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楽天モバイルのauローミングエリア縮小の理由とその影響

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楽天モバイルのauローミングエリア縮小の理由とその影響

楽天モバイルがauの通信網によるローミングエリアを順次縮小することを発表しました。このタイミングでauローミングエリアを縮小する理由や実際に縮小されるローミングエリアについて解説します。

通信エリアの拡大の進捗が遅い、認可されていない周波数帯のスマホを販売したなどと、総務省による度重なる行政指導を受けてきた楽天モバイル。

つい最近も、新規契約者数に伸び悩んだ末に打ち出したキャンペーンで行き過ぎた端末割引を行い、6回目の行政指導を受けていました。

ユーザーからは「エリアが狭い」「楽天網に繋がらない」などの不満の声も多数挙がっている楽天モバイルですが、ユーザーの不安を煽るような、さらなるニュースが流れてきました。

『auの通信網によるローミングエリアを順次縮小する』

現在、楽天モバイルが楽天通信網でカバーできない地域は、au通信網にローミングしてもらうことで全国での通信エリアを確保しています。

自社エリアが大幅拡大した訳でもないのに、なぜこのタイミングでローミングエリアの縮小を行うのでしょうか。

今回は楽天モバイルのauローミングエリアの縮小の理由や、縮小による影響などを探ってみる事にいたします。

楽天モバイルは、なぜ今、auローミングエリアを縮小するのか

  1. 楽天モバイルエリア内はデータ通信使い放題
  2. 「Rakuten Link」アプリ利用時の通話はかけ放題
  3. 楽天エリア外は、au通信網にローミング接続する
  4. au通信網では、データ容量最大2GBまで無料で利用可能
  5. au通信網でのデータ容量2GBを超過した場合には128kbpsの通信速度となる
  6. これらの条件で、1年間は利用料を無料とする。2年以降は3,278円

2020年春に発表された楽天モバイルの料金プランでは以上のような内容でしたが。 しかし、利用者の多くは、首都圏のごく限られたエリアでしか使えない楽天モバイルの通信網よりも、それ以外全てを網羅するau通信網の方に注目した結果、「2GBで3,278円は割高だ」という声が高まりました。

そのため、プラン内容を改定し、au通信網でのデータ容量を最大5GBに拡大すると共に、低速時の通信速度を1Mbpsまで引き上げ、さらに、2020年に「5G」通信網もプラン料金内で利用可能とする「Rankuten UN-LIMIT V」にアップデートしています。

楽天モバイルの通信網は徐々に拡大を続けていますが、それでも、実用性に欠けるエリアの狭さは相変わらずで、このタイミングでの「auローミングエリア縮小」には違和感を持つユーザーが多いかもしれません。

「なぜ、大してエリアが拡大していない今、縮小するのか」を考えると、2つの大きな理由が見えてくるように思います。

人口カバー率70%の約束

楽天モバイルとauとの間では、ローミングを開始した当初から「楽天モバイルの自社エリアの人口カバー率が70%になったら、協議の上でローミングを終了できる」という取り決めが結ばれています。

これが、今のタイミングでローミングエリアの縮小を開始する大きな理由の1つでしょう。

楽天モバイルが総務省に提出した基地局の開設計画では「2021年3月に70%」の人口カバー率を目指すとしており、これに合わせて、順次自社エリアに切り替えられそうな地域から、ローミングを縮小し始めよう…という事だと思います。

とは言え、昨日までau通信エリアだった地域が、急に今日から楽天モバイルの通信網…という訳にはゆかないケースもあるはずですので、auローミングは終了したけど、楽天モバイルにも繋がらないというエリアが一時的にでも増加することは想像できます。

そういう意味では、ローミングも含めた楽天モバイルのカバーエリアの数値が小さくなる事もあり得るわけですので、できれば、楽天の通信網が整備されてからローミングを終了した方が、利用者に対してはフレンドリーな施策と言えます。

しかし、楽天モバイルには、そうばかりも言っていられない切実な台所事情もあるのです。

データ容量1GBごとに550円の接続料

auのローミングエリアでのデータ通信は、auの親切で無償で貸してくれている訳ではありません。

楽天モバイルユーザーが、auローミングエリアでau回線を1GB利用すると、楽天からauに550円の「接続料」が支払われます。

この550円/1GBという料金は、特別割高という訳ではなく、至極まっとうな料金設定ではあります。それでも、ユーザーがauエリアで5GBまでデータを利用すると、楽天モバイルは2,750円を支払わなくてはなりません。

