【実機レビュー】HUAWEI P30 liteを2週間つかってわかったデメリット
最終更新日:HUAWEI P30 liteの実機レビューです。実際に手元に届いてから2週間ほどたったので使っていて思ったことを書いています。性能が上がったSoCや外観デザインはかなりおすすめですが、肝心のトリプルカメラは広角カメラが新たに実装された点以外は大きな進歩はないかなというのが第一印象ですが、一体どんな写真が取れるのでしょう。
HUAWEI P30 liteが届いてから2週間ほど経ちました。使っていて気になったところをレビューと交えて紹介していきたいと思います。
開封レビュー関しては下記の動画をご覧ください!
HUAWEI P30 liteは2019年5月24日に発売!
画面サイズ | 6.15インチ |
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ストレージ | 4GB |
メモリ | 64GB |
OS | Android 9 |
カラー |
2019年5月21日にHUAWEIの新製品発表会で発表された『HUAWEI P30シリーズ』の廉価モデルとして、HUAWEI P30 liteが2019年5月24日に発売しました。
米中貿易の関係悪化もあり、MVNOからわずか3社からしか販売開始せず、販売予定だった多くのMVNO及び大手キャリアでは販売未定となった幻のスマホとなっています。
当然公式オンラインショップでは通常通り販売しているので、購入は容易ではありますが。
また、Googleは「P30シリーズ」を含むこれまでに販売された製品については今後もアップデートを継続するという方向性なので、安心して購入できます。
HUAWEI P30 liteは一言でいうと”コスパ最強スマホを超えたスマホ”
HUAWEI P30 liteは、コストパフォーマンス最強で2018年一番売れたSIMフリースマホと言っても過言ではない従来モデルのP20 liteと同じ価格帯で、さらに性能を上げ、コスパ最強機を超えたスマホ、いわば”超コスパ最強機”ともいえます。
具体的に大きくグレードアップしている点は以下の3点です。
- SoC性能
- カメラ
- デザイン
ただ、P20 liteから革新的な新機能等はないため、HUAWEI P20 liteを所有している人は、わざわざ購入する必要はなさそうです。初めて低価格帯のスマホを買いたいという人にはかなりおすすめ!
HUAWEI P30 liteの良い点
- 3万円台でトリプルカメラ!
- 洗練されたデザイン!
- パワーアップした性能!
- 画面が大きく見やすい!
- 爆速の指紋認証&顔認証
HUAWEI P30 liteのイマイチな点
- 筐体が大きい
- 夜景は弱いカメラ
- 防水・防塵性能はない
- おサイフケータイは非対応
《外観デザイン》高級感&クール
グラデーション&S字曲線反射デザインはかなりひと目を引きますが、採用しているのはピーコックブルーというカラーのみで、パールホワイト・ミッドナイトブラックは特別な反射加工はされていません。
水滴型ノッチを採用したディスプレイ
手に持つとこんな感じ。結構大きいですが、P20 liteよりも背面の湾曲具合が進化しているので、結構持ちやすい印象です。ディスプレイには水滴型ノッチを採用しています。
6インチ以上のスマホなのでサイズは大きい
大型スマホですが、手に持った感じはかなり操作しやすい形状となっています。ただ、大型スマホは操作のしやすさを重視するあまり、持ち運ぶときのモバイル性とでもいいましょうか、そのモバイル性への配慮が足りていません。(HUAWEIに限った話ではありませんが。)
普段はかなりコンパクトサイズのスマホを利用しているので、ポケット内での存在感にストレスを感じました。バッグなどにしまって持ち歩く人ならデメリットにはなりませんね。
うれしいイヤホンジャックが搭載!
