au回線で使えるSIMフリースマホをまとめてみました!
最終更新日:SIMフリースマホでもau回線を使えない機種があるって知ってますか?今回は、大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)それぞれの提供するバンドの違いとau回線でも利用できるおすすめSIMフリースマホについて解説します。もともと非対応でも、人気機種の場合はソフトウェアのアップデートなどにより使えるようになります。また、確実に利用できる方法は格安SIMとのセット購入です。セット購入にあたり各社の特徴を挙げ解説しています。
株式会社PlusPass すまっぴー事業責任者
複雑な格安スマホの情報をわかりやすくお伝えします。2015年から60台以上の格安スマホに触れてきました。
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au回線が使えるSIMフリースマホはある?
auやPovoのSIMカードはSIMフリースマホでも使えます。
SIMフリースマホならキャリアで買うよりも選択肢が多く、コストパフォーマンスが高いです。
ただし、au回線で使用できるSIMフリースマホを選ばないとせっかく購入しても使えません...。
au回線のSIMカードで利用できるSIMフリースマホを紹介します。
そもそもau回線のSIMカードとは
au回線のSIMカードとはその名の通り、auの通信設備を使用したSIMカードの事です。
昔であればauの設備はauのSIMカードでのみ使われていましたが、最近は格安SIMなどでもau回線が利用されるようになっています。
具体的にはau回線のSIMカードとは下記を指します。
KDDIが発行しているSIMカード
KDDIが発行しているSIMカードは当然au回線のSIMカードです。
auショップなどで契約するSIMカードはもちろんですが、Povoもauが発行しているSIMカードです。
また、UQモバイルも2020年10月からはauのサービスとなりましたのでUQモバイルもKDDIが発行しているSIMカードと言えます。
au回線を利用した格安SIM
auから回線を借りて運営されている格安SIMもau回線のSIMカードです。
有名どころでは
- BIGLOBEモバイル(タイプA)
- mineo(Aプラン)
- IIJmio(タイプA)
などがあげられます。
auのSIMが使えないSIMフリースマホもある?
auのSIMカードをSIMフリースマホに挿入したとしても、auの通信方式に対応していなければ使うことができません。
auのSIMカードを使う時に重要なのは、検討しているSIMフリースマホがau回線に対応しているかを確認することです。
まずは対応バンド(周波数帯)を調べる
以下は国内大手キャリアが採用するLTEのバンド(周波数帯)の対応表です。
キャリア別 4G/LTEの対応バンド
バンド(周波数帯) | 周波数 | au | ドコモ | ソフトバンク |
---|---|---|---|---|
バンド1 | 2.1GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
バンド3 | 1.7GHz/1.8GHz | 〇 | 〇 | |
バンド6 | 800MHz | 〇 | ||
バンド8 | 900MHz | 〇 | ||
バンド9 | 1.8GHz | 〇 | ||
バンド11 | 1.5GHz | 〇 | 〇 | |
バンド18 | 800MHz | 〇 | ||
バンド19 | 800MHz | 〇 | ||
バンド21 | 1.5GHz | 〇 | ||
バンド26 | 850MHz | 〇 | ||
バンド28 | 700MHz | 〇 | 〇 | 〇 |
バンド41 | 2.5GHz | 〇 | 〇 | |
バンド42 | 3.5GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
キャリア別 5Gの対応バンド
バンド(周波数帯) | 周波数 | au | ドコモ | ソフトバンク | 楽天 |
---|---|---|---|---|---|
n77 | 3.7GHz ~3.8GHz | 〇 | |||
n77 | 3.8GHz ~3.9GHz | 〇 | |||
n77 | 3.9GHz ~4.0GHz | 〇 | |||
n77 | 4.0GHz ~4.1GHz | 〇 | |||
n78 | 3.3GHz ~3.8GHz | 〇 | 〇 | ||
n79 | 4.5GHz ~4.6GHz | 〇 | |||
n257 | 27.0GHz ~27.4GHz | 〇 | |||
n257 | 27.4GHz ~27.8GHz | 〇 | |||
n257 | 27.8GHz ~28.2GHz | 〇 | |||
n257 | 29.1GHz ~29.5GHz | 〇 |
採用しているバンドはキャリアごとに異なりそれによって使える端末が変わってくるのです。
SIMフリースマホを購入する場合は、スマホがどのバンドに対応しているかをしっかりと確認しましょう。
3GやLTEってなに?