楽天モバイルの契約者数は、2020年6月に「100万人突破」が発表されましたが、未だ「200万人」の発表はないため、現在の契約回線数は100~200万人の間と思われます。仮にユーザーの一部、20万人が5GBすべてを消費したとすると、楽天モバイルの負担は5億円となります。

1年間無料の条件でキャンペーンを展開している現在は、楽天モバイルには収入はなく、auへの接続料だけが出てゆく状況です。もし3,278円の料金を課金する時期になったとしても、フルに5GBを使うユーザーについては、楽天モバイルの手元に残る料金は550円そこそこ…という事になります。

つまり楽天モバイルとしては、自社通信エリアが確立するまで待てない、少しでも早く接続料のかかるauローミングエリアを減らしたいと考えていると見て、あながち大外れという事はないはずです。

実際に縮小されるローミングエリア

東京・関西圏いずれも、都市部周辺地域から徐々にローミングが終了する様子が見て取れます。 au回線と入れ替えですぐには楽天エリアになる事は難しいかもしれませんが、これだけの地域で楽天エリアが徐々に拡大しつつあると見れば、auローミングエリアの縮小もあながち悪いばかりのニュースとは言い切れません。

関西圏の事例を見ても分かる通り、ローミングエリアの終了と、楽天エリアの拡大があまり間を置かずに実施されている地域もあるので、必ずしも切り替え時に圏外になるとも限りません。

しかし、その地域で実際に利用しているユーザーにしてみれば、例え数時間でも数日でも、数週間であっても、楽天エリアにならないままauの電波が入らなくなり圏外となるのは迷惑至極で、楽天エリアの整備を待ちきれずに解約する方も少なくなさそうです。

東京都

以下は、auのWEBに掲載されている、ローミングが順次終了中の地域と、それを表したマップです。

23区の外側、北は東村山市、南は相模原市で、auローミングの終了が予定されているエリアが黄色く示されています。

同じ地域を、楽天モバイルのエリア図で見てみると、

黄色い、ローミング終了予定エリアを含めた広範囲のエリアで、2021年3月までの拡大予定地域(紫色)となっており、楽天モバイルの通信網でカバーできる事になっています。 ただし、ローミング終了と、楽天エリアの整備がうまく入れ替えになるかどうかは不明です。

大阪府・奈良県

こちらも同じく、auのWEBに掲載されている大阪府と奈良県のローミング終了予定地域とそのマップです。

東京都と同様に、大都市部の外側から順次ローミングが終了される予定になっていますが、元々の楽天モバイル通信網でカバーできている地域が相対的に狭く、auローミングに頼っている地域が広いためか、終了予定エリアが東京よりも大きくなっています。

北は豊中市、南は泉佐野市、東は奈良市辺りの地域を楽天モバイルのエリア図で見てみると、この地域では、すでに楽天エリアに塗り替わっている部分が多く、自社通信網への切換えが進んでいることがわかります。

反面、東京と比べると、自社エリア・auエリアが入り組んでおり、東京ほど「面」として自社エリアが拡大しておらず、スポット的になっている様子が窺えます。

また、さらに山間部が多いためか、大都市周辺でも楽天エリアはもちろん、auエリアも届かない「圏外」エリアが多いことも特徴的です。

ローミングエリアの縮小による利用者への影響

auのローミングエリアが縮小する事については、楽天モバイルが自社エリアへの切り換えを進める上である程度はやむを得ないこと、また、楽天エリアが整備されないままにローミングが終了すると、一時的に「圏外」になってしまう可能性があることなどを解説してきました。

関西圏などではau側の終了予定のエリアが、すでに楽天モバイル側のエリア図では楽天回線提供エリアになっているケースもあり、切り替えはあまり間を置かずに実施されていることが分かりました。

しかし「少しの間、圏外になってしまうかもしれないが仕方ない。」という事で終われないのが、楽天モバイルの弱点です。

ここでは、エリア内・エリア外という事だけでは語れない利用者のデメリットについて解説致します。

周波数帯の違いと、受信可否の関係

首都圏で楽天モバイルを利用している方の口コミや評判を拾うと、少なからず出てくるのが、地下や建物内でローミングしてau回線に接続してしまう…というものです。

実際、私自身も楽天エリア内で生活していますが、管理画面ではauのデータ容量が少しずつ減少する事を確認しています。

これは何を表しているのかというと、楽天エリア内でも楽天の電波が届かずau回線に切り替わっている事を意味します。

実はこれには、両社が使用する電波の「周波数帯」の違いが関係しています。 楽天モバイルが認可を受けて利用可能になった電波は「1.7~1.8GHz帯」です。auローミングで借りている電波は「800MHz帯」で、いわゆるプラチナバンドと言われる帯域です。