上部に「SIMトレイ」、下部には「スピーカー」「USB Type-Cジャック」「イヤホンジャック」があります。
左サイドは何もなく、右サイドに「音量調節ボタン」と「電源ボタン」があります。
従来モデルP20 liteと比べてみる
前面を見てみるとサイズがかなり大きくなっています。上部のノッチの形状が違い、下部もP30 liteのほうが少々広がっています。数字で見ると5.84インチから6.15インチになりました。
背面を見てみると、カラーやデザインは別としてもカメラ以外に大きく変化した点はありません。
Android 9でも従来の3ボタンが配置
HUAWEI P30 liteでは、初期OSとしてAndroid 9が入っていますが、Android 9になって廃止されたはずの3ボタンがあります。当然消せますが本来のAndroid 9のナビゲーションバーとは異なります。
《SoC・性能》従来モデルよりかなり良い!
HUAWEI P20 liteよりも大きく違いを感じたのはSoCによるスマホそのものの性能です。
P30 liteには最新のミドルスペックSoCを搭載!
P20 liteには「Kirin 659」で、一応ミドルスペック級ですが、限りなくエントリークラスに近いもので、お世辞にも”ハイスペック”とは呼べませんでした。
しかし、今回のHUAWEI P30 liteに搭載された「Kirin 710」はミドルスペックの中でも上位クラスです。
GPU性能、CPU性能ともに向上しているのでゲームプレイの動作などがさらに快適になっています。
ためしに『荒野行動』をプレイしてみました
人気のバトロワ系スマホゲーム『荒野行動』をプレイしてみました。
まずアプリの読み込みの速さが全然違う!そして、P20 liteはカメラワークを変えたりするとかなりカクカクになりますが、P30 liteは全くカクカクしないでプレイできました。(30フレーム)
最高品質でプレイするとさすがにカクカク
興味本位ですが、最高画質でプレイしてみましたが、さすがにカクカクでした。
また、プレイ中は本体上部(指紋センサーのすぐ下辺り)がじんわりと温かくなりましたが、気になるほどではありませんでした。
メモリはそのままストレージが増強!
HUAWEI P30 liteに搭載されたメモリは4GB/64GBで、従来モデルのSIMフリー版は4GB/32GBだったので、ストレージが強化されています。ただし、P20 liteのauモデルは4GB/64GBだったので、au版と比べると進化はしていません。
AnTuTu®ベンチマークスコア
実機レビューでは毎回計測しているAnTuTu®のベンチスコアですが、HUAWEI P30 liteは12万台とミドルスペックでも上位クラスです。ハイスペックとは言い難いですが、3万円という価格帯を考えるとかなりコスパが良いです。
充電速度の速さに驚き!
バッテリーの持ちそのものは至って普通ですが、充電速度の速さにはかなり驚きました。
実際に12Wの充電器(純正は最大18W)で34%の状態から30分間計測したところ、30分で66%まで充電されました。
単純計算で1分1%以上なので、1時間40分以内にフル充電できる計算になります。
《カメラ》トリプルカメラの恩恵は広角カメラにあり!
HUAWEI P30 liteに搭載されたカメラは標準カメラ、広角カメラ、深度測定用カメラのトリプルレンズカメラですが、上位モデルとは違い「Leica」のレンズではありません。また従来モデルのP20 liteにはなかった広角レンズを搭載しているため、撮影の幅は広がっています(2つの意味で)。
また、カメラ部分は結構出っ張っています。従来モデルのP20 liteよりも机などにおいたまま操作する際に少々気になりました。
ではいくつか撮影してきたので作例を見てみましょう。
フード撮影
中々良いですね。美味しそうに見えるので、SNS向きです。質感まで伝わってきます。
サラダの色合いがかなりきれいです。というかまたジャンクですね。
花撮影
かなりきれいに撮れているのではないでしょうか。花の毛まで見えますし、なにより周りの花がいい感じにぼけています。
夜景撮影
夜景撮影はあまり得意ではないようで、かなり白飛びしている上、色合いもイマイチです。
広角撮影
せっかく広角カメラを搭載しているので、標準と比較してみました。んー・・・。たしかに、標準カメラより広角撮影はできています。しかし、歪んでしまっている部分があるので、アクションカメラで撮影したような画像になっていましまいます。
とはいえ広角カメラでしか捉えられないものやシーンは実は結構ある(歴日的建造物とか)ので、広角カメラがあるのはありがたいことです。
カメラの品質は従来モデルと変わらないがバラエティは増えている
撮影した画像そのものの品質は、正直いうとあまり進化していないという印象です。
ただ、新たに広角カメラが搭載されたことで、撮影するシチュエーションがさらに増えたように感じました。
その他の便利機能とほしかった機能を紹介!