インターネットなどの通信には主にLTEが使用され、音声通話に使用されているのが3Gと呼ばれる通信規格になります。近年では音声通話もLTE回線を利用する傾向にあり、そういったものを「VoLTE」と呼びます。
3GのGは英語で「generation」。世代を表し、2Gより3G、3Gより4G(LTEは厳密には3.9G)と数字が大きくなるほど最新で通信速度が速くなります。
auは3G回線の通信方式が異なる
3Gは、国内では「W-CDMA」と「CDMA2000」の2つの通信方式を採用しています。ドコモとソフトバンクは「W-CDMA方式」を採用しています。
一方でauの通信方式は、「CDMA2000方式」を採用しています。ところが、ほとんどのメーカーは「W-CDMA方式」を基準に端末を生産しています。
auにはVoLTE対応SIMとVoLTE非対応SIMがあるので注意
auのSIMカードにはVoLTE対応SIMとVoLTE非対応SIMの2種類があります。端末によっては使えるSIMカードが限られているので、注意するようにしてください。
最近発売された端末はすべてVoLTE対応SIMが必要となるので、古い機種からSIMカードの入れ替えを検討している人は注意が必要です。
VoLTE対応SIMとVoLTE非対応SIMはSIMカードの色で見分けることが出来ます。
黒色のSIMカードはVoLTE非対応、白色のSIMカードがVoLTE対応です。
現在使用しているのがVoLTE非対応SIMカード(黒色)の場合にはauショップでSIMカード交換手続き(2,000円)が必要です。
よろしくお願いします。
au回線で利用できるSIMフリースマホ一覧
SIMフリースマホのメーカーごとに紹介していきます。すべての端末は紹介しきれないので2021年1月現在人気の機種を中心に紹介します。
先に言っておくと、SIMフリーのiPhoneは使用できます。
SIMフリーiPhone
多くの人が使っているiPhoneももちろんau回線で利用することが出来ます。
ただし、SIMフリー(SIMロック解除済み)の端末でなければならない点には注意しましょう。
ドコモやソフトバンクで購入したiPhoneがSIMロック解除が必要なのはもちろんですが、場合によってはauで販売されたiPhoneでもSIMロック解除しないと利用できないこともあるので注意してください。
- iPhone 13/13 mini/13 Pro/13 Pro Max(5G対応)
- iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro MAX(5G対応)
- iPhone SE(第二世代)
- iPhone11/11 Pro/11 Pro MAX
- iPhoneXs/Xs MAX
- iPhoneXR
- iPhoneX
- iPhone8
- iPhone7
など
iPhone5c以前の端末については完全に使用不可というわけではないですが使用は難しいです。
まず、現在主要なVoLTE対応SIMが使えないので、VoLTE非対応SIMを使用しなくてはなりません。また、iPhone5cなどはSIMロック解除対象外なのでそもそもSIMフリーの端末が非常に少ないです。 端末サポートも切れているので可能であれば、新しい端末を用意するのがおすすめです。
SONY(Xperia)
Xperiaは2020年からSIMフリースマホの販売に力を入れています。国内メーカーなのでもちろん全モデルau回線に対応しています。
MVNOでのXperia 10シリーズやXperia 8シリーズ、Xperia Aceシリーズなど安価なモデルも増えてきました。
キャリアで販売されているフラグシップモデルもソニーストアからSIMフリー版を購入できます。
SHARP(AQUOS)
AQUOSシリーズは国内メーカーということもあり、au回線にはほとんどが対応しています。
おサイフケータイ機能や防水・防塵機能にも対応しており人気が高いメーカーです。最近では価格も海外メーカー並みに安くなってきておりおすすめです。
- AQUOS wish(5G対応)
- AQUOS sense6(5G対応)
- AQUOS zero6(5G対応)
- AQUOS R6(5G対応)
- AQUOS sense5G(5G対応)
- AQUOS sense 4
- AQUOS sense 4 plus
- AQUOS zero 2
- AQUOS sense3
ASUS:エイスース(Zenfone)
ASUSのZenfone(ゼンフォン)シリーズはSIMフリー端末のみの取扱なので、au回線に対応している機種は多いです。
- Zenfone 8(5G対応)
- Zenfone 8 Flip(5G対応)
