | 公式をチェック |
SIMフリースマホ歴6年でPCやスマホなどのデバイス好き。国内向けに販売されていない端末にも割と詳しく、2011年から脱キャリアしたので絶賛キャリアフリー生活推奨中。「新しいものはとりあえず触ってみる」がモットーです。