定評があるHUAWEIの指紋認証速度
HUAWEI製のスマホといえば、指紋認証の精度と速度が良い点です。
P30 liteも例外ではなく、指紋認証はかなり速いです。
顔認証も速いですが、マスクなどをしているとロック解除できない点で時期によってはあまり使い勝手が良くないので、速度の早い指紋認証はかなり有用です。
充実のアクセサリー
アクセサリーの充実さもHUAWEI端末の魅力の一つです。
P30 liteは開封の時点で液晶保護スクリーンが貼ってありました。ほかにも、HUAWEIロゴの入った純正クリアケース(TPU素材)や18W対応の純正ACアダプター、USB-Type Cケーブル、イヤホンマイクが同梱しています。
保護スクリーンはかなり空気やホコリ一つなくきれいにはられているので、購入からしばらくはそのまま利用できます。ケースも気に入ったものが見つかるまでは付属のケースを利用することができますね。
個人的にはおサイフケータイがほしかった
個人的に1番のマイナスポイントとなっているのはおサイフケータイに非対応という点です。
おサイフケータイは必須の人には必須の機能なので、残念です。HUAWEIはいつになったら低価格モデルにFeliCaを搭載してくれるのでしょうか。
HUAWEI P30 liteの詳細スペック一覧
発売日 | 2019/05/24 |
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ディスプレイ | 6.15インチ フルHD+ 2,312x1,080ピクセル |
本体サイズ | 152.9×72.7×7.4mm |
重さ | 159g |
カラー | ・ピーコックブルー ・パールホワイト<br>・ミッドナイトブラック |
リアカメラ | トリプルカメラ 2400万画素 800万画素 200万画素 |
フロントカメラ | 2400万画素 |
初期OS | Android 9 |
独自UI | EMUI 9.0.1 |
CPU | Kirin 710 オクタコアCPU(2.2GHz×4+1.7GHz×4) |
バッテリー容量 | 3,340mAh |
メモリ | 4GB/64GB |
Bluetooth | 4.2 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
測位方式 | GPS/GLONASS/AGPS |
端子 | USB Type-C |
防水/防塵性能 | - |
NFC | - |
おサイフケータイ | - |
ワンセグ/フルセグ | -/- |
イヤホンジャック | 〇 |
外部メモリ | microSD 最大512GB |
SIMカード | デュアルnanoSIM |
本体付属品 | USB Type-Cケーブル、ACアダプター、イヤホンマイク、クイックスタートガイド |
HUAWEI P30 liteは万人受けのハイコスパ機
HUAWEI P30 liteは従来モデルのP20 liteから大幅に性能をアップさせながら3万円台をキープしているので、かなりコスパが高いスマホとなっています。
とくに、スマホゲームをプレイする場合は差が顕著に出ます。
しかしながら、性能やデザイン、広角カメラを除くとそれほど大きな進化はしていないように感じました。
なので、HUAWEI P20 liteをすでに所有している方はわざわざ買う必要はないかと思いますが、現在スマホの購入を検討している方にはおすすめします。
SIMフリースマホ歴6年でPCやスマホなどのデバイス好き。国内向けに販売されていない端末にも割と詳しく、2011年から脱キャリアしたので絶賛キャリアフリー生活推奨中。「新しいものはとりあえず触ってみる」がモットーです。