電波は、周波数帯が高ければ高いほど通信自体は高速になりますが、同時に直進性が増します。

「光」と「音」に置き換えてみると分かりやすいのですが、光の速さは秒速約299,792,458m、音の速さ340m/sですので、光は音の88万倍も早いのですが、例えば、建物にあたると反対側に影ができます。

一方「音」は、建物にあたると少し音が聞こえにくくなっても聞こえない事はありません。

つまり、光は直進性が強く建物の反対側へは回り込む事が出来ないのに対し、音は、光よりも遅い分だけ建物の裏側にも回り込むことができるのです。

周波数の高い楽天モバイルの1.7-1.8Ghz帯は直進性が強く、建物や山などの障害物を回り込む事が苦手ですが、800MHz帯は回り込みやすいので、室内やビルの裏手など通信可能なエリアが広くなる事から「プラチナバンド」と呼ばれます。

楽天エリア内なのに、地下鉄や建物の中ではau回線に切り替わってしまうのはそういう理由なのです。

auローミングが終了した場合、楽天モバイルは地下や建物内で使えない?

  • 楽天モバイルの人口カバー率が70%になったらauローミングは終了する
  • auローミングが終了すると、直進性の強い1.7-1.8GHz帯だけでカバーしなければならない
  • 建物の裏など、800MHz帯が届いていた場所でも、1.7-1.8GHz帯では届かない場所がでてくる

ということで、もしauローミングが終了してしまうと、今は楽天モバイル(どちらの電波を使用しているかは無関係に)で利用可能な場所でも、利用できなくなる可能性が高く、特に、地下や建物内などでの電波状態が心配されています。

通信エリアは、アンテナが立っている場所から半径〇〇kmの範囲が通信可能エリアとなりますが、1.7-1.8GHz帯しか持たない楽天モバイルは、理論上のエリア内であっても、電波が回り込めない通信不可の場所がたくさん生じてしまうのではないかという訳です。

言い換えれば、いくら通信可能エリアだと言って地図が赤く塗りつぶされていても、実際に通信できるかどうかはまた別問題であり、直進性の強い周波数帯の電波しか持たない楽天モバイルは「穴」のない通信可能エリアを作るのは非常に難しいという事です。

それこそが、auローミングが終了する事で利用者が受ける最大の影響と言われているのです。

解決策は宇宙から回線提供?実現すれば人口カバー率100%

楽天は「AST&Science」社と資本業務提携を結びました。

「AST&Science」社は、多くの小型衛星を地球低軌道上に乗せ、宇宙から衛星通信で「4G・5G」の通信回線を衛星通信で提供しようという、米テキサス州のベンチャー企業です。

従来の衛星通信は、専用端末が必要であったり、一度地上の基地局を経る必要がありましたが、「AST&Science」社の技術では、専用の機器は不要で、スマホ端末に衛星から直接電波を供給するとのことです。

もし、これが実用化されれば、楽天モバイルの通信回線は山のてっぺんだろうが、絶海の孤島であろうが、人口カバー率は100%間違いなし…との事ですが、果たして実現するかどうかは未知数です。

そんな半分夢のような技術での解決も含めて、楽天モバイルは、auローミングが終了した後の通信エリア拡充に頑張ってほしいものですね。

楽天モバイル auローミング終了に関するネット民の反応

ネットユーザーはこの件についてどう思っているのでしょうか。 「楽天モバイル ローミング終了」で検索したTwitterの抜粋です。

まとめ:どうしても不安なら2枚挿しor類似プランへの乗り換えをおすすめ!

・とはいえ1年間無料・通話料金無料・通信制限時も最大1Mbpsの恩恵は大きいと思います。

ローミングエリア縮小により、繋がらなくなるのが不安な方は確実に繋がる格安SIMのデータプランのみを契約し、SIMを2枚挿して使うのもおすすめです。 BIGLOBEモバイルのau回線は通信速度が比較的安定しており、月額料金も990円から利用できます。

iPhoneなどの1枚しかSIMが入らないスマホを使っている方は、UQモバイルやワイモバイルなどのサブブランドから提供が始まる類似プランへの乗り換えを検討しても良いでしょう。3月にドコモから提供が始まる「ahamo」も要チェックです!

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この記事を書いているのは
(編集:すまっぴー編集部)
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すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。

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