- ROG Phone 5(5G対応)
- ROG Phone 3(5G対応)
- Zenfone 7 Pro(5G対応)
- Zenfone 7(5G対応)
- Zenfone 6
- Zenfone Max(M2)
- Zenfone Max Pro(M2)
OPPO(オッポ)
2018年から日本のスマホ市場に参入してきましたが、ほとんどの端末がau回線に対応しています。
Google(Pixel)
Androidを手掛けるGoogle自身も「Pixelシリーズ」を展開しています。 カメラ性能の高さはAndroidスマホの中でもトップクラスです。
Motorola
中国Lenovo参加のスマホメーカーです。日本国内で数多くのSIMフリースマホを発売しています。
これまで国内向けはエントリー~ミドルスペックが中心でしたが、最近ではスペックが高いモデルも少しずつ増えています。
- Motorola moto g31
- Motorola edge 20(5G対応)
- Motorola edge 20 fusion(5G対応)
- Motorola moto g50 5G(5G対応)
- Motorola moto g100(5G対応)
- Motorola moto g30
- Motorola moto g10
- Motorola razr(5G対応)
- Motorola moto e7 power
- Motorola moto e7
- Motorola moto g pro
- Motorola moto g9 play
- Motorola moto g8
- Motorola moto g8 power
- Motorola Moto g8 Plus
Xiaomi
2019年に日本へ参入したばかりの中国メーカーです。コストパフォーマンスの高さに定評があります。
日本向けにおサイフケータイを搭載するなど、日本に対する本気度の高さも伺えます。
- Xiaomi 11T Pro(5G対応)
- Xiaomi 11T(5G対応)
- Xiaomi Redmi Note 10 JE(5G対応)
- Xiaomi Mi 11 Lite 5G(5G対応)
- Xiaomi Redmi Note 10 Pro
- Xiaomi Redmi 9T
- Xiaomi Redmi Note 9S
その他のメーカー
au回線の格安SIMならセット購入が確実!
au回線を利用できるSIMフリースマホの見分け方について解説してきましたが、あくまでも動作する機種をあげたにすぎず入手ルートによっては利用できない可能性もあります。
もし、au回線で格安SIMを運用したい場合は、au回線に対応したMVNOで、自分に合う機種を販売している会社で契約するのが確実です。
【UQモバイル】通信速度が速くもっとも安定している
UQモバイルはauのサブブランドであるため、通信速度の速さに定評があります。2021年2月スタートのくりこしプランが非常にお得です。
【mineo(マイネオ)】パケットサービスがステキ
mineoは、3キャリアの回線に対応しているため、auのスマホを持っていないのであればあえてau回線を選ぶ必要はなさそうですが、au回線はもっとも安く運用できます。
またパケットギフト、パケットシェア、フリータンクなど、mineoユーザー同士でサポートし合うことができるのが特徴の1つです。
【IIJmio】技術屋の高品質格安SIM
IIJmioは、国内の格安SIMで唯一「フルMVNO」なので、SIMカードを独自に作れたりします。老舗ということもあり、技術的な信頼度はもっとも高いMVNOです。
家族向けのサービスが充実しているため、家族そろって乗りかえるならおすすめです。取扱端末も楽天モバイル以上に取り揃えています。
【BIGLOBEモバイル】エンタメフリーで動画が見放題
BIGLOBEモバイルは、エンタメフリー・オプションや Free Wi-Fiなどで通信量を大幅にカットすることができるお得感が高いMVNOです。
エンタメフリー・オプションとは、月額528円でYouTubeなど特定の15サービスの通信量をカウントフリーで利用することができるとても魅力的なオプションです。
まとめ:欲しいSIMフリースマホがau回線に対応しているか確認しよう
欲しいSIMフリースマホが決まったら各社の動作確認済み端末ページを必ず確認してから契約しましょう。セット購入であれば確実に利用できるため、安心です。
すまっぴー編集部は2015年から格安SIM比較に関するコンテンツの企画、制作、編集しています。毎年15台以上実際に使ってわかったおすすめの格安スマホを紹介します。毎月20枚以上の格安SIMの通信速度計測も行っています。